こんにちは、トシゾーです。
今回は、日本マンパワーの中小企業診断士講座を徹底分析します。
日本マンパワーの中小企業診断士講座は、50年以上の運営実績があります。また、中小企業診断士資格スクールのなかで日本マンパワーだけが、登録養成課程実施機関(中小企業診断士の養成機関)でもあります。
詳しくは本文でご紹介しますが、「中小企業診断士の登録養成課程の認定実施機関である」ということは、
・「中小企業診断士を育てる能力が高く、信頼できる組織である」
と国からお墨付きをもらったに等しいと言えるでしょう。
このように、定評のある日本マンパワーの中小企業診断士講座の実情は、どのようなものでしょうか?
目次
日本マンパワー 中小企業診断士講座の特長
それではまず、日本マンパワーの中小企業診断士講座の特長から見ていきましょう。
中小企業診断士受験指導における先駆者
株式会社日本マンパワーは1967年に創業し、1970年に診断士講座の運営を開始しています。このように、中小企業診断士受験指導においては、なんと50年の歴史を持っています。
名実ともに、中小企業診断士受験指導における先駆者と言えるでしょう。
受験予備校で唯一の中小企業診断士 登録養成課程実施機関
前述のとおり、日本マンパワーは、株式会社で唯一、そして、中小企業診断士資格を扱う受験予備校の中でも唯一、「中小企業診断士 登録養成課程の認定実施機関」として経済産業省に登録されています。
中小企業診断士試験は一次試験と二次試験がありますが、一次試験を合格した後、登録養成課程のカリキュラムを終了した者は、2次試験を免除されることになります。
日本マンパワーは、国から正式に、「二次試験合格相当の実力を持つ中小企業診断士を育てる能力がある」、と認められた、ということです。
このことからも、日本マンパワーの中小企業診断士講座の信頼性の高さが伺えます。
書籍も充実している
日本マンパワーは、長年の中小企業診断士講座運営のノウハウを、書籍としても販売しています。
たとえば以下のような本があります。
・中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理
この本は管理人も受験時代にお世話になりました。
運営管理の本ということで、生産管理と店舗管理の2部から構成されますが、なかでもおすすめは生産管理の部分です。
個別生産方式やライン生産方式など、生産管理には様々な生産方式が出て来ます。それらを図入りで分かりやすく説明してくれます。
そのあたりの説明は、TACのテキストなどよりも、かなり詳細です。市販のテキストを読んで、なかなか生産管理の手法がイメージできなくてモヤモヤしている人などは、ぜひ一度手に取ってみると良いでしょう。
一方で、「試験対策にしては細かすぎる」という意見もあるようです。
たしかに、一次試験で60点を突破することを目標とすれば、少し細かすぎるかも知れません。
ただ、管理人は、この本のおかげで生産管理の知識に自信を持てるようになり、二次試験の生産の事例にも、自信を持って挑めるようになりました。
気になる方は、チェックしてみてくださいね。
登録養成課程における認定教育機関
中小企業診断士養成課程とは、以下のように定義されています。
中小企業診断士養成課程とは、中小企業庁の示すガイドラインに基づいた「演習」と「実習」により構成されたカリキュラムを修了することにより、「2次試験の合格」及び「診断実習」が免除されるというものです。
そのなかで、日本マンパワーの養成課程には、以下のような特徴があります。
・平日夜間と土曜日の講義で、働きながらの学習を支援!
・大学講師が専門知識を付与し、プロのコンサルタントが実務ノウハウを伝授!
・診断に必要な専門知識+ケーススタディによる演習で実践力を養成!
・実習とはいえ本番そのもの、生の企業現場で繰り広げる診断実習!
