社労士とFPは、両方とも国家試験の合格者に与えられる資格です。
どちらも著名な資格であり、ビジネス系の資格のなかでは必ずベスト10に入るような人気の資格ですね。
ただ、どちらも難易度の高い資格ですので、両方の資格に興味のある方は以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。
- 社労士とFP、どちらの難易度が高いの?
- ダブルライセンスにメリットはある?
- そもそもダブルライセンスはおすすめ?
- どちらか一方を取るとすれば、どちらがよい?
この記事を読めば、上記のような疑問が晴れますので、気になる方は是非チェックしてくださいね。
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目次
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの仕事内容の違い!
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーは、転職するにも開業するにも役立つ資格です。
そのため、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの取得を目指す方は多くいます。
まず最初に、2つの資格の主な仕事内容を見ていきましょう。
- 社会保険労務士(社労士)は労働・社会保険に関わる書類作成や提出代行、コンサルティングが代表的な業務
- FP・ファイナンシャルプランナーは個人や中小企業の相談に応じて、年金の相談や資産設計のアドバイスを行う
社会保険労務士(社労士)もFP・ファイナンシャルプランナーも、専門的な知識でコンサルティングやアドバイスを行う点では一緒ですね。
しかし、社会保険労務士(社労士)は資格保有者にしかできない独占業務があるのに対して、FP・ファイナンシャルプランナーにはそのような独占業務がありません。
※社労士の独占業務については、下記の記事も参考にしてください。
https://syaroushi-ganba.com/syaroushi-dokusen-gyoumu/
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの試験内容の違い!
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーは、試験内容で似た部分が見受けられます。
以下では、それぞれの資格の試験範囲や試験科目についてまとめてみました。
<社会保険労務士(社労士)の試験科目>
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- ライフプランニングと資金計画(ライフプランニングの考え方や社会保険)
- リスク管理(リスクマネジメントや生命保険)
- 金融資産運用(マーケット環境の理解や金融商品と税金)
- タックスプランニング(所得税の仕組みや個人住民税)
- 不動産(不動産に関する法令上の規制や不動産の有効活用)
- 相続・事業承継(贈与と法律や相続と保険の活用)
社会保険や年金を中心に、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの試験は被っている範囲があります。
ただし、試験で出題される問題の内容を見てみると、FP・ファイナンシャルプランナーが基本的な知識を求められるのに対して、社会保険労務士(社労士)は難解かつ詳細な知識が求められるのが特徴です。
社労士とFPの難易度を比較!
社労士とFPの難易度を合格率の推移で比較
試験の難易度で比較してみると、FP・ファイナンシャルプランナーよりも社会保険労務士(社労士)の方が高くなっています。
社会保険労務士(社労士)の試験の難易度は非常に高く、下記のように合格率のデータが低いのが何よりの証拠ですね。
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成24年度 | 51,960人 | 3,650人 | 7.02% |
平成25年度 | 49,292人 | 2,666人 | 5.41% |
平成26年度 | 44,546人 | 4,156人 | 9.33% |
平成27年度 | 40,712人 | 1,051人 | 2.58% |
平成28年度 | 39,972人 | 1,770人 | 4.43% |
平成29年度 | 38,685人 | 2,613人 | 6.75% |
平成30年度 | 38,427人 | 2,413人 | 6.28% |
一方でFP・ファイナンシャルプランナーの2級の試験は、学科試験と実技試験を合わせて25%~30%と高めの水準になっています。
試験年度 | 学科試験の合格率 | 実技試験の合格率 |
---|---|---|
2017年1月 | 67.20% | 85.07% |
2017年5月 | 71.87% | 86.18% |
2017年9月 | 78.47% | 85.37% |
2018年1月 | 80.33% | 89.07% |
2018年5月 | 78.92% | 90.47% |
2018年9月 | 78.63% | 86.50% |
2019年1月 | 74.09% | 83.38% |
2019年5月 | 69.07% | 86.42% |
2019年9月 | 78.09% | 79.48% |
2020年1月 | 85.34% | 79.45% |
国家資格で比較してみると、FP・ファイナンシャルプランナーは取得しやすい部類です。
社労士とFPの難易度を勉強時間で比較
また、試験に合格できるまでの勉強時間の目安で比べてみても、FP・ファイナンシャルプランナーより社会保険労務士(社労士)の方が難易度が高いことがわかります。
- FP2級技能検定に合格するには、100時間~300時間の勉強が必要
- FP1級の場合は600時間程度
- 社会保険労務士(社労士)の試験に合格するには、800時間~1,000時間の勉強が必要
もちろん、FP・ファイナンシャルプランナーが簡単に合格できる試験というわけではありませんので、しっかりとスケジュールを練って勉強に励んでみてください。
※社労士の難易度については、下記の記事も参考にしてください。
https://syaroushi-ganba.com/syoaroushi-nannido/
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスのメリット!
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーは業務上で重なる部分がありますので、2つの資格を持つダブルライセンスはおすすめ!
