中小企業診断士とは | 資格の概要

中小企業診断士とは

こんにちは、トシゾーです。

このページでは、中小企業診断士に関する基本的な情報や、中小企業診断士を目指す方が、知っておくべき情報を中心にまとめています。

「中小企業診断士のことは、だいたい理解しているよ」

という方も、ざっと読んでもらえれば、何かしら得るものがあると思います。

もちろん、

「興味はあるけど、まだ中小企業診断士のことはよく知らない」

という方には、しっかり読んでもらえれば嬉しいです。m(_ _)m

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中小企業診断士とは

中小企業診断士とは | 定義

中小企業診断士とは、「中小企業支援法」に基づく国家資格です。

この法律では、中小企業診断士は「中小企業の経営診断の業務に従事する者」と定義されています。

いわゆる「士業」の仲間ですが、弁護士や税理士、社会保険労務士などのような「独占業務(その資格を持つものだけが行うことが出来る業務)」はありません。

そのため、中小企業診断士は、「名称独占資格(その資格を持つ者だけが、中小企業診断士を名乗れる)」と言われています。

中小企業診断士になるには

中小企業診断士になるためには、経済産業大臣に登録することが必要です。

その登録には、1次試験・2次試験(筆記試験および口述試験)に合格するだけでなく、合格後3年以内に15日間の実務補習を受ける必要があります。

また、2次試験や実務補習を受けずに中小企業診断士になる方法もあります。それが登録養成機関の養成課程を受講することです。ただし、費用がかかったり(最低でも100万円以上)、平日日中に講義があるなど、かなりハードルは高いものになっています。

養成課程の詳細については、下記記事をご覧ください。

中小企業診断士の養成課程
こんにちは、トシゾーです。 中小企業診断士の養成課程については、名前を聞いたことがあっても、詳しくは知らない方が多いのではないでしょうか。...

また、具体的な試験科目や中小企業診断士試験の難易度などについては、以下の記事を読んで頂ければと思います。

中小企業診断士の難易度
こんにちは、トシゾーです。 民間の経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格が中小企業診断士です。 弁護士や税理士・会計士などの超難...

中小企業診断士とは | 歴史

中小企業診断士のルーツは、昭和27年、当時の通商産業省が創設した中小企業診断員登録制度です。

昭和38年には、中小企業支援法の前身である中小企業指導法が制定され、中小企業診断員の存在が法律に基づくものになりました。当時、政府は中小企業を「弱者」と捉え、中小企業診断員は、その弱者を支援する存在でした。

昭和44年、中小企業診断員から中小企業診断士に改称されました。

そして、平成12年に中小企業支援法から中小企業基本法へと大幅改正されました。この改正において、政府は中小企業を「弱者」から「わが国経済のダイナミズムの源泉」と位置づけを変更しました。

これに伴い、中小企業診断士の位置づけも「弱者を支援する者」から、「中小企業のパートナーとしてコンサルティングを行う者」と変更され、今日に至ります。

なお、新しい中小企業診断士の位置づけについて、政府は「日本版MBA(経営学修士)」を念頭において検討した、と言われています。

まさに、経営のプロフェッショナルと言えるでしょう。

中小企業診断士とは | 業務

ここでは、独立開業した場合の中小企業診断士の業務について見ていきましょう。

独立開業した中小企業診断士の業務

中小企業診断士の業務は、大きく「視る」「話す」「書く」の3つがある、と言われています。

視る=コンサルティング

まず「視る」とは、コンサルティングや診断業務のことです。

これには、国や地方自治体、商工会・商工会議所などが実施する中小企業支援を担う専門家業務などが挙げられます。

一方で、民間のコンサルティング業務を行う者も多くいます。

以上のような公的業務と民間業務、それぞれに特化する中小企業診断士もいますし、両者を手掛ける者もいます。

話す=講師業

つづいての「話す」とは、セミナーや研修の講師業のことです。

中小企業診断士は、その受験のプロセスにおいて、ビジネスに関する広範な知識を習得します。

その知識を使って、民間の企業内研修や公的機関の開催するセミナーなどを受注することができます。

ただし、講師業は競合も多く、簡単な道ではありません。

独立当初は実績もないので、なかなか受注も得られません。まずは単価の低い、公的な講師などから始め、少しずつ実績と信用を作っていくことが必要です。

書く=執筆

最後の「書く」は、原稿の執筆です。

ビジネスに関する専門分野のテキストや雑誌の寄稿、書籍の執筆などが挙げられます。

私も、独立当初は、中小企業診断士受験校のテキストや過去問解説などを執筆していました。独立当初は仕事も安定しない一方、受験勉強の知識はしっかり残っているので、受験校の業務に携わる方も多くいます。

独立開業を目指す方は、合格後をイメージしましょう

以上が、中小企業診断士の三大業務となります。

実際には、いずれかの業務に特化する者、それぞれをバランスよく実施する者など、業務との関わり方は人それぞれです。

中小企業診断士試験に合格後、独立開業を目指す方は、「自分はどのような業務に関わっていきたいのか」を、時々イメージしたりすると、試験勉強に対するモチベーションアップに繋がることでしょう!

