「簿記2級って、独学で受かるのかな?」「やっぱり独学だと難しいって聞くけど、本当のところはどうなの?」――これから簿記2級に挑戦しようとしているあなたは、こんなふうに迷っていませんか。
先に結論をお伝えします。簿記2級の独学は「不可能ではないけれど、決してやさしくはない」というのが、私の正直な見立てです。理由はシンプルで、簿記2級は3級までの商業簿記に加えて工業簿記(原価計算)という新しい領域が範囲に入り、しかも出題範囲がこれまでたびたび見直されてきたからです。合格率も回によって大きく振れていて、近年の統一試験ではおおむね15〜30%前後を行き来しています(最新の数字は日本商工会議所の公表値で確認してください)。
ただ、ここで大事なのは「だから独学はやめておけ」という話ではない、ということです。独学でスッと受かっていく人には、いくつかの共通した特長があります。逆に言えば、その特長に当てはまらない人は、独学にこだわりすぎると遠回りになることもあります。
この記事では、まず「なぜ簿記2級は難しいと言われるのか」を3つの壁に分解し、試験のしくみ(統一試験とネット試験の違いや合格基準)を正しく押さえたうえで、「独学で受かる人の特長」と「プロ講師に学ぶメリット」、そして「独学と講座併用、どっちを選ぶか」までを、できるだけ公式の情報に当たりながら整理します。数字や難易度の噂に振り回されず、あなた自身が「独学でいくか/講座を併用するか」を決められるようになることをゴールにしています。
なぜ簿記2級の独学は難しいと言われるのか?|3つの壁を分解する
「簿記2級は難しい」「独学はハードルが高い」とよく言われます。実際、独学で苦戦して途中から通信講座や予備校に切り替える方も少なくありません。
ただ「難しい」とひとことで言っても、その中身はバラバラです。漠然と不安がるよりも、何が難しさの正体なのかを分解しておくほうが、対策も立てやすくなります。ここでは簿記2級の難しさを3つの壁に整理してみましょう。
壁①:工業簿記(原価計算)という新しい領域が加わる
簿記2級でまず立ちはだかるのが、工業簿記(原価計算を含む)です。3級は商業簿記だけでしたが、2級では商業簿記に加えて工業簿記が範囲に入ります。
工業簿記は、モノを作る会社のお金の流れ(材料費・労務費・経費から製品原価を計算する考え方)を扱う分野で、3級までの「取引を仕訳して帳簿に残す」感覚とは少し頭の使い方が違います。ここで「急に分からなくなった」とつまずく人が多いのです。
簿記2級の試験は、商業簿記と工業簿記の両方から出題されます。日本商工会議所の公表によると、2級の試験時間は90分・出題は5題以内で、合格基準は70%以上(100点満点で70点)とされています。つまり、商業簿記だけ得意でも、工業簿記を捨てては合格点に届きにくい構造になっています。
壁②:合格率が回によって大きく変動する
簿記2級が難しいと言われるもう一つの理由が、合格率の変動の大きさです。
参考として、過去の統一試験(ペーパー試験)の合格率の推移を残しておきます。あくまで「過去の参考データ」であり、最新の数字ではない点に注意してください。
| 試験実施回(過去の参考) | 合格率 |
|---|---|
| 152回(2019年6月) | 25.4% |
| 153回(2019年11月) | 27.1% |
| 154回(2020年2月) | 28.6% |
| 157回(2021年2月) | 8.6% |
| 158回(2021年6月) | 24.0% |
このように、同じ簿記2級でも回によって1割を切ることもあれば、3割近いこともあります。近年の統一試験はおおむね15〜30%前後を行き来している、と理解しておくのが実態に近いでしょう。難しい回に当たると、しっかり準備した人でも涙をのむことがある――これが2級の怖さです。
ただし、合格率は回や試験方式によって変わるもので、断定はできません。受験を考えるときは、必ず日本商工会議所(簿記検定の公式)で最新の合格率を時点確認してください。
壁③:出題範囲がたびたび見直されてきた
3つ目の壁は、出題範囲の見直しです。簿記2級の出題範囲(出題区分)は、これまで段階的に改定が重ねられてきました。
たとえば、かつては上位級で扱われていた連結会計や税効果会計といった論点が2級の範囲に入るなど、学習の負担は決して軽くなっていません。改定の内容は年度によって変わるため、古いテキストや古い情報のままだと、いまの出題範囲とズレてしまうリスクがあります。
また、出題範囲が見直されると出題のパターンも変わりやすく、年度・回によっては「初めて見るような問題」に出くわすこともあります。出題傾向の読みにくさも、難しいと言われる一因です。とはいえ、これも「絶対にこう出る」と決めつけられるものではなく、あくまで傾向として捉えておきましょう。
簿記2級は、この「工業簿記の追加」「合格率の変動」「出題範囲の見直し」という3つの壁があるからこそ「難しい」と言われます。逆に言えば、この3つを意識して対策できれば、独学でも十分に戦えるということでもあります。
簿記2級の試験のしくみを正しく押さえる|統一試験とネット試験(CBT)
「難しい」に正しく立ち向かうには、まず試験のしくみを正確に知っておくことが近道です。ここは噂やネット記事のコピペではなく、日本商工会議所(簿記検定の公式)の情報を土台に整理します。
そもそも日商簿記の「級」の違いは?