両方の資格を活かして働くことにより、スキルアップや年収アップに繋がります。
この項では、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスのメリットを詳しくまとめてみました。
公的保険や公的年金などが試験の共通範囲
試験範囲が全く違う2つの資格のダブルライセンスを目指すのはハードルが高いですよね。
しかし、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの試験は、公的保険や公的年金が共通範囲になっています。
つまり、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスを目指す方は、他者よりも効率良く勉強を進められるわけです。
同じ内容を学ぶにしても、違った切り口やテキストで学習すれば更に理解度を深められます。
最初にFP・ファイナンシャルプランナーの2級の試験勉強で社会保険と年金に関する基礎的な事項を学び、その後に社会保険労務士(社労士)の勉強を始めればスっと頭に入ってくるでしょう。
お金に関わる専門分野で親和性が高い
お金に関わる専門分野で親和性が高いのは、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスになるメリットです。
どちらか片方の資格しか持たない方と比べると、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンス者は顧客に対して次のサポートができます。
- クライアントの企業の労務相談に加えて、従業員のライフプランに関する相談を受ける
- 企業の社会保険に関する手続きをしながら、保険加入などの分野にビジネスチャンスを見出す
- 社労士としてコンサルティングをしながら、FP資格を活かして相続や承継の提案をする
顧客の立場に立ってみると、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの2人の専門家を探す必要がありません。
1人の専門家への相談で完結しますので、時間とコストの両方を削減できます。
年金の悩みを抱える顧客に手厚いサポートができる
FP・ファイナンシャルプランナーは、次のように年金に関する悩みを抱えている方に適切な提案やアドバイスができるのが特徴です。
- 年金を受給するために必要な払い込み年数はどのくらい?
- どうすれば遺族年金をもらえるの?
- 年金受給のためにどうやって加入期間を証明すれば良いの?
- 厚生年金と共済年金はどのように一元化すれば良いの?
- 確定拠出年金はどのように運用するのが効果的なの?
更に社会保険労務士(社労士)の資格を持つダブルライセンスであれば、事業者に代わって年金に関わる事務手続きができます。
つまり、年金の悩みを抱える顧客に手厚いサポートができるのは、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスの大きなメリットだと言えるでしょう。
独立開業で年収がアップしやすい
独立開業してサラリーマン時代よりも年収を上げたいのであれば、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスを目指すのは選択肢の一つです。
働く場所で異なりますが、FP・ファイナンシャルプランナーの平均年収はそこまで高くありません。
年齢 | 平均年収 | 月額給与 |
---|---|---|
20歳~24歳 | 290.0万円~320.0万円 | 20.0万円 |
25歳~29歳 | 252.4万円~302.4万円 | 18.9万円 |
30歳~34歳 | 246.8万円~346.8万円 | 21.7万円 |
35歳~39歳 | 254.8万円~358.8万円 | 22.4万円 |
40歳~44歳 | 282.2万円~403.2万円 | 25.2万円 |
45歳~49歳 | 329.6万円~451.6万円 | 28.2万円 |
50歳~54歳 | 373.8万円~483.8万円 | 30.2万円 |
55歳~59歳 | 369.8万円~479.8万円 | 30.0万円 |
60歳~65歳 | 226.6万円~479.8万円 | 20.4万円 |
参考:https://heikinnenshu.jp/shi/fp.html
もし社会保険労務士(社労士)の資格も持っていれば顧客の数を増やすことができますので、案件をたくさん獲得して年収のアップに繋がります。
社会保険労務士(社労士)の平均年収は約512万円と高いので、独立開業する予定の方にダブルライセンスがおすすめです。
※社労士の年収については、下記の記事も参考にしてください。
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの資格はどっちがおすすめ?
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスは、簡単になれるわけではありません。
そのため、多くの方はどちらの資格の取得を目指すのか選ぶ形になります。
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーは活躍できる場所が違いますので、「○○○の方がおすすめ!」と言い切ることはできません。
そこで、以下では社会保険労務士(社労士)が向いている人とFP・ファイナンシャルプランナーが向いている人をまとめてみました。
- 勉強時間を確保できてキャリアアップや年収アップを考えているなら社会保険労務士(社労士)がおすすめ
- 保険業界や経理、コンサルティング業界で活躍したいならFP・ファイナンシャルプランナーがおすすめ
上記の項目でも解説しましたが、社会保険労務士(社労士)の試験に合格するまでには800時間~1,000時間と長い期間がかかります。
働きながら資格の取得を目指すのはハードルが高いため、勉強時間の確保が難しい方はFP・ファイナンシャルプランナーの勉強から始めましょう。
社労士とFPの兼業(ダブルライセンス)の具体的な活用方法
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーは社会保険や年金など関連する部分がありますので、2つの資格を活かして兼業できます。
例えば、社会保険労務士(社労士)としてクライアントの企業の社会保険や労働環境に関する相談を受けながら、FP・ファイナンシャルプランナーの知識で従業員のライフプランの提案も可能です。
つまり、ダブルライセンスになって兼業すれば、コンサルタントとしての市場価値を大きく高められます。
クライアントはダブルライセンスであるあなたにまとめて依頼できますので、コストや時間の大幅な削減にも繋がるでしょう。
顧客からの信頼や信用を勝ち取ったり新たな人脈を増やせたりという魅力もありますので、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの兼業はおすすめです。
まとめ
社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーのダブルライセンスにどのようなメリットがあるのかおわかり頂けましたか?
試験範囲の社会保険と年金が関連していますので、どちらかの資格の勉強をもう片方に活かすことができますよ。
将来的に独立開業する方に役立つ資格ですので、社会保険労務士(社労士)とFP・ファイナンシャルプランナーの両立を目指してみては如何でしょうか。
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これから社労士資格を目指す方のなかには、以下のような悩みや不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
- 独学でも大丈夫? それともスクールに通学しないと無理?
- 仕事が忙しいけど、本当に勉強を継続できるだろうか?
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