ITパスポート試験の令和5年公開問題より、問11~問15(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問11】ITで価値を生み出す変革(DX) -経営戦略
問題
IoTやAIといったITを活用し、戦略的にビジネスモデルの刷新や新たな付加価値を生み出していくことなどを示す言葉として、最も適切なものはどれか。
ア デジタルサイネージ
イ デジタルディバイド
ウ デジタルトランスフォーメーション
エ デジタルネイティブ
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正解:ウ
解説
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、IoTやAIといったITを活用して、ビジネスモデルの刷新や新たな付加価値を生み出していくことです。問題文の記述と一致するため、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア デジタルサイネージ … 電子看板のこと
イ デジタルディバイド … 情報を活用する能力の差により生じる、社会的・経済的な格差などのこと
エ デジタルネイティブ … 生まれた時から周囲にデジタルが存在し、利活用するのが当然の環境で育った世代のこと
【問12】非接触型ICチップとRFIDの活用事例 -ITの活用
問題
スマートフォンに内蔵された非接触型ICチップと外部のRFIDリーダーによって、実現しているサービスの事例だけを全て挙げたものはどれか。
a 移動中の通話の際に基地局を自動的に切り替えて通話を保持する。
b 駅の自動改札を通過する際の定期券として利用する。
c 海外でも国内と同じ電子メールなどのサービスを利用する。
d 決済手続情報を得るためにQRコードを読み込む。
ア a, b, c, d
イ a, b, d
ウ b
エ b, d
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正解:ウ
解説
非接触型ICチップとRFIDリーダーで実現するのは、機器をかざして近距離で読み取るサービスです。
a 移動中の通話の基地局切替 → ハンドオーバーのことで、ICチップ/RFIDとは関係ない(非該当)
b 駅の自動改札の定期券 → ICチップをかざして読み取る代表例(該当)
c 海外での電子メール利用 → 海外ローミングのことで、ICチップ/RFIDとは関係ない(非該当)
d QRコードの読込み → QRコード決済のことで、ICチップ/RFIDではない(非該当)
したがって、該当するのは b だけなので、正解は「ウ」です。
【問13】赤字にならない販売個数(損益分岐点) -会計・財務
問題
ある製品の今月の売上高と費用は表のとおりであった。販売単価を1,000円から800円に変更するとき、赤字にならないためには少なくとも毎月何個を販売する必要があるか。ここで、固定費及び製品1個当たりの変動費は変化しないものとする。
| 売上高 | 2,000,000円 |
| 販売単価 | 1,000円 |
| 販売個数 | 2,000個 |
| 固定費 | 600,000円 |
| 1個当たりの変動費 | 700円 |
ア 2,400
イ 2,500
ウ 4,800
エ 6,000
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正解:エ
解説
固定費(600,000円)と1個当たりの変動費(700円)は変わらず、販売単価だけが800円に変わります。
変動費率=変動費÷販売単価=700円÷800円=7/8 です。
損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)=600,000円÷(1-7/8)=600,000円÷(1/8)=4,800,000円。
これを新しい販売単価800円で割ると、4,800,000円÷800円=6,000個。
したがって、赤字にならないために必要な販売個数は6,000個で、正解は「エ」です。
【問14】自然言語処理が使われている事例 -AI
問題
AIの活用領域の一つである自然言語処理が利用されている事例として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a Webサイト上で、日本語の文章を入力すると即座に他言語に翻訳される。
b 災害時にSNSに投稿された文字情報をリアルタイムで収集し、地名と災害情報などを解析して被災状況を把握する。
c スマートスピーカーを利用して、音声によって家電の操作や音楽の再生を行う。
d 駐車場の出入口に設置したカメラでナンバープレートを撮影して、文字認識処理をし、精算済みの車両がゲートに近付くと自動で開く。
ア a, b, c
イ a, b, d
ウ a, c, d
エ b, c, d
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正解:ア
解説
自然言語処理かどうかは「言語(の意味)を理解しているか」がポイントです。
a 日本語を他言語に翻訳 → 言語を理解しており、自然言語処理に該当(〇)
b SNSの文字情報から地名と災害情報を解析 → 文章の内容を理解しており、該当(〇)
c 音声で家電操作や音楽再生 → 音声(言語)を理解しており、該当(〇)
d ナンバープレートの文字認識 → 文字を認識しているだけで意味を理解していないため、非該当(×)
したがって、該当するのは a, b, c なので、正解は「ア」です。
【問15】不正アクセス禁止法で規制される行為 -法務
問題
パスワードに関連した不適切な行為a~dのうち、不正アクセス禁止法で規制されている行為だけを全て挙げたものはどれか。
a 業務を代行してもらうために、社内データベースアクセス用の自分のIDとパスワードを同僚に伝えた。
b 自分のPCに、社内データベースアクセス用の自分のパスワードのメモを貼り付けた。
c 電子メールに添付されていた文書をPCに取り込んだ。その文書の閲覧用パスワードを、その文書を見る権利のない人に教えた。
d 人気のショッピングサイトに登録されている他人のIDとパスワードを、無断で第三者に伝えた。
ア a, b, c, d
イ a, c, d
ウ a, d
エ d
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正解:エ
解説
不正アクセス禁止法は、他人のID・パスワードを無断で利用・提供する行為などを規制する法律です。自分のID・パスワードの取扱いは規制の対象外です。
a 自分のIDとパスワードを同僚に伝える → 自分のものなので規制対象外
b 自分のパスワードのメモを自分のPCに貼る → 自分のものなので規制対象外
c 自分が取り込んだ文書の閲覧用パスワードを他人に教える → 不正アクセス禁止法の規制対象外
d 他人のIDとパスワードを無断で第三者に伝える → 規制対象に該当する
したがって、規制されている行為は d だけなので、正解は「エ」です。
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