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経営戦略論

マイケルポーターの競争戦略<競争優位の戦略>とは?(企業戦略論) 

マイケルポーターの競争戦略<競争優位の戦略>

こんにちは、トシゾーです。

今回のテーマは、ポーターの提唱した競争戦略(競争優位の戦略)です。

ポーターは、

企業が競合に対し、長期的に競争優位の地位を築くための戦略は3つしかない

としています。その3つとは何でしょうか? さっそく見ていきましょう。

競争優位の戦略 3つの戦略とは?

ポーターは、競争優位の戦略として

①コストリーダーシップ戦略、②差別化戦略、③集中戦略

の3つがある、としています。

企業は、これら3つのうち、いずれかの戦略を構築することにより、競争優位を獲得することができます。

なお、それぞれの戦略は異なった経営資源が必要なため、複数の戦略をとることは困難とポーターは発言しています。

コストリーダーシップ戦略

コストリーダーシップ戦略とは、その名の通り、

競争企業よりも低コストを実現する戦略

のことです。コストリーダーシップ戦略を実現するためには、規模の経済と経験曲線効果からコスト削減を追求し、市場占有率(シェア)の向上を狙います。

ただし、現実問題として、中小企業は「コストリーダーシップ戦略」を取るべきではありません。

中小企業同士の値下げ競争では、どちらが勝とうとも、お互いに疲弊するだけです。

また、大企業が参入して来た場合、「規模の経済」と「経験曲線効果」により、コスト勝負では、中小企業が勝てる見込みはありません。

単純なコスト勝負の戦略では、世界で生き残るのは一社だけ、と言われています。

たとえば、アマゾンが中小企業と同じ商品を取り扱った場合、世界中を市場にして大量に商品を販売できるアマゾンに、中小企業がコストで勝てるわけないことは、自明ですよね。

なお、「規模の経済」と「経験曲線効果」については、下記の記事も参考にしてください。

競争戦略(競争優位の戦略)
競争戦略(競争優位の戦略)~規模の経済性・経験曲線効果・タイムベース競争などこんにちは、トシゾーです。 前回は、「競争優位の戦略」について学習しましたが、今回は、その競争優位の戦略に関わる、その他の用語につ...

差別化戦略

差別化戦略とは、

競合にはない、独自の価値を自社製品やサービスに付加して、競争上の優位を取る戦略

のことです。

差別化戦略は、付加価値を追加して差別化するため、競合の製品よりも価格が高くなりやすい傾向があります。

しかし、「ターゲットに訴求できる価値」を創造することで、ターゲットに選択してもらうことを狙います。

集中戦略

集中戦略とは、

市場ターゲットを細分化(メッシュ)し、一定のセグメントおよびターゲットに自社の経営資源を集中させる戦略

のことです。

集中戦略には、特定セグメント&ターゲットにおいて低コストを推進するコスト集中戦略と、特定セグメント&ターゲットにおいて、差別化を図る差別化集中戦略の2つがあります。

マイケル・ポーターの競争戦略<競争優位の戦略> まとめ

ここでは、マイケル・ポーターの競争優位の戦略には、次の3つの手法があることを確認しました。

  • コストリーダーシップ戦略
  • 差別化戦略
  • 集中戦略

ただし、現実問題として、中小企業が取り得る戦略は、「差別化戦略」または「差別化集中戦略」のいずれかになります。

価格で勝負しようとも、大量に販売をする大企業にかなう訳がありません。

中小企業は自社ならではの付加価値を追求し、差別化することが求められています。

また、ポーターが提唱した戦略理論は、他に「業界の競争分析」「バリューチェーン」などもあります。それらの詳細は下記記事を確認してください。

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