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こんにちは、トシゾーです。
中小企業診断士試験で使う電卓は、「1次は使えない/2次(事例Ⅳ)は持ち込める」が大前提です。
そして、持ち込める電卓には公式のルールがあります。関数電卓やプログラム機能付きの電卓は使えず、うっかり持ち込むと失格になりかねません。
結論から言うと、選ぶべきは四則計算(+−×÷)に√・%・メモリー・GTが付いた、12桁のシンプルな電卓です。
あなたは、もしかして「たかが電卓」と思っていませんか?
2次試験の事例Ⅳ(財務・会計)は、よほどの財務・会計のプロでない限り、時間との勝負になります。適切な電卓を選び、機能を使いこなし、打ち方を工夫できれば、驚くほど時間を効率的に使えます。
私の考えでは、電卓選びの本質は「高機能な1台を探すこと」ではありません。 どの機種を選ぶかで差がつくのはせいぜい最初だけで、最後にものを言うのは「その1台をどれだけ打ち込んだか」です。だからこそ、本記事では「最高の電卓」を探すより、早めに合格水準の1台を決めて、事例Ⅳの計算で使い倒すという発想で選び方を整理しています。電卓は、合格点に届くか届かないかの最後の1点を取りにいく道具だと考えてください。
本記事では、電卓の持ち込みルール → 選び方の6ポイント → おすすめ機種の比較 → 事例Ⅳでの使い方までを、受験者目線で順番に整理します。
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中小企業診断士試験で電卓は使える?1次・2次の持ち込みルール
まずは「電卓を使えるのはどの試験か」をはっきりさせましょう。結論はシンプルです。
- 1次試験:電卓は使用不可(マークシート方式で、計算は手計算)
- 2次筆記試験:事例Ⅳ(財務・会計)で電卓を持ち込める
なお、2次試験は筆記4事例(事例Ⅰ〜Ⅳ)で構成されます。電卓が活躍するのは、計算問題が中心の事例Ⅳです。
なお、令和8年度(2026年)から第2次試験の口述試験は廃止され、2次試験は筆記4事例(事例I〜IV)のみとなりました。
持ち込める電卓の条件(試験案内の公式ルール)
持ち込める電卓は、試験案内で次のように定められています。いわゆる携帯用電卓で、機能はシンプルなものに限られます。
- 使える機能:四則計算(+−×÷)・√(ルート)・%・数値メモリーなどの単純な計算機能
- サイズの目安:おおよそ縦180×横100×高さ30ミリ以内程度
- 設置:机の上に1台だけ
イメージとしては、100円ショップで売っているようなシンプルな電卓でも条件は満たします(ただし本番での使用はおすすめしません。理由は後述します)。税込・税抜の計算ボタンが付いていても問題ありません。
使用できない電卓(誤ると失格リスク)
一方で、次のような電卓は使用できません。 うっかり持ち込むと、最悪の場合失格につながります。
- 関数電卓(sin・cosなどが付いたもの)
- プログラムの入力機能・記憶機能を持つもの
- 電子手帳・携帯電話などに付属する電卓
- 記録紙が出るもの
- 他の受験者の妨げになるような音が出るもの
- 電源コードを使用するもの
「せっかく用意したのに本番で使えなかった」というトラブルは絶対に避けたいところ。どの種類ならOKなのかを、購入前に必ず確認しておきましょう。
【ここが大事】 電卓の持ち込み可否・機能制限・サイズ規定は、年度によって表現が変わることがあります。 本記事の内容を目安にしつつ、最終的には受験する年度の試験案内(中小企業診断協会=J-SMECA)で必ずご確認ください。
中小企業診断士の電卓の選び方|6つのチェックポイント
市販の普通の電卓なら、たいていは中小企業診断士の試験で使えます。ただ、種類が多すぎて迷う人も多いはず。ここでは、選ぶときに押さえたい6つのポイントを整理します。
① 桁数は最低10桁・できれば12桁
表示桁数が8桁しかない電卓は、金額の大きい問題で桁あふれを起こしがちです。事例Ⅳでは売上高や投資額など大きな数字を扱うため、最低10桁、できれば12桁表示の製品を選びましょう。
なお、以下のような演算機能は付いていてもOKです。
- √・%・定数計算
- 消費税に係る税込・税抜
- 売上に係る原価(MD)
- 日数・時間計算
- マルチ換算についてのキー
- メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できる)
- GTキー
※「売上に係る原価(MD)」は、原価・売価・利益率を計算するマークアップ/マークダウンキーのことです。これらの機能名やキー配置はメーカー・機種によって異なるため、購入前に仕様をご確認ください。
これらはほとんどの電卓に付いています。使いこなせれば、事例Ⅳで有利になります。