日商簿記(日本商工会議所の簿記検定)には、主に3つの級があります。
- 3級:商業簿記の基礎。会計・経理の入り口
- 2級:商業簿記+工業簿記。実務でも評価されやすい
- 1級:会計学・原価計算なども含む難関。税理士試験の受験資格にもつながる
このように、2級は3級の延長線上にありながら、工業簿記という新しい柱が加わるのが特徴です。
統一試験とネット試験(CBT)の2つの受け方がある
簿記2級の受け方には、大きく2つの方式があります。ここを知らずに「年3回しかない」と思い込んでいる方が意外と多いので、押さえておきましょう。
- 統一試験(ペーパー試験):例年6月・11月・2月の年3回。決まった日に会場で受ける
- ネット試験(CBT):テストセンターのパソコンで随時受けられる。自分の準備が整ったタイミングで挑戦できる
3級と2級は、この統一試験とネット試験(CBT)が併存しています。一方、1級は統一試験のみで、例年6月・11月の年2回です。「思ったより受験チャンスが多い」と感じた方もいるのではないでしょうか。なお、実施日程は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式で最新の日程を確認してください。
合格基準と合格率の「目安」
合格基準は、各級とも70%以上(100点満点で70点)です。1級だけは、総得点70%に加えて4科目それぞれ40%以上という足切りがあります。
合格率は、級・回によって大きく変動します。あくまで目安として、ざっくりした水準感を示すと次のとおりです。
- 3級:概ね40〜50%前後(回で変動)
- 2級:回で15〜30%超と振れが大きい
- 1級:概ね10%前後(難関)
さらにややこしいのが、同じ2級でも統一試験とネット試験で合格率の傾向が違う点です。傾向としては、統一試験が15〜30%前後で振れるのに対し、ネット試験はそれより高め(おおむね40%前後)で推移する回が多いと言われます。いずれにせよ数字は回ごとに変わるので、最新は商工会議所で時点確認するのが鉄則です。
ここで一つ注意点を。ネット上には簿記2級の合格率として、まったく別の資格(社労士やFP、宅建など)の数字が混ざって紹介されているケースがあります。級ごと・資格ごとに数字はまるで違いますので、「簿記2級の合格率」を見るときは出典が簿記検定の公式かどうかを必ず確かめてください。
独学で簿記2級に落ちてしまう人にありがちな理由
市販のテキストや問題集を使って、独学で見事に簿記2級に合格する方はたくさんいます。出題範囲の見直しがあったとはいえ、独学での合格は決して不可能ではありません。
とはいえ、先ほどの3つの壁もあり、「独学ではちょっと無理かも…」と感じて落ちてしまう人がいるのも事実です。なぜ独学でつまずくのか、よくある理由を見ていきましょう。落ちる原因を先に把握しておけば、自分に合った勉強法の基本を組み立てやすくなります。自分に当てはまりそうなものがないか、チェックしながら読んでみてください。
理解したつもりで、自分の弱点を改善できない
独学で落ちる典型が、「分かったつもり」のまま進んでしまうパターンです。
テキストを読んで「なるほど」と思っても、いざ問題を解くと手が止まる――これは誰にでも起こります。問題は、独学だとその苦手論点や細かいミスを、自分で見つけて潰す作業が後回しになりがちなことです。苦手意識を抱えたまま本番に挑んでも、合格点には届きません。
対策はシンプルで、インプット(読む)よりアウトプット(解く)の比重を上げる勉強方法に切り替えること。テキストを一通り読んだら、早めに問題集での演習に移り、間違えた問題は印をつけて記録し、解けるようになるまで何度も練習で戻る。この「間違いノート」的な方法を実践できるかどうかが、独学の合否を分けます。
テキスト・問題集・アプリの選び方を間違える
独学は教材選びも自己責任です。参考書の選び方を間違えると、「勉強したのに実は理解できていなかった」という残念な結果になりかねません。
