ITパスポート試験の令和5年公開問題より、問16~問20(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問16】コールセンターでのAI活用(FAQ) -AI
問題
コールセンターにおける電話応対業務において、AIを活用し、より有効なFAQシステムを実現する事例として、最も適切なものはどれか。
ア オペレーター業務研修の一環で、既存のFAQを用いた質疑応答の事例をWebの画面で学習する。
イ ガイダンスに従って入力されたダイヤル番号に従って、FAQの該当項目を担当するオペレーターに振り分ける。
ウ 受信した電話番号から顧客の情報、過去の問合せ内容及び回答の記録を、顧客情報データベースから呼び出してオペレーターの画面に表示する。
エ 電話応対時に、質問の音声から感情と内容を読み取って解析し、FAQから最適な回答候補を選び出す確度を高める。
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正解:エ
解説
AIの活用とは、音声認識や自然言語処理などによって、人手では難しい解析・判断を行わせることです。エは、質問の音声から感情と内容を解析し、FAQから最適な回答候補を選ぶ確度を高めるもので、AIの活用に該当します。したがって、正解は「エ」です。
他の選択肢
ア 既存FAQを用いた事例をWeb画面で学習する … 通常のeラーニングであり、AIの活用ではない
イ ダイヤル番号に従ってオペレーターに振り分ける … 通常の音声ガイダンス(IVR)であり、AIの活用ではない
ウ 電話番号から顧客情報をデータベースから呼び出して表示する … 通常のデータベース連携であり、AIの活用ではない
【問17】データやツールを活用できる能力(情報リテラシー) -ITリテラシー
問題
ITの進展や関連するサービスの拡大によって、様々なデータやツールを自社のビジネスや日常の業務に利用することが可能となっている。このようなデータやツールを課題解決などのために適切に活用できる能力を示す用語として、最も適切なものはどれか。
ア アクセシビリティ
イ コアコンピタンス
ウ 情報リテラシー
エ デジタルディバイド
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正解:ウ
解説
情報リテラシーは、様々なデータやツールを課題解決などのために適切に活用できる能力のことです。問題文の記述と一致するため、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア アクセシビリティ … 高齢者や障害者を含め、誰もが情報やサービスを支障なく利用できる度合いのこと
イ コアコンピタンス … 他社をしのぐ自社独自の中核的な強み(技術・ノウハウ等)のこと。直訳すると「中核能力」
エ デジタルディバイド … 情報技術の利用機会や活用能力の有無により、経済的・社会的な格差が発生すること
【問18】EU一般データ保護規則(GDPR)の適用対象 -法務
問題
EUの一般データ保護規則(GDPR)に関する記述として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a EU域内に拠点がある事業者が、EU域内に対してデータやサービスを提供している場合は、適用の対象となる。
b EU域内に拠点がある事業者が、アジアや米国などEU域外に対してデータやサービスを提供している場合は、適用の対象とならない。
c EU域内に拠点がない事業者が、アジアや米国などEU域外に対してだけデータやサービスを提供している場合は、適用の対象とならない。
d EU域内に拠点がない事業者が、アジアや米国などからEU域内に対してデータやサービスを提供している場合は、適用の対象とならない。
ア a
イ a, b, c
ウ a, c
エ a, c, d
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正解:ウ
解説
GDPRは、いわば「EU版の個人情報保護法」です。①EU域内に拠点がある、または②EU域内にデータやサービスを提供している、のいずれかを満たす事業者が適用の対象となります(論理和)。
a EU域内に拠点があり、EU域内に提供 → ①を満たし対象。記述は正しい(〇)
b EU域内に拠点があり、EU域外に提供 → ①を満たすため対象。「対象とならない」は誤り(×)
c EU域内に拠点がなく、EU域外にだけ提供 → ①②とも満たさず対象外。記述は正しい(〇)
d EU域内に拠点がなく、EU域内に提供 → ②を満たすため対象。「対象とならない」は誤り(×)
したがって、適切な記述は a と c なので、正解は「ウ」です。
【問19】機械同士が連携する仕組み(M2M) -技術動向
問題
住宅地に設置してある飲料の自動販売機に組み込まれた通信機器と、遠隔で自動販売機を監視しているコンピュータが、ネットワークを介してデータを送受信することによって在庫管理を実現するような仕組みがある。
このように、機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りすることによって、自律的に高度な制御や動作を行う仕組みはどれか。
ア MOT
イ MRP
ウ M2M
エ O2O
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正解:ウ
解説
M2M(Machine to Machine)は、機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りし、自律的に高度な制御や動作を行う仕組みです。問題文の自動販売機と監視コンピュータの連携が該当するため、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア MOT … 戦略的に技術開発へ投資し、創出されたイノベーションを自社のビジネスに活かしていく経営(技術経営)のこと
イ MRP … 「資材所要量計画」のことで、企業の計画に従い、必要な資材や部品の量や発注時期を割り出していく手法
エ O2O … オンライン(ネット)からオフライン(実店舗)へ集客や購買につなげること
【問20】資本活用の効率性を示す指標(総資本回転率) -会計・財務
問題
資本活用の効率性を示す指標はどれか。
ア 売上高営業利益率
イ 自己資本比率
ウ 総資本回転率
エ 損益分岐点比率
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正解:ウ
解説
総資本回転率は、売上高が総資本(総資産)の何倍かを見る指標で、総資本をどれだけ効率的に活用して売上を獲得しているかがわかります。資本活用の効率性を示す指標なので、正解は「ウ」です。売上高÷総資本(単位:回)で求めます。
他の選択肢
ア 売上高営業利益率 … 売上高に占める「本業の儲け」の比率を見る、収益性分析の指標。営業利益÷売上高で求める
イ 自己資本比率 … 総資本における自己資本の比率を見る、安全性分析の指標。自己資本÷総資本で求める
エ 損益分岐点比率 … 損益分岐点に関する分析で、自社の費用構造を分析して経営改善に活かす
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