こんにちは、トシゾーです。
今回の記事は、CMでも有名な「資格の大原」の中小企業診断士講座がテーマです。
大原は1957年に開講と実績のあるスクールで、もともと簿記・会計専門学校から出発しましたが、現在では誰もが知る総合資格スクールとなっています。
ただ、中小企業診断士講座については、TACやLECほどにはメジャーではない気がします。
実際、私の周りの診断士のなかでも、「大原出身です」という人には、まだ数人にしか会ったことがありません。
少しマイナー感のある大原の中小企業診断士講座ですが、その実態はどうなのでしょうか?
興味のある方、チェックしてみてくださいね。
目次
資格の大原 中小企業診断士講座の特長
資格の大原の中小企業診断士講座の特長は以下のとおりです。
大原は担任制度を取っており、きめ細かい指導が特長
一般の中小企業診断士講座(通学)では、講師が受講生と関わるのは、講義や質問の対応ぐらいでしょう。
資格の大原は、そうではありません。
大原の中小企業診断士講座では、「担任制」を取っているのです。
担任制のため、担当の講師は、一人ひとりの受講生の学習管理(成績管理など)を行っています。そして、その状況に応じて、一人ひとりに学習指導まで行っているのです。
このような指導のきめ細やかさが、大原の中小企業診断士講座の大きな強みです。
大原はオリジナルテキストが充実
大原には、以下のようなオリジナルテキストがあります。
・1次科目別基礎テキスト
・1次トレーニング問題集
・科目別1次過去問題集
・キーワード集
・2次事例テキスト
・2次トレーニング問題集
・2次試験過去問題集
・1次答練教材
・2次答練教材
・模試
大原では、以上のような充実したテキストなどを使い、「一発合格」を目指すカリキュラムを作成しています。
資格の大原 中小企業診断士通信講座の口コミ・評判
今回、ネット上をチェックしましたが、大原の中小企業診断士講座の口コミ・評判はTACやLECに比べ、明らかに数が少ないです。ようやく見つけた以下のtwitter(ブログ)には、良い評判・口コミと悪い評判・口コミが半々の印象です。
他にも、twitterを色々と検索してみたのですが、「大原の模試を受けた」など、報告系ばかり・・・。
大手資格スクールの中では、大原はあまり中小企業診断士講座に力を入れていないのではないか、と少し感じてしまいました。
資格の大原 中小企業診断士講座の口コミ・評判 おすすめのコースは? https://t.co/KUez56vpcV #woman資格ナビ#中小企業診断士
— 茜@Woman資格ナビ (@woman_shikaku) July 5, 2022
資格の大原 中小企業診断士講座のコース内容
大原には、通学講座と通信講座があります。それぞれの講座内容をチェックします。
通学講座
大原の通学講座には、いくつかのコースがありますが、一番ポピュラーなコースは「1次・2次合格コース」となります。
ただ、大原の場合、通学にも2種類あります。それが「教室通学」と「映像通学」です。このうち、生の講義が受けられるのは教室通学のみです。映像通学では、大原の各校舎に通学して講義映像を見ることになりますので、注意してください。2021年度の場合、「教室通学」と「映像通学」の実施校は、以下のとおりです。
教室通学 | 東京水道橋校・新宿校・静岡校・名古屋校 |
映像通学 | 札幌校・盛岡校・山形校・東京水道橋校・池袋校・早稲田校・新宿校・町田校・立川校・横浜校・日吉校・千葉校・津田沼校・柏校・水戸校・大宮校・宇都宮校・高崎校・ 甲府校・長野校・松本校・新潟校・金沢校・福井校・静岡校・浜松校・名古屋校・大阪校(新大阪)・難波校・梅田校・神戸校・京都校・和歌山校・姫路校・愛媛校・福岡校・小倉校・大分校・熊本校 |
このように、映像通学は北海道から九州まで多くの校舎で視聴できますが、教室通学は関東2校・静岡・名古屋の4校だけですので、注意してください。
価格は、教室講座・映像講座とも、298,000円(教材費込・税込)となります。
通信講座(Web通信講座)
通信講座も、メインとなる講座は「1次・2次ストレート合格コース」となります。
こちらの価格は、268,000円(教材費込・税込)となっています。
大原のWeb通信講座は、パソコンだけでなく、スマホやタブレットにも対応しているため、スキマ時間を活用しやすいといえるでしょう。