簿記2級を独学で目指す方には、定評のある市販シリーズから自分に合うものを選ぶのがおすすめです。あくまで代表的な一例ですが、次のようなシリーズがよく選ばれています。
- スッキリわかるシリーズ:とことんかみ砕いた説明と、視覚的に分かりやすい図解が特長
- みんなが欲しかったシリーズ:分かりやすさと問題の質のバランスが取れている
- 合格トレーニング日商簿記:易しいものから難しいものまで幅広く問題を網羅
最近はスマホで学べる学習アプリや学習サイト、無料の解説動画なども充実しています。メインの一冊(テキスト+問題集)を決めたうえで、スキマ時間の補強にアプリや動画を使う、といった組み合わせも有効です。大事なのはあれこれ手を広げすぎず、一つの教材をやり込むこと。実際に書店で中身を見て、自分が読み続けられそうなものを選びましょう。
適切なスケジュールを立てて、続けられない
独学は、勉強の計画も自分で立てて維持しなければなりません。ここで計画倒れになる人がとても多いのです。
簿記2級の合格に必要な勉強時間の目安は、次のとおりです。ただし、これはあくまで目安であり、前提知識や1日に取れる時間で大きく変わる点に注意してください。
| 簿記2級の勉強時間の目安 | |
|---|---|
| 簿記の初学者 | 350時間〜500時間 |
| 簿記3級取得者 | 250時間〜350時間 |
初学者なら350〜500時間が一つの目安で、たとえば1日2時間のペースなら、おおよそ半年〜8ヵ月ほどかかる計算になります。独学の場合、この時間を自分で確保し、ペースを管理しなければなりません。「いつまでに・何を終わらせるか」を決めて、その通りに学習を続けられるかどうかが、独学合格の大きな分かれ目になります。
簿記2級に独学でも受かる人の特長|あなたは当てはまる?
ここまで「落ちる理由」を見てきましたが、独学でスッと合格していく人もたくさんいます。簿記2級は市販教材が豊富で、独学で勉強しやすい資格でもあるからです。
では、独学で受かる人にはどんな特長があるのでしょうか。代表的な4つを挙げます。あなた自身がどれに当てはまるかを確認すると、独学でいけそうかどうかの判断材料になります。
①3級をすでに持っている(基礎が固まっている)
最も独学で受かりやすいのが、すでに簿記3級を持っている人です。
理由は明快で、簿記2級の合否は商業簿記をどれだけ理解できるかに大きく左右されますが、2級の商業簿記は3級で学んだ内容の発展形だからです。3級の知識が定着していれば、2級の学習をスムーズに積み上げられます。
逆に、3級を飛ばしていきなり2級に挑戦する場合でも、3級レベルの「仕訳」「勘定記入」「試算表・財務諸表の作成」が身についているかは要チェックです。ここがあやふやだと、2級の途中で必ずつまずきます。時間に余裕があるなら、まず3級を固めてから2級に進むのが王道です。
簿記3級の難易度や勉強時間について詳しく知りたい方は、簿記3級の難易度を解説した記事もあわせて読んでみてください。なお、3級の合格率も回によって変動するため(おおむね40〜50%前後が一つの目安)、最新は公式で確認しましょう。
②経理・財務の実務経験など、簿記の素養がある
ある程度簿記の素養を持っている人も、独学で受かりやすい傾向があります。まったくの初学者と比べて、知識が記憶に定着するスピードが速いからです。
具体的に、独学でアドバンテージになりやすい経験には次のようなものがあります。
- 経理や財務などの分野で仕事をしている
- 株式投資で資産運用をしている
- FPやビジネス会計検定の学習をしたことがある
たとえば株式投資の経験があると、有価証券(株式や債券)の仕組みや配当金の扱いなどに馴染みがあり、商業簿記の理解が早まります。「会計の言葉」に普段から触れている人ほど、独学の壁を越えやすいということです。
③税理士・公認会計士など、上位資格の勉強をしている
税理士や公認会計士など、簿記の上位資格を勉強している人にとっては、簿記2級はその通過点のような位置づけになります。
公認会計士や税理士の学習範囲には、日商簿記2級レベルの内容が幅広く含まれています。上位資格の勉強で培った会計の土台を活用し、重なる論点を復習する感覚で進められるため、2級の学習はかなりスムーズでしょう。まず2級に合格し、そこから上位資格にステップアップしていくルートも現実的です。
④初学者でも、適切なスケジュールを立てて積み上げられる
「3級も持っていないし、実務経験もない」――そんな初学者でも、独学で合格する人はいます。共通するのは、無理のないスケジュールを立て、基礎から応用へコツコツ積み上げられること。
参考までに、独学のスケジュール例(あくまで一例・目安)を挙げます。
| 時期の目安 | 勉強内容の目安 |
|---|---|
| 最初の2週間 | テキストで2級商業簿記の全体像をざっくり掴む |
| 次の1ヵ月 | 工業簿記のテキストを読み、基礎問題を解いて解説を理解する |
| 次の2週間 | 問題集で商業簿記のアウトプットをメインに進める |
| その後2週間 | 商業簿記と工業簿記を並行して解き、アウトプットを増やす |
| 直前期 | 過去問・予想問題(模擬試験)を本番形式で解き、時間配分を体に覚えさせて苦手を一つずつ潰す |
このペースなら、おおよそ4ヵ月前後で本番に挑める計算になります。1日に取れる時間が少ない人は、もう少し長めの期間で組み、基礎の理解を深めましょう。大切なのは期間の長短より、最後まで続けられる計画かどうかです。
本当に独学でいい?プロ講師(通信講座)に学ぶ4つのメリット
簿記2級の独学には、「自分のペースで進められる」「費用を抑えられる」といったメリットがあります。一方で、非効率な勉強で学習期間が長引いたり、分からない部分を質問できずにモチベーションが下がったりするデメリットも無視できません。
「簿記2級は本当に独学でいいの?」と迷っている方のために、ここではプロ講師(通信講座)に学ぶメリットを4つ整理します。独学のデメリットを裏返したものでもあるので、自分にとってどちらが合うかを考えながら読んでみてください。
①難しい論点を、体系立てて理解できる
簿記2級の合格には、一つひとつの論点をきちんと理解することが欠かせません。とくに独学でつまずきやすい工業簿記や連結会計といった論点は、独力であれこれ調べるより、プロの講義で順序立てて教わるほうが圧倒的に理解が早いことが多いです。
通信講座の講師陣は、日商簿記検定はもちろん、難関の会計資格を持つ方も少なくありません。その経験に裏打ちされた説明は、独学では得にくい「腑に落ちる感覚」を与えてくれます。
②最新の出題傾向を教えてもらえる
簿記2級は出題範囲の見直しもあり、初めて見るタイプの問題に対応する力が求められます。さまざまなパターンの問題に当たることで、合格点を取れる地力が身につきます。
通信講座であれば、最新の出題傾向を踏まえたカリキュラムや教材で学べます。独学だと「いまの傾向に合っているか」を自分で判断しづらいので、ここはプロに任せられる安心感があります。
③早く合格できれば、その後のキャリアにつながる
予備校や通信講座は、受験ノウハウを熟知した講師がカリキュラムを設計しています。効率的に学べる分、合格までの時間を短くしやすいのがメリットです。
簿記2級は一般的に、企業の経理・財務職への転職や昇進で評価されやすい資格ですから、早く合格できればその分だけキャリアが広がる可能性が高まります。逆に、合格が何年も先延ばしになると、その間の機会損失も小さくありません。ただし、講座を受ければ必ず受かるわけではない点は念のため申し添えます。最後にやり切るのは自分です。
④通信講座には、低価格で受けられるものもある
「講座は高そう」というイメージがあるかもしれませんが、簿記2級の通信講座には比較的低価格で受講できるものもあります。独学で何年も足踏みするくらいなら、講座で一気に駆け抜けたほうが費用対効果が良い、というケースも珍しくありません。
