今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)2級の難易度について、お伝えします。
ファイナンシャルプランナーの2級は国家資格(技能検定)でして、正式名称を
「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」
といいます。
ファイナンシャルプランナーには、国家資格以外にも民間資格もありますが、民間資格の難易度などにも触れたりと、2級の難易度について、多角的に見ていきたいと思います。
ファイナンシャルプランナーの3級(3級FP技能士)の難易度については、下記の記事を参考にしてください。
目次
2級の難易度は高い?それとも低い?
ファイナンシャルプランナー2級の資格を目指すに当たり、難易度が高いのか低いのか気になりますよね。
初めてチャレンジする場合、あまりにも難易度が高いと試験の受験を戸惑ってしまうこともあるでしょう。
ファイナンシャルプランナーの3級と比較してみると、2級は当然のように難易度が高いのが特徴です。
そもそも、2級を受験するには、次の3つのいずれかに該当している必要があります。
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了している
- 3級FP技能検定、または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級に合格している
- FP業務に関して2年間以上の実務経験を有している
少なくてもFP3級に合格している者が試験を受験しているのにも関わらず、学科試験の合格率は平均して23%~30%です。
この数値を見てみると、2級の難易度が高いことが分かるでしょう。
しかし、スクールに通ったり通信教育を利用したりと、きちんと勉強していればファイナンシャルプランナーの2級は十分に合格できるレベルです。
他の国家資格と比べてみると、ファイナンシャルプランナーの2級は挑戦しやすい部類の資格だと判断できます。
2級の試験内容は学科試験と実技試験の2つ!
ファイナンシャルプランナー2級の試験は、学科試験と実技試験の大きく2つにわかれています。
以下では、学科試験と実技試験の試験内容を簡単にまとめてみました。
- 資産設計提案業務
- 個人資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 生保顧客資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務
3級の試験問題は出題文が短くて内容が易しいのに対して、2級になると問題文が長くなります。
また、3級はすべての問題が2択か3択のマークシートですが、2級は4択のマークシートに加え、一部記述式も出題されます。
より細かい知識を問われる問題も増えますので、2級に合格したいのであれば念入りに対策しないといけません。
学科試験と実技試験の違いや詳細については、下記の記事を参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー試験 きんざいとFP協会の違いは?
ファイナンシャルプランナーの試験は、2級も3級も受験申込先の試験機関として「きんざい(金融財政事情研究会)」と「FP協会(日本FP協会)」から選択する形になります。
きんざいとFP協会の大きな違いは、選択できる実技試験の種類です。
FP協会に申し込んでファイナンシャルプランナーの2級の試験を受ける場合は、実技試験は資産設計提案業務と決められています。
一方、きんざいの場合は、次の4つの実技試験から1つを選びます。
- 個人資産相談業務:
(一般の会社員に対してライフプランニングをすることを想定した問題) - 中小事業主資産相談業務:
(中小企業のオーナーに対してライフプランニングをすることを想定した問題) - 生保顧客資産相談業務:
(一般の会社員に対して生命保険に加入することを前提にした問題) - 損保顧客資産相談業務:
(一般の会社員に対して損害保険に加入することを前提にした問題)
学科試験の問題はどちらで受験しても一緒ですが、実技試験の内容はきんざいとFP協会で違うのが特徴です。
ファイナンシャルプランナーは国家資格?それとも民間資格?
一口にファイナンシャルプランナーと言っても資格には様々な種類がありますので、迷っている方は多いのではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナーは、下記のように国家資格と民間資格にわけられています。
国家資格⇒「3級」「2級」「1級」と3段階のレベルにわけられているFP技能士
民間資格⇒AFPが2級FP技能士、CFPが1級FP技能士と同等の水準
国家資格のファイナンシャルプランナーを一度取得すれば、有効期限はありませんので更新の必要はありません。
一方で民間資格のAFPとCFPは資格に有効期限が設定されているため、認定後に定められる継続教育期間中に単位の取得が必須です。
なお、それぞれの資格の内容や違いについては、下記記事を参考にしてください。
AFPの難易度
「AFPは民間資格だから難易度は低いだろう」とイメージしている方はいませんか?