実施概要(2021年度コースの場合)
・2021年3月~1年間かけて実施される
・平日(火・木曜)の夜(18:45~21:45)、土曜(10:00~17:00)に行われる
・入学金44万円(税込)+受講料231万円(税込)
非常に濃いカリキュラム内容、および高額な費用がかかるため、誰にでも受講できるものではありませんが、中小企業診断士として大きく羽ばたきたい方には、検討してみる価値があるでしょう。
登録養成課程の詳細については、下記を参考にしてください。
日本マンパワー 中小企業診断士講座のコース内容
通学講座
長年の歴史を持つ日本マンパワーの中小企業診断士講座ですが、残念なことに、2016年から通学講座の募集は行っていないとのことです。
通信講座
日本マンパワーの中小企業診断士通信講座には、以下の講座があります。
中小企業診断士1次・2次受験総合講座 | 一次試験・二次試験対策のすべてを学ぶ総合講座です。
価格は78,100円(税込)となります。 |
中小企業診断士受験通信講座 | 一次対策講座です。
55,000円(税込)です。 |
一次試験科目別講座(全7種類) | 一次試験7科目それぞれの講座があります。
8,800円(税込)です。 |
中小企業診断士2次受験講座 | 33,000円(税込)です。 |
日本マンパワーと他社との受講料の比較
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
スタディング | 1次2次合格コース(スタンダード) | 53,900円 |
診断士ゼミナール | 1次2次試験プレミアムフルコース | 59,780円 |
クレアール | 1次2次ストレート合格スタンダードコース | 200,000円(キャンペーン中は116,000円) |
フォーサイト | バリューセット2 | 77,800円 |
アガルート | 1次試験・2次試験対策フルパック | 54,780円 |
TAC | 1・2次ストレート本科生 | 275,000円 |
LEC | 1次2次プレミアム1年合格コース | 264,000円 |
大原 | 1次・2次合格コース | 258,000円 |
御覧のとおり、スクールによって差が大きいですね。
日本マンパワーは78,000円と、低価格なグループの中では高価な方ですが、管理人個人としては、「日本マンパワーの通信講座は動画講義が付属しないため、価格に合う価値があるか疑問」と考えています。
スマホを使ってオンラインで動画講義が視聴できる講座では、スタディングと診断士ゼミナールの2つがコスパに優れています。これから講座を選ぶ方は、その2つについても忘れずにチェックしてみてください。
日本マンパワー 中小企業診断士通信講座の口コミ・評判
掲示板や知恵袋などでは、日本マンパワーの中小企業診断士通信講座の口コミ・評判は見当たりませんでした。twitterでは以下のようなものがありましたが、数は少なく、ユーザーはあまり多くないような印象を持ちました。
中小企業診断士元受験ベテからのアドバイス。①経済・情報・法務は難易度のボラリティ高めだから気を付けろ!②過去問は解説つきで5年3週以上回せ!③政策は白書の過去3年のグラフと経営課題、会議所においてある施策ガイドを変更点・新論点中心にチェック!④財務はマンパワーか公認会計士のノート!
— wykus0720 (@wykus0720) June 29, 2022
診断士二次、今回はマンパワーの通信講座も受けてみようと思ってます。Twitter界隈ではマイナーですが(笑)#中小企業診断士試験
— Nao@R4診断士二次受験生 (@nao3_taka) May 29, 2022
中小企業診断士 マンパワーの通信講座を受けるなら、タックの市販テキストの方が役に立つと思う。
— JASTIN@LTD (@koyasyou) May 23, 2010
日本マンパワー 中小企業診断士通信講座は「買い」か?
ここまで、日本マンパワーの中小企業診断士講座について、様々な角度からチェックして来ました。
それでは、日本マンパワーの講座が「買い」かどうか、管理人の見解は以下のとおりです。
動画講義がないことが残念!
前述のとおり、日本マンパワーの中小企業診断士講座は、動画講義がありません。これが、最大のデメリットだと思います。
標準テキストやカリキュラムがよく出来ているだけに、非常に残念ですね。
(2020年に休止となったユーキャンも同じような状況でした)
5万円台から受講できる「通勤講座」や「診断士ゼミナール」、10万円台の「資格スクエア」や「クレアール」、もちろん、25万円を超えるTACやLECの通信講座まで、現在では、ほぼすべての通信講座に動画講義が付属しています。
テキストが詳細でよくできているゆえに、その分、学習量が膨大で、動画講義もないため、多くの方が途中で学習を挫折してしまう可能性があります。
管理人の独断と偏見で言えば、
・通信講座を選ぶならば、できるかぎり「動画講義」に対応しているものを選ぶべき。
・さらに、その動画講義がスマートフォンに対応していれば、スキマ時間が使えるので尚よい。
ということになります。
日本マンパワー 中小企業診断士通信講座の口コミ・評判、レビュー まとめ
いかがでしたか?
繰り返しになりますが、日本マンパワーの講座は、中小企業診断士講座としては他の学校よりも長い実績があり、信頼性も高いものです。
ただし、現在は通信講座しか実施しておらず、動画講義には対応していない、伝統的なテキスト中心の学習となります。
そのため、日本マンパワーの中小企業診断士講座をおすすめできる方は
・テキスト中心の通信講座でも問題ないと考える方
・できるだけ詳細な点まで学びたい(短期合格よりも、高得点合格を目指す)と考える方
になります。
一方で、
・短期間で合格したい方
・できるだけ費用を抑えて受験勉強をしたい方
は、スマートフォン対応でオンライン動画講義が付属する上、低コストな「スタディング」や「診断士ゼミナール」の検討をおすすめします。
スタディングと診断士ゼミナールの口コミ・評判については、以下の記事もチェックしてみてください。
また、スマホ動画対応の通信講座をはじめ、中小企業診断士の勉強法については、下記の記事も参考にしてください。
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著者情報 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |