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中小企業診断士試験

中小企業診断士は2年計画が現実的|勉強時間1000時間を社会人が確保する方法とロードマップ

2年計画で中小企業診断士の合格を目指す

こんにちは、トシゾーです。

中小企業診断士は難易度の高い試験です。

資格予備校などはよく「1年でストレート合格」などの実績やキャッチコピーを使っていますが、実際、働きながら受験される社会人の方が多く、短期間に集中して学習するのは難しいケースも多いでしょう。

そうした場合は、複数年度の期間に渡って計画的に受験したほうがよい場合もあります。

そこで、この記事では「2年計画を成功させるための戦略と実践法」について説明します。

適切な戦略なく複数年かけて受験しようとしても、なんとなくダラけてしまっては、とても成功には及びません。

ぜひ、この記事を読んで2年計画を戦略的に進め、しっかりと学習して合格を確実なものにして欲しいと思います。

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中小企業診断士に合格する勉強時間の目安はどのくらい?

まず、中小企業診断士試験の合格まで、どのくらいの勉強時間が必要なのかを把握しておきましょう。

独学なのかスクールに通学するのかで変わりますが、ここでは中小企業診断士の勉強時間の目安を1次試験の試験科目別に一覧にまとめました

  • 経済学・経済政策:150時間
  • 財務・会計:200時間
  • 企業経営理論:150時間
  • 運営管理:150時間
  • 経営法務:100時間
  • 経営情報システム:100時間
  • 中小企業経営・中小企業政策:100時間

上記のとおり、中小企業診断士の第1次試験は800~1,000時間、第2次試験は200時間とトータルで1,000~1,200時間が目安です。

財務・会計は難易度の高い科目ですので、それだけ学習時間も長くなりますね。

中小企業診断士の試験勉強は長期戦ですので、毎日学習を継続するのが合格の第一歩です。

「自分はまとまった時間を確保できないから勉強できない」という思い込みを捨てて、スキマ時間を有効活用して中小企業診断士の資格取得を目指しましょう。

中小企業診断士試験の勉強時間については、以下の記事も参考にしてください。

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間
中小企業診断士の科目別 勉強時間の目安|一次7科目の配分表と優先順位こんにちは、トシゾーです。 中小企業診断士試験は科目数も多く、難易度は高い、と言われています。 そのため、初学者の方は ...

 

2年計画が中小企業診断士の受験に向いている理由

大前提として、1年でストレート合格できれば、それに越したことはありません。

予備校の戦略もあって、「中小企業診断士に1年でストレート合格」という言葉が巷では溢れています。

しかし業務の都合などで、物理的に時間が取れない人は多くいます。

そのような場合、まったく焦る必要はありません。

無理なく計画的な勉強スケジュールで中小企業診断士の合格を目指すために、2年計画で取り組む方法がおすすめです。

1年間では難しくても、2年計画にすればゆとりをもって中小企業診断士の試験対策ができます。

もちろん、科目合格の制度を利用すれば、計算上、3年間猶予があるわけですが、個人的には3年だとダラけてしまう気がします。

以下では、2年計画が中小企業診断士の受験に向いている理由をいくつか挙げてみました。

  • 1年間でストレートで中小企業診断士に合格できるのは僅か数%程度と言われており、多くの受験生は2回以上の試験を受けている
  • 1年間(約50週)で合格を狙うとなると、1週間で20時間以上の勉強時間を確保しないといけない
  • ゆとりをもって学習計画を立てられる(1年ではカリキュラム通りに勉強が進まないこともある)

中小企業診断士の合格までに必要な勉強時間を合計で1,000時間と仮定すると、1週間で20時間の学習を習慣化しないといけません。

「平日に2時間、週末に5時間」「週末も含んで毎日3時間」と人によって最適なペースは異なりますが、仕事をしながら試験合格を目指す場合はかなりハードですよ。

最初から張り切りすぎて飛ばすと途中で息切れしてモチベーションが低下する恐れがありますので、そのような意味からも2年計画の勉強法はおすすめです。

また、ほとんどの受験生が2年以上かかって中小企業診断士に合格しているという実態もあります。

受験生のほとんどが社会人として仕事をお持ちですので、時間的に余裕がない場合は、無理せず2年計画でゆとりをもって、試験勉強と業務を両立させてみてください。

2年計画で中小企業診断士の合格を目指す具体的な戦略はこれだ!

この項では2年計画で中小企業診断士の合格を目指すに当たり、どのような戦略で勉強すれば良いのか説明していきます。

中小企業診断士は覚える知識が広範ですので、計画的に勉強を進めていかないといけません。

「スケジュールの立て方がわからない」という方は、以下の2年計画のプランを参考にしてみましょう。

中小企業診断士の試験勉強のやり方を決める

2年計画の具体的な戦略の前に、まずは中小企業診断士の試験勉強のやり方を決める必要があります。

中小企業診断士の勉強方法は大きく分けると次の3種類で、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

<予備校>

  • メリット:「複数の中小企業診断士向けのコースから選べる」「専門の講師から直接授業を受けられる」「予備校の自習室を使って学習できる」「その場で質問してわからない部分を確認できる」
  • デメリット:「受講料が20万円以上と高く、簡単に出せる金額ではない」「仕事で忙しい人は定期的に通い続けるのが難しい」「人気講師の教室は席が不足していて入れないこともある」

 

<独学>

  • メリット:「テキストや参考書、過去問を購入するだけで良いので費用が安い」「自分のライフスタイルに合うペースで学習できる」「無理してスクールに通わなくても良い」
  • デメリット:「テキストを読むだけでは理解できない箇所が出てくる」「苦手科目が出てくると勉強が嫌になって挫折しやすい」「専門の講師にわからない部分を質問できない」

 

<通信講座>

  • メリット:「予備校の講座よりも安い費用で受講を始めることができる」「スマホやDVDを使って講師の解説を聞くことができる」「自分で参考書や問題集を選ぶ手間が省ける」「受講生へのフォローやサポートが手厚い」
  • デメリット:「動画がダウンロード形式の場合は通信容量がかかる」「独学と比較してみると高額な費用がかかる」「解説で理解できなかった時にすぐに質問できない(タイムラグがある)」

中小企業診断士の試験勉強は範囲も広く長期戦ですので、自分に合うスタイルを選ぶべきですね。

費用(価格)の安さや学習効果の高さで比べると、中小企業診断士の通信講座と独学を組み合わせる方法をおすすめします。

1年目の試験で4科目を狙う

中小企業診断士への合格を目指す2年計画は、次の2つが主なポイントです。

  • 最初の1年目に第2次試験と関係の薄い暗記科目に合格する
  • 次の2年目に残りの第1次試験と第2次試験に合格する

中小企業診断士の試験では、科目合格制度が採用されています。

第1次試験の合格基準は、「総点数の6割以上」「1科目でも満点の4割未満がない」「試験委員会により相当と認められた得点比率」の3つです。

ただし、この条件を満たせずに不合格になっても、「満点の6割を基準として試験委員会により相当と認められた得点比率」という科目合格基準を満たした科目は、科目合格と認められます。

以上を前提として、中小企業診断士の2年計画の勉強法は、2年間で7科目の合格を目指すことが基本となります。

具体的には、最初の1年間で、2次試験と関連が薄く、かつ暗記が必要な次の4科目の合格を狙いましょう。

  • 経済学・経済政策
  • 経営情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業政策・経営

他の3科目は無視する形になりますので、「本当に大丈夫なの?」と不安に思う方は少なくありません。

1年目に時間が十分あるのであれば、7科目すべてを勉強してストレート合格を目指すほうがよいでしょう。

しかし、時間が限られている場合、がむしゃらに中小企業診断士の7科目全ての合格を目指すよりも、4科目をターゲットに優先して徹底的に学習する方が理に適っています。

2年計画では4~500時間をかけて1年目に4つの科目に合格するのが目標ですので、ゆとりをもって中小企業診断士の試験対策ができることが分かるのではないでしょうか。

なお、1年間に渡って集中的に勉強するのは「経済学・経済政策」「経営情報システム」「経営法務」「中小企業政策・経営」の4つですが、8月の第1次試験では全科目を受験します。

手を付けていない残りの3つの科目は不合格でも、中小企業診断士の試験の雰囲気を味わっておくのは大切ですよ。

2年目に残りの3科目と第2次試験に合格する

1年目の中小企業診断士の試験で見事4つの科目に合格できたら、下記のように2年目は残りの3科目と第2次試験の学習に注ぎましょう。

  • 第1次試験の残りは「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」の3つ
  • 第2次試験は各設問15~200文字程度の記述式の筆記試験と、10分程度の面接の口述試験

中小企業診断士の第2次試験の対策では、「企業経営理論」「財務会計」「運営管理」の3つの科目が必須です。

つまり、これら3つの科目は1年目に合格してもまた勉強しないといけないため、2年計画で最初に「経済学・経済政策」「経営情報システム」「経営法務」「中小企業政策・経営」をクリアしておくのは効率の良い勉強法だと言えます。

※2次試験との関連でいうと、「経営情報システム」は少々特殊な立ち位置です。二次試験で情報システムの細かい論点を問われることはありません。ただし、二次試験のなかで「ITシステムをどう経営に活かすか」ということで、情報システム活用の考え方を問われます。

2年目に受験する中小企業診断士の試験は、原則として、前年度の不合格科目だけとします。

ただし、科目合格制度は少々複雑でして、単純に「前年度合格した科目をすべて免除すると、却って不利になる」ケースも存在します。

科目合格制度を徹底分析して検討した、「最強の科目合格戦略」の記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてください。

中小企業診断士の科目合格狙い最強の戦略
:【2026年度】中小企業診断士「科目合格狙い」戦略|狙う科目の選び方・免除申請・複数年計画こんにちは、トシゾーです。 2005年(平成17年度)から、中小企業診断士第一次試験において、科目合格制度が実施されるようになりま...

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また、中小企業診断士の独学用テキストについては、下記の記事も参考にしてみてください。

中小企業診断士のテキスト
【2026年版】中小企業診断士テキストおすすめ決定版|一次・二次の最小セットと選び方こんにちは。トシゾーです。 私は、独学で中小企業診断士試験に合格しました(取得まで3年もかかりましたが・・・) そのせいか、...

【2025年版】中小企業診断士「2年計画」全体ロードマップ(1年目・2年目のスケジュール)

2年計画で合格を目指すなら、最初に「試験日程」と「1年目・2年目の役割」をセットで把握しておくのが重要です。計画が曖昧なままだと、勉強時間だけが増えてしまい、過去問の演習や2次対策が後回しになりがちです。

まず押さえる:試験日程(一次→二次→口述)

  • 1次試験:例年8月上旬(7科目・マークシート形式)
  • 2次試験(筆記):例年10月下旬(事例I〜IVの記述)
  • 口述試験:翌年1月(面接・10分程度)

年度で前後することがあるので、必ず最新の公式情報で確認してください(申し込みも含め、スケジュール把握は最優先です)。

2年計画の結論:1年目は「暗記4科目」/2年目は「主要3科目+2次」

2年計画の基本はシンプルです。1年目は、2次との関連が比較的薄い科目を中心に科目合格(免除)を取りにいき、2年目に「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」の主要3科目と2次対策に集中します。これが最短・最適の王道ルートです。


1年目(暗記4科目)を取り切る勉強法:インプット→過去問→直前の順で固める

1年目は「広く浅く」ではなく、4科目をターゲットに決めて、得点(60点目安)を取りにいく方が効率的です。ここで大切なのは、テキストを読むだけで終わらせず、早めに過去問・問題集でアウトプットに入ることです。

1年目に狙う科目(例)

  • 経済学・経済政策
  • 経営情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業経営・中小企業政策

月別スケジュール(1年目:8月〜翌8月)

  • 8月〜12月:インプット期(講義・テキスト中心)+用語の理解
  • 1月〜6月:アウトプット期(過去問を回して弱点分析)+暗記の定着
  • 7月〜8月:直前期(回転数UP、間違いノート、模試・予想問題で本番対応)

社会人が勉強時間を確保するコツ(スキマ時間を“固定枠”にする)

「まとまった時間がない」人ほど、スキマ時間の使い方で合否が分かれます。おすすめは、平日と週末で役割を分けることです。

  • 平日:通勤・昼休み・寝る前に 合計2時間(講義視聴・一問一答・暗記)
  • 週末:どちらかで 5時間(過去問・復習・弱点潰し)

週20時間が厳しい場合でも、週10〜15時間を継続できれば、1年目の4科目合格は十分に現実的です。まずは「毎日ゼロの日を作らない」を意識してください。


2年目(主要3科目+2次対策)で合格を決める:一次と二次を“分けずに”進める

2年目は「一次の残り3科目」と「2次(事例)」を同時に仕込むのがポイントです。一次に全振りして8月を迎えると、一次後〜10月の2次対策が短すぎて詰みやすいです。2年計画の勝ち筋は、2年目の早い段階から“2次の型”に触れておくことです。

2年目に狙う科目(一次の残り3科目)

  • 企業経営理論
  • 財務・会計
  • 運営管理

月別スケジュール(2年目:8月〜翌1月のイメージ)

  • 8月〜12月:主要3科目のインプット(講義・テキスト)+2次の基礎(解答の型、与件の読み方)
  • 1月〜6月:一次過去問の演習+2次事例を“月1〜2本”で触る(慣れを作る)
  • 7月〜8月:一次直前の総仕上げ(回転数・時間配分・弱点潰し)
  • 一次後〜10月:2次集中(事例I〜IVの過去問演習、80分の型を固める)
  • 筆記合格後:口述試験対策(想定問答・復習・声に出して練習)

