※生成AIに関する出題対策をしていない方は、以下の動画もチェックしてみてください。
※本記事には、管理人が執筆した参考書(Amazon・楽天)の紹介を含みます。
「ITパスポートって、結局なん問出るの?」
「範囲が広くて大変。出やすいところから勉強したい」
「直前チェックは何をすればいいの?」
そんな悩みに、まず結論からお答えします。
ITパスポートは全100問・試験時間120分・四肢択一の国家試験です。出題は3分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から。合格には総合600点以上、かつ各分野300点以上が必要です。
この記事では、第1回ITパスポート試験で1,000点満点を取得し、いまも出題傾向の分析を続けている管理人(私)が、問題数のしくみと最新の出題傾向を、できるだけかんたんに整理してお伝えします。
出やすいところを知れば、学習はぐっと効率的になります。大事なのは、試験に振り回されず、傾向を味方につけること。短時間で合格したい方は、ぜひ読んでみてくださいね。
「改訂6版 ITパスポート最速合格術」著者。
iパスの他、中小企業診断士/宅建士/2級FPなど数多くの資格試験に合格した経験を元に、暗記に頼らない超効率的な勉強方法を発信中。実際に24時間程度でiパスに合格する人が続出。
twitterでも「読むだけで得点アップできる【iパス頻出ポイント】」を毎日配信中!
↓twitterの投稿サンプル➀最新の出題傾向を細かく解説しています。
【Q】もし、iパス試験開始5分前に直前チェックするとしたら、どの分野が良いか?
【A】ずばり、「サービスマネジメント」と「システム監査」がオススメです。
どちらもコンパクトな内容なのに、毎回合わせて10問程度出題されます。
頻出用語だらけですよ。 pic.twitter.com/cfmvvVVLZk
— トシゾー@iパス (@toshizo2023ip) March 7, 2023
↓twitterの投稿サンプル②エピソード記憶で楽しく、ラクして、スッキリ理解できます(※画像は弊著「改訂6版ITパスポート最速合格術」より引用)
【iパス頻出ポイント】
一般には馴染みの薄い『管理図』も、たこ焼き屋チェーンの経営ストーリーで読めば、スッキリ理解!
物語=事例だから、わずか2分で読めば、管理図の使い方の勘所までイッキに分かります。
無理な暗記ではないので、試験が終わっても忘れませんよ#ITパスポート#iパス pic.twitter.com/lqljfzJw3o
— トシゾー@iパス (@toshizo2023ip) February 23, 2023
ITパスポートの問題数と試験形式(100問=採点92問+評価8問)
まずは「問題数」のしくみから確認しましょう。
ITパスポートは、ITを活用するための基礎的な知識を証明する国家資格で、社会人から学生まで幅広いレベルの受験者が挑戦します。試験は120分(2時間)で四肢択一の問題を100問解答する形式です。全国の試験会場に用意されたパソコンで解答するCBT方式で、通年・随時実施されています。
100問を120分で解くので、1問あたりの目安はおよそ72秒。迷う問題は後回しにして、解ける問題から確実に進めるのがコツです。
ここで意外と知られていないのが、100問すべてが採点されるわけではないという点です。
- 採点対象:92問(この92問で合否が決まります)
- 評価用:8問(今後の出題のための問題で、採点されません)
評価用の8問は採点に含まれませんが、どの問題が評価用かは受験者にはわかりません。だからこそ、100問すべてに本気で取り組むのが正解です。
配点は総合1,000点満点。合格には総合600点以上に加え、各分野でもそれぞれ300点以上が必要です(くわしくは後述します)。
なお、ITパスポートの試験の全体像については、下記の記事もあわせて参考にしてください。
ITパスポートの出題傾向|3分野の出題割合(分野別の問題数)
ここからは、出題傾向の核心である「3分野の出題割合」を見ていきましょう。
ITパスポートは、経営・戦略といったビジネス知識からIT技術の概要まで、出題分野が「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」の3つに分かれています。それぞれの出題数の目安は、次のとおりです。
【分野別の出題割合(目安)】
・ストラテジ系:約35問(経営戦略・マーケティング・財務・法務など)
・マネジメント系:約20問(開発・運用・監査など)
・テクノロジ系:約45問(IT基礎・セキュリティ・ネットワークなど)
※出題数は回によって多少前後する目安です。なお、IPA公式が示す採点対象(92問)の分野別評価は、ストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問が基準となっています。
出題傾向には、はっきりした特徴があります。ITパスポートは国家試験のため、国や省庁が重要と考える論点ほど出題されやすいのです。最新ITやセキュリティ、法務分野が手厚いのはそのためです。
私はこの試験を、「国が、これからの社会人に何を求めているか」のメッセージとして読んでいます。出題は丸暗記を試すためのものではなく、「仕事でITを活かせる人」を増やすための設計だからです。だから、出やすいテーマには必ず社会的な理由があります。理由とセットで覚えると、知識が記憶に定着しやすく、本番で初見の問題が出ても応用が効きます。これが、私が遠回りに見えても大切にしている学習スタンスです。