② 大手メーカーの製品を選ぶ
耐久性や打ちやすさを考えると、大手メーカーの製品が安心です。無名メーカーは「壊れやすい」「ボタンが打ちづらい」ことがあり、本番で使えなくなるリスクもあります。次の3社から選べば失敗しにくいでしょう。
- CASIO(カシオ):国内シェア上位。基本機能がしっかり揃う
- SHARP(シャープ):カシオに比べて手頃な価格で手に入りやすい
- CANON(キヤノン):機能面で上記2社に遜色なし
③ サイズは「手のひらより少し大きい」が目安
大きすぎると机の上で邪魔になり、小さすぎると打ち間違いが増えます。手のひらより少し大きいサイズを目安に選びましょう。事例Ⅳは時間勝負なので、打ちやすさは得点に直結します。
④ 早打ち・00キー・キー感度
早打ち機能(2キーロールオーバー)があると、前のキーから指が離れる前に次を押しても、両方しっかり入力されます。00キーは大きな数字の入力が速くなり、キーの感度が良いものは打ち間違いを減らせます。
⑤ 価格は1,000〜2,000円程度で十分
電卓は高ければ良いわけではありません。家電量販店で1,000〜2,000円程度の電卓で、試験は十分にこなせます(価格は変動するため、最新は各販売ページでご確認ください)。ネット通販はサイズ感がつかみにくいので、できれば実店舗で手に取って確認するのがベストです。
⑥ 利き手と反対の手で打てる配置
電卓は利き手と反対の手で打てるものを選びましょう。右利きなら左手で電卓、左利きなら右手で電卓を打てば、鉛筆を持ち替える手間がゼロになり、時間のロスを減らせます。
中小企業診断士試験におすすめの電卓3選【比較表】
ここからは、具体的なおすすめ電卓を3つ紹介します。いずれも大手メーカーの定番機種です。まずは比較表で全体像をつかんでください。
| 機種 | 桁数・サイズ感 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| カシオ MW-12GT-N | 12桁・標準(規定内に収まりやすい) | キー大きめ・コスパ◎ | まず1台を手堅く選びたい人 |
| シャープ EL-VN82 | 12桁・コンパクト | 液晶見やすい・早打ち対応 | 持ち運びやすさ重視の人 |
| キヤノン HS-1220TUG | 12桁・一回り大きめ(要サイズ確認) | ボタン大きめ・大単位一発入力 | 手が大きい・大きめが好みの人 |
※価格・在庫・仕様は変動するため、最新は各販売ページでご確認ください。 ※サイズ規定(縦180×横100×高さ30ミリ以内程度)は、年度の試験案内によって変わることがあります。 とくに一回り大きめの機種を選ぶ場合は、購入前にメーカー公称サイズと受験する年度の試験案内の規定とを必ず照らし合わせてください。規定を超えそうな機種は避け、迷ったら規定内に確実に収まる標準サイズ(MW-12GT-Nなど)を選ぶと安心です。
カシオ スタンダード電卓 MW-12GT-N
大手メーカーカシオの定番スタンダード電卓です。キーが大きめで打ちやすく、コストパフォーマンスも抜群。「まずは手堅く1台」という人に、最初の候補としておすすめできます。
シャープ 一般電卓 EL-VN82
シャープが電卓事業の節目に作った一般電卓です。コンパクトながら液晶が大きく数字が見やすいので、書き間違いを減らせます。定番の早打ち機能(2キーロールオーバー)も搭載。持ち運びやすさを重視する人に向いています。
キヤノン HS-1220TUG
キヤノンの一回り大きめの電卓です。「少し大きめが良い」「手が大きい」という人に向いています。ボタンも大きめで打ち間違えにくく、千・万などの大きな単位を一発入力できる機能も便利です。
事例Ⅳ(財務・会計)での電卓の使い方|得点に直結する機能
「電卓を制する者は事例Ⅳを制す」と言われるほど、電卓の使いこなしは得点に直結します。ここでは、事例Ⅳで効く機能と打ち方のコツを整理します。
メモリー機能で途中計算を保持する
M+(メモリープラス)・M−(メモリーマイナス)・MR(呼び出し)・MC(クリア)を使うと、途中の計算結果を電卓の中に一時保存できます。式が長くなる問題で、紙にメモして打ち直す手間が減り、ミスも減らせます。
GT(グランドトータル)で合計を一発で出す
GT(グランドトータル)キーは、それまでに計算した結果の合計を一発で呼び出せる機能です。複数案の比較や、項目を積み上げる計算で重宝します。
√・%・定数計算を使い分ける
- √(ルート):標準偏差や分散など、平方根が必要な場面で使います
- %:増減率・利益率・構成比をすばやく出せます
- 定数計算:同じ数をくり返し掛ける・割る計算が速くなります
NPV(正味現在価値)など長い計算は打ち直しを減らす
事例Ⅳの定番であるNPV(正味現在価値)や損益分岐点(CVP分析)は、計算ステップが長くなりがちです。メモリーとGTを組み合わせて中間結果を保持しておくと、投資案の比較などで打ち直しが減り、ケアレスミスを防げます。
検算は「別ルート」で行う
同じ手順をもう一度なぞるだけでは、同じミスをくり返しがちです。桁・小数点・単位を先にメモしてから入力し、できれば別の計算ルートで答え合わせをしましょう。ただし、検算に時間をかけすぎないこと。時間配分とのバランスが大切です。
利き手と反対の手+ブラインドタッチ
利き手とは反対の手で電卓を打てるようにすれば、文字を書きながら計算できます。さらに画面を見ずに打つブラインドタッチに近づければ、時間を大きく短縮できます。いずれも一朝一夕では身につかないので、過去問演習の段階から本番の電卓で練習しておくのが目安です。
予備電卓・当日の持ち物|電卓トラブルを防ぐ
本番で電卓が使えなくなると、事例Ⅳは一気に苦しくなります。トラブル対策まで準備しておきましょう。
予備電卓を1台用意しておく
電池切れや故障に備えて、予備の電卓をもう1台かばんに入れておくと安心です。できれば同じ機種にして、操作を統一しておきましょう。
ただし、試験で使用できるのは机の上に1台だけです。予備はあくまでバックアップとして携行し、当日に何台まで持ち込めるか・机上に出せるかは、受験する年度の試験案内の指示に従ってください。 また、本番の1か月前からは電卓を新しいものに替えないのが鉄則です。直前に替えると、操作に慣れる時間が足りなくなります。
当日の必須持ち物とあると良いもの
電卓のほかに、当日の必須持ち物は受験票・筆記用具・時計です。さらに、必須ではないものの、あると安心なものを挙げておきます(机上に置ける物・使用できる物の範囲は年度の試験案内で必ずご確認ください)。
- 定規/マーカー/カラーボールペン
- お弁当・飲料
- 参考書・ノート類
- 上着
- ハンカチ・ティッシュ
- 目薬
- メガネ拭き(メガネをかけている方)
2次試験の持ち物や当日の注意点は、中小企業診断士2次試験に必要な持ち物・当日気を付けることの記事で詳しくまとめています。あわせてご確認ください。
よくある質問(Q&A)|電卓まわりの不安を整理
最後に、電卓選びで多い疑問をQ&A形式で整理します。
Q1. スマホの電卓機能は使える?
使えません。 電子手帳・携帯電話などに付属する電卓は持ち込み禁止です。スマートフォンやスマートウォッチを電卓代わりにすることもできません。必ず専用の電卓を用意してください。
Q2. 100円ショップの電卓でもOK?
規定上は使えますが、本番ではおすすめしません。桁数が足りなかったり、ボタンが打ちづらかったり、耐久性に不安があったりするためです。大手メーカーの12桁電卓を選んでおくのが無難です。
Q3. シャープとカシオ、どっちがいい?
慣れで決めて問題ありません。 メーカーによってキー配列や「=」の押し方などが微妙に違います。大切なのは早めに1台に絞って、その電卓で打ち込むこと。途中で乗り換えると、操作に慣れ直す時間がもったいないです。
Q4. ルート(√)や検算機能は必要?
事例Ⅳでは√を使う場面がありますので、付いている電卓を選ぶと安心です。検算は専用機能に頼るより、別ルートで計算し直すほうが現実的。メモリーや早打ちを活用して、効率よく確認しましょう。
Q5. 電卓の事前登録は必要?
事前の登録や申告は不要です。条件を満たす電卓を当日に持参し、机の上に1台だけ置いて使います。
まとめ|電卓は「早めに1台決めて打ち込む」が正解
中小企業診断士試験の電卓は、ポイントを押さえれば迷う必要はありません。最後に要点を振り返ります。
- 1次は使用不可/2次(事例Ⅳ)は持ち込み可
- 関数電卓・プログラム機能付きはNG(誤ると失格リスク)
- 四則+√・%・メモリー・GTの12桁シンプル電卓を選ぶ
- 早めに1台に決めて、過去問演習から本番の電卓で打ち込む
電卓は「性能」よりも「慣れ」で差がつきます。良い電卓を1台選んだら、あとは事例Ⅳの計算を、その電卓でひたすら打ち込むこと。これがいちばんの近道です。
学習をさらに進めたい方は、以下もあわせてどうぞ。
- 事例Ⅳの解き方をもっと知りたい:中小企業診断士2次試験・事例Ⅳの対策
- 財務・会計の基礎を固めたい:中小企業診断士の財務・会計の勉強法
- 過去問で計算力を鍛えたい:中小企業診断士の過去問の活用法
- 受験全体の流れを把握したい:中小企業診断士のキャリア全体ロードマップ
【一次情報の確認について】 本記事の電卓の持ち込みルール・サイズ規定などは、受験する年度の試験案内によって変わることがあります。 最新の情報は中小企業診断協会(J-SMECA・試験情報)で必ずご確認ください。(確認日:2026年6月30日)
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