しかし、2級FP技能検定はAFP資格審査試験を兼ねており、当然ながら試験内容や問題は同一です。
ではなぜ2級FP技能士ではなくAFPを目指す方がいるのか、資格取得のメリットをいくつか見ていきましょう。
- 登録すると会員として日本FP協会から会報誌が送付されるため、最新情報や知識を得ることができる
- 一定の期間内に継続教育を受講する必要があるため、合格した後も知識をブラッシュアップできる
どの資格も合格して満足するのではなく、継続的に仕事や実生活で活かせなければ意味がありません。
つまり、実務でファイナンシャルプランナーの知識やスキルを活かしたい方は、継続した学習が義務付けられているAFPやCFPにチャレンジしてみてください。
試験に合格するまでの勉強時間
ファイナンシャルプランナーの試験に合格するまでに、どのくらいの勉強時間が必要なのか気になるところです。
勉強時間の目安は、下記のようにFP3級とFP2級で違いがあります。
・FP3級は80時間~150時間(平均100時間程度)
・FP2級は150時間~300時間(平均200時間程度)
1日に2時間のペースで試験勉強を行うと仮定すると、3級の合格までに2ヵ月~3ヵ月、2級の合格までに3ヵ月~5ヵ月がかかる計算です。
しかし、この勉強時間はあくまでも一般論ですので、個々の置かれている状況で異なると心得ておきましょう。
それぞれのFP資格取得に必要な勉強時間の詳細は、下記記事を参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーの資格の偏差値はどのくらい?
ここでは、ファイナンシャルプランナーの資格の偏差値がどのくらいなのか、他の資格との偏差値のランキングデータをご紹介します。
このランキングは、某掲示板サイトや口コミサイトからまとめた偏差値をベースにしている非公式なものです。
そもそも、ファイナンシャルプランナーだけではなく、他の資格にも偏差値は存在しませんので、あくまで参考程度にして頂ければと思います。
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上記の偏差値ランキングデータでは、FP2級は偏差値48、1級FPは偏差値56となっています。
ちなみに、超有名資格の宅建が偏差値52ですから、
FP1級は宅建より多少難しく、FP2級は宅建より多少難易度が低い
と考えることもできるでしょう。
あくまでも、大まかな目安に過ぎませんが、難しい国家資格と比べてみるとファイナンシャルプランナーの1級や2級の試験はそこまで難易度が高くないのが特徴です。
通信講座のおすすめランキング
忙しくて中々ファイナンシャルプランナーの勉強時間を確保できない人には、通信講座の利用をおすすめします。
以下では、ファイナンシャルプランナーのおすすめの通信講座をランキング形式でまとめてみました。
1位:スタディングFP通信講座(スマホ対応の動画講義。高品質でコストパフォーマンスが高い)
2位:フォーサイトFP通信講座(3級受験を省略してAFP/2級を同時取得するならこちら。その分、価格が高く、学習量も多い)
3位:アガルートFP通信講座(スタディングより高価だが、フルカラーテキストが魅力)
独学で資格の勉強を行う場合は、「教材選びの手間がかかる」「自分でテキストを読み、理解しながら覚えていかなければならない」といったデメリットがあります。
一方でスマートフォン対応動画講義がメインの通信講座であれば、「いつでもどこでもスマホさえあれば受講できる」「一流の講師が、わかりやすくかみ砕いて講義をしてくれるので、理解が深まる」などのメリットがありますので、自分に向いているサービスを選んでみてください。
上記3社を含めたFP通信講座のランキングについては次の記事をどうぞ!
まとめ
以上、FP2級技能士の試験概要や難易度、偏差値など、理解できたのではないでしょうか。
カンタンな試験とは言えませんが、正しい学習を継続すれば、初心者でも2級に十分合格することができます。
独学が難しい人は、スマホ対応の通信講座を使えば、スキマ時間を使って効率よく学習できます。
ぜひ、ファイナンシャルプランナーの2級を目指してみてください!
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。