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診断士コラム

中小企業診断士とITストラテジストの市場価値は?どっちがおすすめ?ダブルライセンスはあり?

中小企業診断士とITストラテジスト

中小企業診断士とITストラテジストの市場価値は?業務内容の違い!

中小企業診断士ITストラテジストは、関連性の高い資格の組み合わせです。

この2つの資格は、「経営」や「戦略」という同じテーマを共有しつつ、下記のように業務内容に違いがあります。

  • 中小企業診断士は経営コンサルタントの一種で、中小企業が抱える経営面の相談に乗ったり課題を解決したりする
  • ITストラテジストはITのエキスパートで、経営的視点と技術的知見で企業の情報戦略の舵取りを行う

どちらの資格も、企業へのアドバイスやサポートを行う点では一緒ですね。

中小企業診断士とITストラテジストのいずれも、企業が抱える課題や問題点を浮き彫りにしてから解決策を導いていく役割を担っており、どちらも高い市場価値があります。

この記事では、そんな両者のダブルライセンスのメリットや、難易度や勉強時間の違いなどを見て行きたいと思います。

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中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスのメリット!

更なるキャリアップを考えている方は、中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスを目指してみてはいかがでしょうか。

上記の項目で解説したように、中小企業診断士とITストラテジストは業務内容で似通った部分があります。

2つの資格を保有するダブルライセンスになれば、今よりもサポートできる範囲が広がるわけです。

この項では中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスのメリットを詳しく解説していますので、「どちらの資格を取得すれば良いの?」と悩んでいる方は参考にしてみてください。

2つの資格の能力を活かしたサポートができる

中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンス者は、2つの資格の能力を活かしたサポートを顧客に対して行うことができます。

中小企業診断士は経営戦略を担っているのに対して、ITストラテジストは情報戦略を担うのが役割です。

たとえば、経営について具体的な戦略立案・計画立案ができる中小企業診断士の能力と、組織のIT戦略の提案および実施サポートが可能なITストラテジストの能力があれば、IT分野に特化したコンサルとして理想的ではないでしょうか。

他の資格の組み合わせと比べてみると、中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスを持つ方は、あまり多くありません。

その代わりにライバルと差別化を図ることができますので、中小企業診断士とITストラテジストの2つの資格の取得を目指すのは選択肢の一つです。

転職先の選択肢が広がる

就職先や転職先の選択肢が広がるのは、中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスのメリット!

それぞれの資格は、次の業界への転職に役立てることができます。

  • 中小企業診断士は中小企業支援機関やコンサルタント会社、税理士事務所への転職で役立つ
  • ITストラテジストは取得した時点でIT企業を中心に多くの会社から高く評価される

ITコンサルタントとして転職したい方は、中小企業診断士とITストラテジストの2つの資格を持っていると有利です。

未経験者と比較してみると、資格を保有していた方が自分の市場価値をアピールできます。

試験自体の親和性が高い

中小企業診断士とITストラテジストの試験は、次の点で似通っています。

  • 幅広い経営知識が求められる
  • 時間内に論述の答案を作成する

試験自体の親和性が高いため、「中小企業診断士を取得してからITストラテジストにチャレンジする」「ITストラテジストの資格を取得してから中小企業診断士にチャレンジする」と、どちらでも有利に働くわけです。

特にITストラテジストは経営戦略に基づいてIT戦略を策定する方を想定した試験内容ですので、中小企業診断士の知識を試験勉強に活かせるでしょう。

中小企業診断士とITストラテジスト どちらがおすすめ?

ダブルライセンスが理想的だとしても、現実には仕事が多忙など難しい方も多いでしょう。また、まずは一方の資格を取って状況に応じてダブルライセンスを狙う、という考え方もあります。

ここでは、中小企業診断士とITストラテジストのどちらを狙うべきか、ケース別に考えてみます。

一般企業勤務の方・将来経営コンサルを目指す方は、中小企業診断士がおすすめ

中小企業診断士は「ビジネスマンが取りたい資格ランキング」において、毎回上位に顔を出す常連です。

そのため、非IT系の一般企業の文系職種に勤務されている方や、担当する業界が特に定まっていない方は、まず中小企業診断士の資格を取得するのがよいでしょう。ITストラテジストより汎用性が高いですし、相対的に知名度や評価も高いのでメリットが多くあります。

[レボとスタディング記事リンク]

IT業界でのキャリアを考えている方は、ITストラテジストがおすすめ

ITストラテジストは情報処理技術者としての国家資格ですので、IT系企業や一般企業の情報システム部門(情シス)で働いている方は、こちらの資格がおすすめです。

IT業界においては、ITストラテジストの資格に対する評価が非常に高いです。もちろん、業界内においては知名度抜群ですし、資格取得者は高スキルであると一目置かれる存在になります。

中小企業診断士とITストラテジストの年収の比較

企業内診断士の年収相場は500~1,000万円であり、ITストラテジストの平均的な年収は600~700万円になります。

幅があるものの、中小企業診断士の方が高い傾向にあるといえるでしょう。

中小企業診断士の年収については、下記記事も参考にしてみてください。

中小企業診断士の年収
中小企業診断士の年収?!平均年収の相場などの統計を調べました!こんにちは、トシゾーです。 今回は、中小企業診断士の年収事情について見て行きます。 中小企業診断士は難易度の高い資格ですから...