CBT方式の本番問題そのものは非公開ですが、学習の指針として公開問題が年1回程度公表されています。過去の公開問題を分析すると、出やすいテーマが見えてきます。
次の3つの章で、分野ごとの頻出テーマを具体的に見ていきましょう。
ストラテジ系の出題傾向・頻出テーマ(約35問)
ストラテジ系からは、経営戦略・マーケティング・財務会計・法務など、企業活動全般が出題されます。
ITパスポートは「仕事でITを活かす基礎知識」を問う試験のため、直接ITに関係しないビジネス知識も多く出ます。頻出の論点は次のとおりです。
マーケティングミックス、CRM、ロングテール、パレート図、散布図、RPA、JIT生産方式、SCM、ロジスティクス、ディープラーニング、JANコード、ビッグデータ、IoT、デジタルトランスフォーメーション(DX)、ブロックチェーン、ハウジング、ERP、SWOT分析、PPM、損益分岐点分析、営業利益、経常利益、バランススコアカード、M&A、アライアンス、著作権、不正競争防止法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法、CSR
ポイントは3つです。
- 法務系(著作権・不正競争防止法・個人情報保護法・不正アクセス禁止法)は毎回のように出る高頻出テーマ
- 最新用語(ビッグデータ・AI・IoT・ブロックチェーン・RPA・DX)も出題されやすい傾向
- 財務会計(損益分岐点・営業利益・経常利益)は算出方法までおさえる
英字3文字の略語が苦手な方は、略語だけでなくフルスペルで覚えると記憶に残りやすいですよ。
※パレート図・散布図については下記動画も参考にしてみてください。
※AI(人工知能)について詳しくは下記動画もどうぞ。
マネジメント系の出題傾向・頻出テーマ(約20問)
マネジメント系からは、システム開発・サービスマネジメント(運用)・監査、プロジェクトマネジメントなど、情報システムの開発から運用までの業務知識が出題されます。
3分野のなかでは出題範囲がやや狭く、出題数も約20問と多くありません。頻出の論点は次のとおりです。
RFP、要件定義、システム開発、テスト各種、ソフトウェア受入れ、ソフトウェア保守、ウォーターフォールモデル、アジャイル、WBS、プロジェクト統合マネジメント、ITIL、SLA、サービスデスク、インシデント管理、ファシリティマネジメント、システム監査、内部統制、ITガバナンス
ねらい目は「システム運用」と「システム監査」です。出題数は多くないものの、頻出用語が集中していて、学習のコスパが高い分類です。
直前の見直しで効率よく点を取りたいなら、この2つの分類を優先するのがおすすめです。
※WBSについては下記動画もチェックしてみてください。
テクノロジ系の出題傾向・頻出テーマ(約45問)
テクノロジ系からは、IT基礎理論・アルゴリズム・コンピュータの構成・情報セキュリティ・データベース・ネットワークなど、要素技術が出題されます。
出題数は約45問と最多。範囲も最も広い分野です。頻出の論点は次のとおりです。
WAN、ルーター、SMTP、XML、Cookie、WPA2、ソーシャルエンジニアリング、ファイアウォール、DoS攻撃、ランサムウェア、情報セキュリティポリシ、ISMS、機密性、リスクアセスメント、生体認証、公開鍵暗号方式、デジタル署名、キャッシュメモリ、USB、BLE、デュアルシステム、RAID、クライアントサーバシステム、DBMS、トランザクション、主キー、E-R図
効率よく合格を目指すなら、セキュリティ分野を学習の中心に置きましょう。理由は出題量です。
- セキュリティ関連は、過去問では毎回15〜20問程度出題される傾向
- テクノロジ系全体が約45問なので、セキュリティだけでテクノロジの最大4割前後を占める計算
セキュリティが手厚いのには理由があります。情報セキュリティ事故は、最悪の場合、企業の存続に関わる重大事だからです。「仕事でITを活かす基礎知識」としての重要度が高いため、多く出題されます。
また、シラバスv6.0で追加された「疑似言語によるアルゴリズム・プログラミング問題」も、毎回複数問出題されています。ポイントを押さえれば難しくないので、文系の方も嫌がらずにチャレンジしてみてください。
出題範囲はシラバスで決まる|最新シラバスと出題の更新
出題範囲は「シラバス」で決まります。シラバスとは、ITパスポートの出題範囲や内容を定めた、IPA(情報処理推進機構)公式の詳細資料のことです。
ITの試験なので、技術や社会の動きに合わせてシラバスは不定期に改訂されます。改訂されると、出題される用語や範囲も少しずつ変わります。
- 最新はVer.6.xです。近年の改訂では、生成AIに関する用語の追加や、法令名の更新などが行われています
- 少し前のVer.6.0では、高校の必履修科目「情報Ⅰ」に対応し、「疑似言語」によるアルゴリズム・プログラミング問題が追加されました
適用されるシラバスは年度ごとに更新されます。受験する年度の適用シラバスは、必ずIPA公式で確認してください(本記事の確認日時点では最新版が掲載されています)。
シラバスの中身をさらにくわしく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
ITパスポートの合格基準|600点以上+各分野300点以上
ここが、出題傾向とあわせて必ず押さえたいポイントです。
ITパスポートの合格基準は、次の2つの条件を両方満たすことです。
【ITパスポートの合格基準】
・総合評価点:600点以上(1,000点満点)
・各分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系):それぞれ300点以上(各1,000点満点)
注意したいのは、総合で600点を超えても、1分野でも300点未満なら不合格になるという点です。
つまり、苦手分野を作らないことが合格のカギ。得意分野で点を稼いでも、苦手分野が基準に届かなければ合格できません。
もう1つ知っておきたいのが、評価点の出し方です。評価点はIRT(項目反応理論、項目応答理論とも呼ばれます)という方式で算出されます。そのため、「100問中60問正解で600点」とは限りません。単純な正答数だけで合否が決まるわけではない、という点に注意してください。
「総合点は足りたのに不合格だった」というケースは、この各分野300点の基準でつまずいていることが多いです。くわしくは下記の記事も参考にしてください。
出題傾向をふまえた効率的な学習の優先順位
最後に、ここまでの出題傾向を、学習の優先順位に落とし込みましょう。
ここで大切にしたいのは、「あなたが主役」だという視点です。出題範囲をすべて完璧に、と考えると挫折します。そうではなく、限られた時間で合格点に届く道を、出題傾向から逆算して選ぶ。試験に振り回されるのではなく、傾向を味方につけて自分の学習を組み立てる――これが、私がいちばんお伝えしたい考え方です。
その視点に立つと、優先すべきは、出題量の多いテーマと頻出テーマだと見えてきます。
- テクノロジ系(特にセキュリティ):出題量が最も多く、得点源にしやすい
- 法務・最新用語(DX/AI/IoT):ストラテジ系の高頻出テーマ
- 疑似言語(アルゴリズム):毎回複数問。パターンを押さえれば得点しやすい
- 苦手分野の底上げ:各分野300点の壁があるため、捨て分野は作らない
学習はインプットだけで終わらせず、アウトプット中心に進めましょう。用語をただ暗記するのではなく、出題傾向のなかで「なぜ問われるのか」を理解すると、知識が定着して応用も効きます。公開問題や過去問演習で出題傾向に慣れるのが近道です。
過去問は、IPA公式サイトから無料で入手できます。解説つきで演習したい場合は、無料の学習サイト「ITパスポート過去問道場」などを使う方法もあります。なお、過去問道場はIPA公式が運営するツールではなく、外部の無料学習サイトです。
学習を深めたい方は、下記の記事もあわせてどうぞ。
ITパスポートの問題数・出題傾向に関するよくある質問(FAQ)
Q. 100問中、何問正解すれば合格ですか?
評価点はIRT(項目反応理論)で算出されるため、単純な正答数では決まりません。「100問中60問正解で600点」とは限らない、ということです。合格基準は、総合600点以上かつ各分野300点以上です。6割前後が一つの目安ではありますが、正答数だけで判定されるわけではありません。
Q. 600点以下でも合格できますか?
総合600点未満は不合格です。逆に、総合600点以上でも、1分野でも300点未満なら不合格になります。総合点と各分野の両方をクリアする必要があります。
Q. 最高得点は何点ですか?
総合は1,000点満点です。各分野も、それぞれ1,000点満点で評価されます。
Q. ITパスポートは難しいですか?
合格率はおおむね50%前後で推移しています(年によって変動し、社会人と学生でも差があります)。難易度は資格試験のなかでは入門レベルとされますが、範囲は広めです。とはいえ頻出傾向を押さえれば対策しやすい試験です。むやみに恐れる必要はありませんが、油断も禁物、というバランスでのぞみましょう。
Q. 評価用の8問は採点されますか?
採点対象は92問で、評価用の8問は採点されません。ただし、どの問題が評価用かは受験者にはわからないため、100問すべてに本気で取り組むのが正解です。
まとめ|ITパスポートの問題数と出題傾向を押さえて効率合格
本記事では、ITパスポートの問題数のしくみと出題傾向をまとめました。最後に要点を振り返ります。
- 問題数は全100問(採点対象92問+評価用8問)・試験時間120分・四肢択一
- 出題は3分野(ストラテジ約35問・マネジメント約20問・テクノロジ約45問の目安)
- 合格は総合600点以上かつ各分野300点以上。苦手分野を作らないことがカギ
出題傾向を押さえ、出やすいテーマから学習すれば、効率よく合格に近づけます。ITパスポートは、IT知識を活用できることを証明できる点が大きなメリットです。まずは受験日を決めて申し込み、それから知識を固めていくのもおすすめです。ゴールが決まると、勉強に身が入りますよ。
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— ゆーじ (@Uz_vb) May 17, 2023
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(受験当時私が行った書店には在庫がなく、他の本を買って遠回りしました😢)https://t.co/OBzyRWhbA8
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