なお、具体的な診断士の年収の金額などについては、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の年収は?
こんにちは、トシゾーです。 中小企業診断士は難易度の高い資格ですから、「年収をどのぐらい稼げるのか」は、非常に気になるところですよね。 ...

中小企業診断士とは | 資格の登録(更新)要件

前述のとおり、受験や養成課程を経て、経済産業大臣に登録することにより、晴れて中小企業診断士となります。

しかし、一度登録したからといって、未来永劫登録が続くわけではありません。

中小企業診断士の登録の有効期間は5年であり、5年ごとに更新を行う必要があります。

更新には、以下2つの要件を充たす必要があります。

新しい知識の補充に関する要件5年間で5回。理論政策更新研修、論文審査等による。
実務の従事要件5年間で30日以上。

また、更新要件を充たせない場合は、登録を休止することができます。休止した場合、15年以内に一定の条件を満たすことにより、再度、中小企業診断士の登録を行うことができます。

中小企業診断士資格の更新要件などの詳細は、下記記事をご覧ください。

中小企業診断士資格の更新
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中小企業診断士とは | 中小企業診断士の資格には価値がない?

中小企業診断士の仲間うちで良く知られたフレーズとして

「中小企業診断士の資格は、足の裏に貼りついた米粒。取っても食えない」

という、やや(かなり?)自虐的なものがあります。

前述のとおり、中小企業診断士には独占業務がありません。そのため、資格を取っても、最初のうちは仕事量が安定しない、という事実があります。

そのような経緯もあり、中小企業診断士の資格取得者の独立開業の割合は、他の士業と比べても低くなっています。中小企業診断協会などの調査によると、中小企業診断士の資格取得者の独立開業の割合は、2~3割となっています。

しかし、中小企業診断士の資格に価値がない、ということはありません。

中小企業診断士の資格にどのような価値があるか、については、下記の記事にまとめてありますので、そちらも参考にしてください。

中小企業診断士は食えない? 使えない?
こんにちは、トシゾーです。 近年、中小企業診断士は 日経新聞の調査で「取りたい資格ナンバーワン」となったり、 AI に置き換えられにくい資...

中小企業診断士とは | 将来性

独占業務がない、「取っても食えない」と言われるなど、ここまで読まれて、少しネガティブになった方もいるかも知れません。

しかし、中小企業診断士の将来性は、ネガティブなことばかりではありません。

新たに取得したい資格ランキング

2016年、日本経済新聞に掲載された「新たに取得したい資格ランキング」において、中小企業診断士が堂々の1位に輝きました。

従来は「知名度が今一つ」、などとも言われていましたが、着実に世間の知名度も上がってきています。

AIに置き換えられない中小企業診断士

2017年の9月に、日本経済新聞に「AI時代のサムライ業(奪われる定型業務)」という記事が掲載されました。

そこには、今後10〜20年後に、各士業のAIによる代替可能性が予測されていました。

弁理士:92.1%
行政書士:93.1%
税理士:92.5%
中小企業診断士:0.2%

このように、定型業務が多い他の士業は非常に高い確率でAIに代替されると予想されています。しかし、中小企業診断士は、そうではありません。

これは当然と言えるでしょう。

経営者と相対し、課題と解決策を一緒に考える・・・そのようなコンサルティング・診断業務は、定型業務から最も離れたところにあります。

もちろん、安心はできません。簡単な経営アドバイスぐらいであれば、AIにもできるようになるでしょう。そのために、私たちは、より複雑な課題を発見し解決できるよう、専門性を高めていく必要があります。

そうすることにより、本当の意味でAIに置き換えられない仕事ができるようになるはずです。

中小企業診断士とは まとめ

ここまで、中小企業診断士の概要や基本的な情報について、説明をしてきました。

中小企業診断士とは、どのような業務であるか、イメージできたでしょうか。

あなたが、ますます中小企業診断士に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

それでは、ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。

<関連記事>
勉強法に迷ったら、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

中小企業診断士の通信講座 おすすめは? ~独学にも使える、2019年最新版 比較・ランキング

その他、中小企業診断士に関する記事は、下記も参考にしてください。

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