中小企業診断士とITストラテジストの資格維持費用を比較

ITストラテジストの場合、資格取得後のの費用は発生しません。

一方、中小企業診断士は以下のとおり資格維持の費用が発生します。

  1. 知識の補充の要件を満たすための費用(理論政策更新研修):5年間で3万円(必須)
  2. 実務の従事の要件を満たす費用(実務従事):5年間で25~30万円(任意)
  3. 中小企業診断協会の入会金・会費:5年間で約30万円(任意)

上記①~③が「5年間」となっているのは、診断士資格の更新期限が5年間であるからです。つまり、5年に1回の割合で更新の手続きを行わなければならないのです。

上記のうち、②実務従事を受けなくとも、自分でコンサルティング先の顧客を見つけて診断業務を行えば費用はかかりません。

また、③中小企業診断協会費用は、入会しなければ一切かかりません(入会すれば他診断士と交流が増えるなど一定のメリットがありますが、入会自体は完全任意です)。

中小企業診断士の資格維持費用については、下記記事も参考にしてください。

中小企業診断士の維持費や登録料
中小企業診断士の費用(維持費や登録料)は?資格の更新料についても徹底解説!こんにちは、トシゾーです。 この記事では、中小企業診断士資格の取得をはじめ、資格登録、そして資格維持費まで、「実際に、必要となる費...

中小企業診断士とITストラテジストを試験の難易度で比較!

どちらか1つの資格を取るにしても、ダブルライセンスを目指すにしても、難易度の高さは最も気になるポイントですよね。

どれだけダブルライセンスのメリットが大きくても、取得するまでに長い時間がかかると道のりが遠くて嫌になります。

そこで、次のように中小企業診断士とITストラテジストの試験の難易度を比較するため、合格率のデータをまとめてあります。

試験年度 中小企業診断士(1次) 中小企業診断士(2次) ITストラテジスト
2014年 23.2% 24.3% 15.0%
2015年 26.0% 19.1% 14.6%
2016年 17.7% 19.2% 14.0%
2017年 21.7% 19.4% 14.7%
2018年 23.5% 18.8% 14.3%

合格率のデータだけで見てみると、中小企業診断士よりもITストラテジストの方が低くなっています。

ITストラテジストは情報処理技術者試験の中でプロジェクトマネージャ試験と同じ最難関と考えられていますので、簡単に取得できる資格ではありません。

しかし、中小企業診断士は1次試験に加えて2次試験にも合格する必要があります。

2つを合わせると合格率はかなり低くなりますので、試験の難易度では互角です。

中小企業診断士もITストラテジストも、試験に合格するために地道な勉強を継続する必要があると心得ておいてください。

中小企業診断士試験の難易度については、下記の記事も参考にしてください。

中小企業診断士の難易度
中小企業診断士の難易度ランキング!偏差値や他の国家資格、大学との比較こんにちは、トシゾーです。 民間の経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格が中小企業診断士です。 弁護士や税理士・会計士、...

 

中小企業診断士とITストラテジストを勉強時間で比較すると?

ITストラテジスト試験はマークシートによる知識確認問題だけではなく、経験に裏打ちされた思考力を問う論述試験も実施されます。そのため、カンタンな試験とはとても言えません。

毎年の合格率が15%前後で推移していることからも、難易度の高さが分かるでしょう。

一方、中小企業診断士試験に必要な勉強時間は、1次2次含めて1,000~1,200時間以上とされています。

これに対し、ITストラテジストは、3ヵ月~半年間の準備期間を経て合格できている方が多いようです。

具体的な「ITストラテジストの合格に必要な勉強時間」の目安があるわけではありませんが、中小企業診断士と比べた場合、短期間なのは間違いありません。

税理士や司法書士などの超難関国家資格と比べると、それぞれの試験は短い勉強時間といえます。

とはいえ、両者のダブルライセンスを実現するには、合計で1年~数年かかる計算になりますから、それなりのハードルの高さがあります。

できるだけ短期間で合格するためには、戦略的な勉強が必要です。

中小企業診断士試験の勉強時間については、下記の記事も参考にしてください。

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間
中小企業診断士の合格に必要な勉強時間!一次試験・二次試験・科目別も紹介!こんにちは、トシゾーです。 中小企業診断士試験は科目数も多く、難易度は高い、と言われています。 そのため、初学者の方は ...

 

中小企業診断士とITストラテジストを偏差値で比較!

ネット上でチェックできる偏差値ランキングデータによると、中小企業診断士とITストラテジストの偏差値は、いずれも60と同一になっています。

ただし、こうした偏差値データは公式なものではなく、あくまでネット上のユーザーが趣味などで作成したものなので、「おおまかに傾向を参考にする」程度に留めておいてください。

中小企業診断士はコスパが悪い?