2次対策の“最低ライン”だけ先に決めておく(事例・戦略・設問対応)

2次は、知識量だけでなく「型(プロセス)」の試験です。おすすめは、次の3点を先に固定することです。

  • 与件文の読み方(どこにメモするか、どの順で読むか)
  • 設問要求の分解(誰に・何を・なぜ・どうやって)
  • 解答骨子の作り方(根拠→助言の順で、抜け漏れを防ぐ)

特に事例IV(財務・会計)は、練習量が得点に直結しやすいので、早めに問題集で型を作ると後半がラクになります。


科目合格制度の使い方(免除・受け直し)と、2年計画の落とし穴

科目合格(免除)は2年計画の武器ですが、使い方を間違えると逆に不利になることがあります。ポイントは「免除するか/受け直すか」を“戦略”で決めることです。

免除を基本にしつつ、受け直しも選択肢に入れる

  • 原則:1年目に合格した科目は、翌年・翌々年に免除申請して学習範囲を減らす
  • 例外:2年目の主要3科目に余裕があり、全体の合格可能性を高めたいなら、あえて受け直す判断もあり

よくある失敗パターン(2年計画で“しまう”罠)

  • 一次に全振りして、一次後に2次対策が間に合わない
  • 計画を立てたのに、進捗管理をせず「気づいたら遅れている」
  • 得意科目ばかり回して、苦手科目が放置される

対策はシンプルで、週次で「過去問の正答率」「得点の目安(60点)」を確認し、計画を微修正し続けることです。


2年計画を成功させる学習管理(週次レビュー・教材選び・モチベーション)

2年計画は長期戦です。合格者がやっているのは、才能ではなく「管理」です。自分の状態(時間・理解度・得点)を見える化すると、継続がラクになります。

週次レビューで見るべき3つ(これだけでOK)

  • 今週の学習時間(目安:10〜20時間、まずは継続)
  • 過去問の正答率(上がっているか/停滞しているか)
  • 弱点TOP3(次週に“必ず”潰す論点)

独学・通信・予備校の選び方(費用とサポートのバランス)

  • 独学:費用を抑えやすい。テキスト・問題集選びと自己管理がカギ
  • 通信講座:講義・動画で理解が早い。スキマ時間(スマホ)と相性が良い
  • 予備校(通学):強制力と質問環境が強い。費用は高めになりやすい

どの方法でも合格は可能です。大切なのは、選択肢よりも「自分が続けられる環境」を作ることです。

最後に:2年計画は“無理なく、でも本気で”がいちばん強い

2年計画は、ダラけるための計画ではありません。仕事をしながらでも合格するための現実的な戦略です。計画を立て、過去問で確認し、弱点を潰す。この積み上げで合格可能性は高くなります。ぜひ、今日から1年目・2年目のロードマップを作成して、合格を目指していきましょう。

2年計画は長丁場。モチベーションを高めるためにも、受験生仲間と切磋琢磨しよう!

ここまでテクニカルな面を中心に2年計画の戦略について説明してきました。

しかし、試験が長丁場になると、モチベーションを保ち続けるのも難しくなります。

そこで、おすすめなのが、他の受験生と交流し、お互いに刺激を受けながらモチベーションを上げ続けること。

近年、様々な中小企業診断士試験向けの勉強会が各地で開催されています。

さらに、なかなか決まった時間に参加できない方は、受験生や合格者が運営する受験生向けブログを読むだけでもモチベーションが上がります。

まずはブログを読み、興味を感じたら、SNSなどでブログ管理人と緩く繋がってもよいでしょう。

試験勉強においては、孤独な状態に耐えることも大切ですが、適切な頻度・タイミングで仲間と交流することで、さらに勉強も捗ることになります。

まずは、勉強会の概要や受験生向けブログなどをチェックしてみてください。

詳しくは下記の記事をどうぞ。

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まとめ

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間の目安や、2年計画の学習法についておわかり頂けましたか?

1年目と2年目に勉強する科目をわける2年計画は、ゆとりをもって中小企業診断士に合格する効果的な手段です。

中小企業診断士は半年や1年間で合格するのがとても難しい資格試験ですので、欲を出さずに少しずつステップアップを目指していきましょう。

2年間継続することも大変だと思いますが、最後まであきらめなければ必ず突破することは可能なはずです。

今回の記事の内容を読んで、ぜひ2年計画を検討してみてください。

著者情報
氏名 西俊明
保有資格 中小企業診断士
所属 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション