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簿記2級の独学は難しい?独学でも受かる人の特長やプロ講師に学ぶメリットを徹底解説!

簿記2級 独学

なぜ簿記2級は難しいと言われるのか?

「簿記2級の試験は難しい」「簿記2級の独学はハードルが高い」と言われています。

取得に苦労する資格ですので、独学で失敗して予備校に通ったり通信講座を利用したりする方は少なくありません。

これから簿記2級を目指す予定の方は、最初になぜ難しいと言われているのかチェックしておきましょう。

合格率が低い

簿記2級の資格が難しいのは、合格率の低さを見ればわかります。

以下では、近年の簿記2級の実受験者数や合格者数、合格率のデータをまとめてみました。

試験実施日 実受験者数 合格者数 合格率
149回(2018年6月) 38,352名 5,964名 15.6%
150回(2018年11月) 49,516名 7,276名 14.7%
151回(2019年2月) 49,776名 6,297名 12.7%
152回(2019年6月) 41,995名 10,666名 25.4%
153回(2019年11月) 48,744名 13,195名 27.1%
154回(2020年2月) 46,939名 13,409名 28.6%
155回 試験中止 試験中止 試験中止
156回(2020年11月) 39,830名 7,255名 18.2%
157回(2021年2月) 35,898名 3,091名 8.6%
158回(2021年6月) 22,711名 5,440名 24.0%

近年の簿記2級の試験は、合格率15%~25%を推移しています。

公認会計士や税理士など他の士業と比較してみると、簿記2級の合格率はそこまで低いわけではありません。

しかし、約5人に1人しか合格していない事実を加味すると、難易度が高いことがわかりますね。

2016年から段階的に試験範囲が広がった

簿記2級の試験範囲は、次の5科目です。

大問 分類 内容 大まかな特徴
第1問 商業簿記 仕訳問題 取引の記録を正しく帳簿に残す問題
第2問 商業簿記 論点問題 穴埋めなど代金の分類法や計算問題
第3問 商業簿記 財務諸表や精算表等決算 損益計算書や貸借対照表の財務諸表の作成
第4問 工業簿記 本社工場会計 3級では出題されない工業簿記版の仕訳問題
第5問 工業簿記 原価計算 原価計算表の作成や金額の指定に従った計算

簿記2級は2016年度(平成28年度)になり、段階的に試験範囲が広がりました。

主な変更点は勘定科目の有価証券やクレジット会社を経由したクレジット売掛金、電子記録債権の追加です。

今までは簿記2級の合格率は40%を超える年度もありましたが、学習の負担が増した影響で下がりつつあります。

試験範囲の広がりは、簿記2級が難しいと言われる大きな理由です。

試験範囲変更から日が浅く、出題傾向が読みにくい

簿記2級は試験範囲の変更から日が浅く、近年では出題のパターンが決まっていません。

試験問題の7割程度は事前に対策ができるものの、中には初めて見るような問題が出題されることも…。

出題傾向が読みにくいのは、簿記2級の試験を難しくしている理由の一つですよ。

解ける問題を確実に解かないと、簿記2級には合格できません。

独学にしても通信講座にしても、スケジュールを作成して事前対策をしっかりと行うのは合格の秘訣です。

独学で簿記2級で落ちてしまう理由

市販テキスト等の教材を利用して学習し、簿記2級に見事、独学で合格できる方もいます。

2016年に試験範囲が変更されたものの、独学で簿記2級に合格するのは決して不可能ではありません。

しかし、上記の項目でも解説した通り簿記2級の難易度は意外と高く、「独学ではちょっと無理かも…」と感じる方もいますね。

なぜ独学で簿記2級に落ちるのか、考えられる理由をいくつか見ていきましょう。

理解したつもりになっていて、自分で弱点を改善できない

独学で簿記2級に落ちるのは、内容を理解したつもりになっていて自分で弱点を改善できないからです。

苦手な論点や細かいミスを克服しないと、簿記2級に合格できません。

苦手意識を持ったまま試験に挑んでも、合格できないのは当然ですよね。

また、独学では自分でテキストや問題集を選ぶ必要があります。

参考書の選び方が間違っていると、「勉強したけど実は理解できていなかった…」と失敗するケースあり…。

そこで、簿記2級を独学で目指す方には次のテキストや問題集がおすすめです。

  • スッキリわかるシリーズ:とことんかみ砕かれた説明と視覚的にわかりやすい図解が入っている
  • みんなが欲しかったシリーズ:簿記のわかりやすさと問題の質のバランスが取れている
  • 合格トレーニング日商簿記:易しいものから難しいものまで幅広い問題を網羅している

自分に合いそうなテキストや問題集を探し、簿記2級の勉強を進めてみましょう。

自分だけでは適切なスケジュール作成や勉強方法を実践できない

簿記2級の合格に必要な勉強時間の目安は下記の通りです。

簿記2級の勉強時間の目安
簿記の初学者 350時間~500時間
簿記3級取得者 250時間~350時間

初学者が簿記2級に合格するには350時間~500時間が必要で、1日に2時間勉強しても3ヵ月以上はかかります。

しかも、独学の場合は自分でスケジュールを作成しないといけません。

適切なスケジュール作成や勉強方法を実践できない方は、簿記2級の試験に落ちる原因になります。

しっかりとしたスケジュールを作成し、その通りに学習を続けられることが、簿記2級の合格を確実にする大きなポイントです。

簿記2級に独学でも受かる人の特長

このページでは、独学でも簿記2級に受かる人の特長をいくつか挙げてみました。

簿記2級はネットで購入できるテキスト等の教材には多くの商品があるため、独学で勉強しやすい資格といえるでしょう。

どうすれば途中で挫折せずに独学で簿記2級に合格できるのか見ていきましょう。

3級を既に持っている(基礎がしっかりしている)

既に簿記3級の資格を持っている人は、簿記2級に独学で合格しやすい特長あり!

それは知識が定着して基礎がしっかりしている状態で2級の範囲を学ぶことにより、習得が圧倒的に早くなるのが理由です。

簿記2級の試験科目の中でも、商業簿記を理解できるのかどうかで合否が左右します。

商業簿記は3級で学んだ内容の発展形ですので、知識が定着していれば2級の学習をスムーズに進められるでしょう。

いきなり独学で簿記2級に挑戦するとしても、簿記3級で習う範囲の知識は欠かせません。

つまり、時間に余裕があるなら最初に簿記3級の取得を目指し、その後すぐに簿記2級の勉強に取り掛かって合格を目指すべきです。

以下では、簿記3級の試験を受ける上で押さえておきたい基本情報をまとめてみました。

簿記3級の基本情報
合格基準 70点/100点
合格率 35%~45%前後
勉強時間の目安 80時間~100時間
主な学習内容 「仕訳」「勘定記入」「株式会社会計」
「現金預金の処理」「商品売買の処理」
「伝票会計」「試算表作成」「決算手続き」
試験日程 6月・11月・2月の年3回

簿記2級と比べてみると、簿記3級の試験の難易度はそこまで高くありません。

普通に学習すれば、まず合格できる資格なので、会計や経理の知識のない初学者でも大丈夫です。

経理職の経験があるなど、ある程度簿記の素養を持っている

ある程度簿記の素養を持っている方は、独学でも簿記2級の試験に受かります。

全くの初学者と比べてみると、知識が記憶に定着するまでがスピーディーです。

具体的に簿記2級の独学でアドバンテージになる経験をいくつか挙げていきます。

  • 経理や財務などの分野で仕事をしている
  • 株式投資で資産運用をしている
  • FPやビジネス会計検定の学習をした

「上場企業での決算業務経験」「連結決算の経験」などの実務経験があると、独学でも簿記2級に合格できるでしょう。

株式投資で有価証券(株式や債券)の仕組みや為替による円建て価格変動、株式発行や配当金の仕組みなどの知識を得ている人も有利です。

税理士・公認会計士など簿記の上位資格の勉強をしている

税理士や公認会計士など、簿記の上位資格の勉強をしている方は独学でも全く問題無し!

例えば、公認会計士の試験科目の中にはほとんどの簿記2級の内容が入っています。

公認会計士の試験勉強に当てはまらない部分だけを学習すれば、簿記2級に合格できるわけですね。

税理士試験に関しては、必修科目の「簿記論」「財務諸表論」が簿記2級と共通しています。

税理士の選択科目の「法人税」「消費税」「所得税」「事業税」も、簿記2級レベル以上の知識が欠かせません。

税理士試験の対策として簿記2級の参考書や問題集をこなすことも多いため、上位資格の勉強をしている人は簿記2級に受かりやすくなります。

最初に簿記2級の合格を目指し、税理士や公認会計士などの上位資格にステップアップできるのもメリットです。

簿記2級を取るメリットはこちら!

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初学者でも適切なスケジュールを作り、時間を掛けて基礎から積み上げることができる

「簿記3級を持っている」「経理職の経験がある」「上位資格の勉強をしている」といった人と比べてみると、初学者は簿記2級に独学で合格するハードルが高くなります。

しかし、初学者でも適切なスケジュールを作り、時間を掛けて基礎の知識から応用まで積み上げられる人は独学でも合格できる傾向あり!

以下では、簿記2級に合格するためのスケジュールの立て方について具体例を挙げてまとめてみました。

時期 勉強内容の目安
7月の中旬から2週間 テキストを読んで2級商業簿記の全体像を緩く掴む
8月の1ヵ月間 工業簿記のテキストを読み、基礎問題を解いて解説を理解する
9月の前半2週間 問題集を使って商業簿記のアウトプットをメインに勉強する
9月の後半2週間 商業簿記と工業簿記の問題を並行して解いてアウトプットする
10月から 過去問など模擬試験形式で解いて苦手分野をしらみつぶしに攻略する
11月から アウトプットで解けなかった問題や間違った問題を理解できるまで解く

このペースで勉強すると、約4ヵ月間で11月中旬の簿記2級の試験に挑戦できます。

1日の勉強時間をあまり確保できない人は、もう少し長めの期間のスケジュールを組んで基礎からの理解を深めましょう。

本当に独学でいいの?プロ講師に学ぶ4つのメリット

簿記2級の独学には、「自分のペースで学習を進められる」「資格勉強の費用を抑えられる」などのメリットがあります。

しかし、非効率な勉強方法で学習期間が長くなったり、わからない部分を質問できなくてモチベーションが下がったりなどのデメリットも…。

「簿記2級は本当に独学で良いの?」と悩んでいる方のために、プロ講師に学ぶ4つのメリットを解説していきます。

難しい論点をしっかり理解することができる

簿記2級の合格を目指すに当たり、一つひとつの論点を理解するのが大事です。

予備校や通信講座のプロ講師から学べば、難しい論点でもしっかりと理解できますよ。

選りすぐりの講師陣による講義は、独学であれこれと調べるよりも遥かにわかりやすいのがメリットです。

プロ講師は日商簿記検定の合格は当然のうえ、難関会計資格を取得している方も多いです。

今までの経験を活かした講義を受けることにより、資格試験におけるノウハウも得ることができるでしょう。

通信講座の動画講義は通勤時間やスキマ時間に視聴できますので、お仕事で忙しいビジネスマンでも効率良く勉強を進められます。

最新の出題傾向を教えてもらえる

簿記2級の試験は難化傾向があり、初めて見る問題にも対応しないといけません。

多彩なパターンの問題を数多くこなすことで、合格点を取れる力が身に付きます。

簿記2級をプロ講師に学ぶことにより、最新の出題傾向を教えてもらえるのは大きなメリットですね。

独学とは違い、どのような問題が出題されるのか知ることで合格に近づきます。

早く合格できれば、早期の収入アップに繋がる(合格が遅くなれば機会損失が発生する)

予備校や通信講座では、受験ノウハウを熟知したプロ講師陣がカリキュラムを組み立てています。

効率的な学習システムで簿記2級に早く合格できれば、早期の収入アップに繋がるのがメリット!

逆に言えば、合格までに時間がかかって遅くなると機会損失が発生します。

「早く転職して給与を上げたい」と考えているビジネスマンは、プロ講師から簿記2級を学びましょう。

通信講座であれば、低価格で受講できるものもある

簿記2級の通信講座の中には、低価格で受講できるものがあります。

代表的な簿記講座とかかる費用は下記の通りです。

通信講座 費用
スタディングの通信講座 19,800円
フォーサイトのeラーニング 31,800円
ユーキャンの通信講座 49,000円
クレアールのWEB講座 53,000円

独学で簿記2級の合格に何年も費やすくらいであれば、低価格の通信講座を受講した方がコスパが良いと言えます。

コストパフォーマンスを考えた場合、上記の中ではスタディング簿記講座がピカイチです。

すべての機能がスマホ1台で使えるので、時間や場所を気にすることなく、通勤・通学途中などでも勉強が捗ります。

スタディング簿記講座について詳しくは、下記の記事をチェックしてみてください。

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まとめ

簿記2級の独学は、「合格率が低い」「試験範囲が広がった」「出題傾向が読みにくい」といった理由で難しいと言われています。

しかし、既に簿記3級に合格している方や経理の実務経験をお持ちの方は、独学での合格も決して不可能ではありません。

予備校や通信講座でプロ講師に教わるという選択肢もありますので、どの方法で簿記2級の合格を目指すのがベストなのか考えてみてください。