偏差値が同じにも関わらず、中小企業診断士の方が勉強時間が多いとなると「中小企業診断士のほうがコスパが悪い」と感じるかも知れません。

ただ、一概に難易度や勉強時間でコスパを論じられるものではありません。前述のとおり、中小企業診断士とITストラテジストのどちらかを取得する場合、有利な資格は「あなたの働く環境」によって左右されます。

ぜひ、現在そして将来のキャリアの方向性を考え、どちらの資格が有利かを考えてみてください。

中小企業診断士とITストラテジストの関係性について、SNS上の声を集めてみました

この記事の最後に中小企業診断士とITストラテジストの関係性について、SNS上での意見や声を集めてみました。この2つの資格は一見すると異なる分野のように思えますが、実は多くの共通点があり、ビジネスの現場で相互に補完し合うことができます。SNS上でのコメントや意見を通じて、その関係性を探っていきましょう。なお、一部これまでの記述と重複がありますがご了承ください。

中小企業診断士とITストラテジストの共通点

ビジネスとITの融合

中小企業診断士とITストラテジストは、どちらもビジネスとITの知識を融合させることが求められます。中小企業診断士は、企業の経営診断や経営改善のためにITを活用することが重要です。一方、ITストラテジストは、企業のIT戦略を策定し、ビジネスの目標達成を支援します。SNS上では、「ITの知識があることで診断士としての活動が広がる」「ITストラテジストの視点を取り入れることで、より実践的な経営支援が可能になる」といった声が多く見られます。

高度な専門知識

両資格とも、高度な専門知識が要求されます。中小企業診断士は、経営、財務、会計、マーケティングなど広範な知識が必要です。ITストラテジストは、情報システム、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、ITに関する深い知識が求められます。SNS上では、「試験の内容が高度で、大変だけどやりがいがある」「両方の資格を持つことで、企業への提案の幅が広がる」というコメントが見受けられます。

試験の難易度

中小企業診断士もITストラテジストも、試験の難易度が非常に高いことで知られています。中小企業診断士の試験は1次試験と2次試験に分かれ、特に筆記試験や口述試験が難関です。ITストラテジストの試験も、午前と午後に分かれ、筆記試験や論文が出題されます。SNS上では、「試験対策が大変」「過去問題集を何度も解いて準備した」といった声が多く、試験の難しさが伺えます。

中小企業診断士とITストラテジストの相互補完

経営改善へのIT活用

中小企業診断士は、経営改善のためにITをどのように活用するかが重要なポイントです。ITストラテジストの知識を持つことで、より効果的なIT導入の提案や、デジタルトランスフォーメーションの推進が可能となります。SNS上では、「ITストラテジストの視点を取り入れた診断が効果的だった」「IT導入による経営改善の事例が増えている」というコメントが見られます。

企業のIT戦略策定

ITストラテジストは、企業のIT戦略を策定し、その実現をサポートします。この過程で、中小企業診断士の経営知識が非常に役立ちます。経営戦略とIT戦略を統合することで、企業全体の効率化や競争力の向上が図れます。SNS上では、「中小企業診断士の知識がIT戦略の策定に役立った」「経営とITを融合させることで、企業の成長を支援できる」といった声が多くあります。

SNS上の意見と実際の活用事例

学習と試験対策

SNS上では、中小企業診断士とITストラテジストの両方を目指す人々の学習方法や試験対策について多くの意見が共有されています。「応用情報技術者試験からのステップアップとしてITストラテジストを目指す」「診断士の試験対策において、ITの知識が役立った」というコメントが多く見られます。これらの情報は、これから資格取得を目指す人々にとって非常に有益です。

資格取得後のキャリアパス

資格取得後のキャリアについても、多くの意見が飛び交っています。「ITストラテジストとしての実績を基に、中小企業診断士として独立した」「診断士として活動する中で、ITコンサルティングの依頼が増えた」という具体的な事例がSNS上で共有されています。これにより、資格取得後のキャリアパスの具体的なイメージがつかみやすくなります。

SNSの声~最後に

中小企業診断士とITストラテジストの関係性について、SNS上の声を集めてみました。両資格は、それぞれの専門知識を活かしてビジネスとITを融合させることができ、企業の成長をサポートする重要な役割を果たします。SNS上で共有されている意見や事例を通じて、これから資格取得を目指す方々にとって、多くのヒントや励ましを得ることができるでしょう。

中小企業診断士やITストラテジストを目指すにあたり、しっかりとした情報収集と準備が成功への鍵となります。両資格を活かして、企業の経営改善やIT戦略策定に貢献することで、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

まとめ

中小企業診断士とITストラテジストのダブルライセンスになることで、どのようなメリットがあるのかおわかり頂けましたか?

ITコンサルタントとして活躍していきたいのであれば、中小企業診断士とITストラテジストは欠かせない資格です。

就職や転職で自分の市場価値を高めてしっかりとアピールできますので、予備校や通信講座で中小企業診断士とITストラテジストの学習を始めてみましょう。

著者情報
氏名 西俊明
保有資格 中小企業診断士
所属 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション