突然ですが、ファイナンシャルプランナーの資格を取る方について、どのような属性の方をイメージしていますか?
「就職活動中の大学生や社会人が多いのでは?」
そうイメージしている方が多いのではないでしょうか?
しかし、ファイナンシャルプランナーは専業主婦にも有望な資格です。
まず、国家資格(技能検定)であるファイナンシャル・プランニング技能士のなかで、3級の合格率は約70%と非常に高く、一から勉強を始めても比較的短期間で取得できるからというのが、その理由です。
3級を取れば、家計のやりくりに十分活かせるので、それだけでも十分価値があります。
しかし、3級で満足してしまっては、本当に、もったいない!と思っちゃいます。
というのも、取得しやすい3級から始めて、経験を積みながら2級や1級とキャリアアップすることにより、主婦の方でも充実した仕事や自己実現ができるようになるからです。
この記事では、キャリアアップや社会復帰を目指す主婦の方向けに、
●ファイナンシャルプランナーの資格をとる本当のメリット
●資格取得により、どのようにキャリアアップしていけるのか?
などについて、見ていきたいと思います。
資格を取って実績を積むことにより、限られた時間のなかで最大の効果(成果・収入など)を実現することができます。
ぜひ、将来仕事で活躍したいと考えている主婦の方に、この記事を読んで頂きたいと思います!
FPの資格には、国家資格(技能検定)であるFP技能士の他、民間資格のAFP/CFPもあります。
この記事では、主にFP技能士について見ていきます。
国家資格(FP技能士)と民間資格(AFP/CFP)の違いについては、こちらの記事を参考にしてください。
目次
専業主婦がFP・ファイナンシャルプランナーの資格を取得するメリット
まず、専業主婦がファイナンシャルプランナーの資格を取得するメリットをまとめてみました。
- 資産運用の保険の仕組みに関する知識を身につけることで、節約スキルがアップする
- お金に関する基礎知識を増やすことで、将来に備えられる
- 資格を持っているだけで副業やパートがしやすくなる
- さらにキャリアアップすることで、独立や専門家としての道も開ける
最初から、収入アップや仕事のレベルアップを目的にする必要はありません。
日常生活にも大いに活かすことができますので、お金と深く関わるファイナンシャルプランナーは専業主婦にも、おすすめなのです。
FP・ファイナンシャルプランナーの資格を持つ専業主婦は家計に活かせるの?
ファイナンシャルプランナーの勉強をして3級や2級の資格を持っている専業主婦は、家計に活かすことができます。
家計のやりくりで困っている専業主婦にとって、ファイナンシャルプランナーは是非とも取得したい資格です。
どのような点が家計に活かせるのか、いくつかの理由を見ていきましょう。
- 日々の生活で無駄遣いを減らして家計管理や貯蓄ができるようになる
- 節約に繋がる「ふるさと納税」「確定拠出年金(iDeco)」「NISA」といった仕組みに関する知識を習得できる
- 「親が年金生活をしている」「保険の見直しをしたい」「不動産(マンションや住宅ローン)を購入したい」といった将来設計についてわざわざ勉強しなくても解ける問題が増える
- 副業を始めれば収入源を確保できるだけではなく、確定申告や年末調整に関する知識が身につく
貯蓄をして家計を守るには、「毎月どのくらい積み立てるのか?」「どのくらいの金利で増やしていくのか?」という計画性が大事です。
この計画や目標は、思い付きで何とかなる話ではありません。
家族を持っていると子供の教育費や住宅の購入など人生の転機でお金に関する問題が発生しますので、家計や将来に活かすために専業主婦もFPの資格を取得した方が良いわけです。
FP・ファイナンシャルプランナーの資格を持つ主婦はパートで再就職できる?
主婦がファイナンシャルプランナーの資格を取るメリットは、家計のチェックのためだけではありません。
「一度仕事を辞めて子育てをしたけれど、子供が大きくなったからそろそろ再就職したい」
そう考えている主婦の方が、すごくたくさんいらっしゃいます。
そんな時にファイナンシャルプランナーの資格を持っていると、正社員として再就職したりパートで雇ってもらえる確率が高くなるなどのメリットがあります。
転職サイトや求人サイトの求人情報で、ファイナンシャルプランナーとしての求人があるわけではありません。
しかし、下記のようにファイナンシャルプランナーの資格や知識を活かせるパート先やアルバイト先はたくさんありますよ。
- 生命保険会社のお客様相談窓口
- ファイナンシャルプランナーの受験対策講座の講師
- コンサルティング会社の「お金のセミナー」講師
- 不動産会社の顧客対応
- 事務系の総合職(総務・経理など)
「正社員」「派遣社員」「パート」と雇用形態は豊富ですので、主婦の方は今の自分に合う働き方で求人を探してみてください。
FP資格を活用した就職・転職・求人事情などについては、下記記事も参考にしてください。
FP・ファイナンシャルプランナーの資格を持つ主婦におすすめの副業
「少しでもお金を稼ぎたい」と考えて、副業にチャレンジする主婦は増えています。
主婦がFP資格を絡めて副業することで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
- 有資格者向けに、自宅で家事をしながらでも取り組める副業が増えている
- 自分や子供のライフスタイルに合わせた働き方ができる
- 無資格者より単価が高くなる傾向にあるため、自由に使えるお金が増えて充実した生活を送りやすくなる
家庭を守りながら副業でお金を稼ぐことができれば、家族も幸せになります。
ファイナンシャルプランナーの資格をお持ちの主婦も、副業で稼ぐことは十分に可能です。
具体的にどのような副業が、資格を持つ主婦におすすめなのかいくつか挙げてみました。
- クラウドワークスなどのクラウドソーシングを使い、執筆(ライター)で稼ぐ
- ブログやSNSにも記事を投稿して集客する(執筆や監修依頼の提案が来る)
- ファイナンシャルプランナーの講師としてセミナーを開いて参加費を頂く
- 休日に人手が足りない不動産屋・保険屋などに応募する
一口に副業と言っても、ファイナンシャルプランナーの資格を活かした稼ぎ方はたくさんあります。
ただし、ブログやSNSでの集客は成果が出るまでに長い時間がかかることもありますので、地道に取り組む姿勢が大事です。
FP資格を活用した副業については、下記の記事も参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーの資格を持つ主婦は独立できる?
ファイナンシャルプランナーの資格を活かして求人に応募するのではなく、独立するのも選択肢の一つです。
ファイナンシャルプランナーは、特定の企業に属している企業系FPと、どこにも属していない独立系FPの2種類にわけられます。
主婦は自宅で家事をやらないといけないため、独立系FPとして稼ぐのは効果的ですが、仕事のノウハウや集客ノウハウを身に付けるため、最初は企業系FPで修業する方法もあります。
そこで、ファイナンシャルプランナーとして独立開業する上で押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
- 有資格者なのは出発点なので、新規顧客の開拓から始める(最初から独立する場合)
- 誰も指示を出してくれないため、自分で考えて行動する
- 自分だけの専門分野を作って社会的信用を築いていく
独立後の仕事に関しては、執筆(ライター)や個人の顧客のコンサルティングなど様々です。
どの業務に携わるとしても、ファイナンシャルプランナーとして独立してすぐに成功できるわけではありませんので、上記で説明した副業と同じように地道な努力が必要だと心得ておいてください。
FPの独立・開業については、下記記事も参考にしてください。
主婦がファイナンシャルプランナーだけではなく社労士や行政書士などダブルライセンスを取得すべき理由
ファイナンシャルプランナーとして独立する覚悟があるなら、他の資格も同時に取得するのがおすすめです。
ファイナンシャルプランナーと関連する代表的な資格は社労士や行政書士で、それぞれが一体どのような資格なのか、まとめてみました。
社労士:社会保険労務士法に基づく国家資格で、労働法や社会保険に精通したプロフェッショナル
行政書士:行政書士法に基づく国家資格で、許認可申請やビジネスコンサルタントのプロフェッショナル
ファイナンシャルプランナーとのダブルライセンスができる資格として、社労士や行政書士は代表的です。
中でも社会保険や年金の分野では、ファイナンシャルプランナーと社労士のダブルライセンスでより具体的なアドバイスを顧客にできます。
行政書士としてコンサルティング業務を行う際もファイナンシャルプランナーの知識が大いに使えますので、特定分野における専門家を目指して仕事に活かしてみてください。
まとめ
ファイナンシャルプランナーは社会人だけではなく、主婦にも役立つ資格だとおわかり頂けたのではないでしょうか。
パートや再就職で役立つのはもちろんのこと、お金にまつわる基礎知識の習得で家計に活かすこともできます。
さらに希望すれば、独立だって夢ではありません。
「何か資格を取得して将来に活かしたい」と考えている専業主婦は、空いている時間を有効活用して、資格取得を目指して欲しいと思います。