また、Web通信講座の低価格版として、下記の講座もあります。
[時間の達人シリーズ ]Web通信 中小企業診断士30 | 198,000円(税込) |
このコースの特長は「7科目トータル130時間分を30時間に凝縮」とのことで、講義映像が30時間分になっているようです。
効率的なのはよいですが、元・受験講師であった私としては、「中小企業診断士の全科目を30時間というのは、短すぎるのではないか」と思えます。
初学者より、経験者の方がマッチするのではないでしょうか。
大原と他社との受講料の比較
競合他社の診断士講座と比較して、大原の価格帯がどの程度なのか、以下でチェックしましょう。
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
スタディング | 1次2次合格コース(スタンダード) | 53,900円 |
診断士ゼミナール | 1次2次試験プレミアムフルコース | 59,780円 |
クレアール | 1次2次ストレート合格スタンダードコース | 200,000円(キャンペーン中は116,000円) |
フォーサイト | バリューセット2 | 77,800円 |
アガルート | 1次試験・2次試験対策フルパック | 54,780円 |
TAC | 1・2次ストレート本科生 | 275,000円 |
LEC | 1次2次プレミアム1年合格コース | 264,000円 |
大原 | 1次・2次合格コース | 258,000円 |
スクール毎にかなり差があるのが分かりますね。やはり大原を含む大手御三家は非常に高価です。
大原の場合、品質やサービス内容について高レベルなのは間違いないですが、25万円もかかるとなると、ちょっと受講を躊躇する方もいるでしょう。
個人的には、スタディングと診断士ゼミナールのコスパと質の良さは他と一線を画すと考えています。これから講座を検討される方は、この2社も含めて検討されることがオススメです。
資格の大原 中小企業診断士通信講座は「買い」か?
講師のきめ細やかなサポートを期待する人にはおすすめ
大原の中小企業診断士講座をおすすめしたいのは、次のような方です。
・受講生一人ひとりの学習管理(成績管理など)や学習指導など、徹底したサポートを望む方
・教室通学に通える方(東京水道橋校・新宿校・静岡校・名古屋校のみ)
教室通学講座の実施校は上記の4校のみですので、その校舎に通学できる方(当然、約26万円の費用も払える方)で、徹底サポートを望む方は、大原の教室通学講座はベストな選択になるかも知れません。
一方で、映像通学やWeb通信講座はおすすめできません。映像講座や通信講座で25万円前後はコストパフォーマンスが悪すぎます。
繰り返しになりますが、通信講座を検討されている方には、「スタディング」か「診断士ゼミナール」をおすすめします。
どちらも、5万円台~の価格で、スマホで閲覧できる動画講義を中心とした講座であり、内容も充実しています。
「スタディング」と「診断士ゼミナール」については、以下の記事をチェックしてみてください。
講義レベルはTACの方が高い?
前述のとおり、大原の教室通学の最大のポイントは「担任制による手厚い個別サポート」です。
ただし、純粋な講義内容については、1次試験対応はTAC、2次試験対応はLECの方が内容が充実しています。
大原の特長の一つに「充実したオリジナルテキスト」が挙げられていますが、大手スクールであれば、オリジナルテキストであるのは基本です。
特にTACのテキストはよくできています。TACの場合、市販の「スピードテキスト」と同じものが使われていますので、一度チェックしてみてください。大原のテキストも市販されていますので、ご自分の目で確認して判断されるのがよいでしょう。
資格の大原 中小企業診断士講座の口コミ・評判、レビュー まとめ
いかがでしたか?
大手予備校「資格の大原」、中小企業診断士講座の分析をみてきました。
結論としては
・通学できて、徹底サポートを望む人に向いている
・ただし、講義やテキスト内容は、自分に合うかどうか、事前にチェックが必要
といったところです。
決して安い買い物ではありませんし、通学であれば約1年間通うことになりますから、きちんと事前にチェックをして、後悔しない講座選びをしてください。