なお、講座の費用や合格実績の数字は時期によって変動します。具体的な料金やキャンペーン、合格率は、必ず各講座の公式サイトで最新の情報を確認してください。
講座選びで迷ったら、実際の受講者の口コミを読むのが近道です。たとえば、スマホ完結でコスパに定評のあるスタディング簿記講座の口コミ・評判をまとめた記事や、高い合格実績で知られるフォーサイト簿記講座の特徴を解説した記事が参考になります。それぞれの講座の中身や料金感をつかんでから、独学と比べてみるとよいでしょう。
独学と講座併用、どっちを選ぶ?|損益分岐の考え方
ここまで読んで、「で、結局わたしは独学でいいの?それとも講座?」と思った方も多いはずです。最後に、独学と講座併用の損益分岐――どこで損得が分かれるのかという考え方を整理しておきましょう。
独学が向いている人
次のような人は、独学でも十分に戦えます。
- すでに簿記3級を持っている/会計の素養がある
- 自分でスケジュールを立てて、最後まで続けられる
- とにかく費用を抑えたい(時間というコストは自分で負担できる)
独学の強みは、なんといっても費用の安さです。テキストと問題集をそろえても数千円〜で済みます。自己管理が得意で、土台のある人なら、独学はコスパの良い選択肢になります。
講座(併用)が向いている人
一方、次のような人は、講座を併用したほうが結果的に近道になりやすいでしょう。
- 簿記がまったくの初学者で、何から手をつけるか分からない
- 工業簿記や連結会計でつまずきそう/すでにつまずいている
- 短期での合格を目指したい・質問できる環境がほしい
「損益分岐」の考え方
独学と講座のどちらが得かは、お金だけでなく「時間」と「再受験のリスク」も含めて考えるのがポイントです。
独学は教材費が数千円〜と安い反面、遠回りすれば学習時間が膨らみ、不合格なら受験料と時間を再び払うことになります。講座は数万円かかりますが、その分だけ時短になり、つまずいたときにすぐ疑問を解消できます。つまり、「何度も落ちて受験料と時間を重ねるより、最初から講座を使ったほうが安くついた」というケースは実際にあるのです。もちろん逆に、土台のある人が独学で一発合格すれば独学が一番安く済みます。どちらが正解ということではなく、あなたの前提次第だということです。
迷ったら、まずは簿記資格の全体像と独学ロードマップを俯瞰してみるのがおすすめです。日商簿記の全体像と独学ロードマップをまとめた記事で3級→2級の道筋を確認してから、自分に合うルートを選ぶと迷いが減ります。
まとめ|簿記2級の独学は「自分の前提と性格」で決める
最後に、この記事のポイントを整理します。
簿記2級が「難しい」と言われるのは、①工業簿記(原価計算)という新領域が加わる、②合格率が回によって大きく変動する、③出題範囲がたびたび見直されてきた、という3つの壁があるからでした。合格基準は各級70%以上、試験は統一試験(年3回)とネット試験(CBT・随時)が併存している――こうした制度のしくみも押さえておきましょう(数字や日程は回・年度で変わるので、最新は日本商工会議所の公式で確認してください)。
そのうえで、独学で受かりやすいのは「3級を持っている」「実務経験など簿記の素養がある」「上位資格を勉強している」「自己管理ができる」人。逆に、初学者で工業簿記に不安がある、できるだけ短期での合格を目指したい、という人は、講座を併用するのも十分に合理的な選択です。
「独学か、講座か」に唯一の正解はありません。大切なのは、あなた自身の前提(基礎の有無)と性格(自己管理が得意か)に正直になって決めることです。まずは全体像と独学ロードマップで道筋を掴み、3級の難易度やスタディング簿記講座の口コミも見比べたうえで、自分に合うルートを選んでください。そもそも簿記2級を取る意味やメリットを改めて確認したい方は、簿記2級を取るメリットをまとめた記事もどうぞ。あなたの一歩を応援しています。
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