こんにちは、トシゾーです。
中小企業診断士試験の第二次試験(筆記)は、どうしても「難しい」「答えが分からない」と感じやすい試験です。
・与件文(問題文)が長く、時間内に解答できる気がしない
・模範解答が公表されにくい
・予備校やテキストで解法が異なり、どれを信じればよいか迷ってしまう
でも、安心してください。
二次は「センス勝負」ではなく、やることを固定して、改善を回す試験です。きちんとポイントを押さえた対策と学習法(型)を実践すれば、遠回りせずに合格ラインへ近づけます。
目次
結論|二次試験対策の最短ルートは「型 × 過去問 × フィードバック」
二次試験は、模範解答が公表されにくいぶん、対策がブレがちです。ですが、最短ルートはシンプルです。
- ① 型(答案作成プロセス)を固定:80分で迷わない手順を先に決める
- ② 過去問でトレーニング:年度をまたいだ“共通パターン”を身体で覚える
- ③ フィードバックで改善:自己分析→課題修正で得点を安定させる
大事なのは「答えを探す」ことではなく、出題意図に沿って合格点(60点)を取りにいくこと。これをしっかり回せば、誰でも上位20%に入る可能性が上がります。
なお、二次試験には筆記試験と口述試験がありますが、この記事は筆記試験について解説します。
口述試験については、以下の記事を参考にしてください。
二次試験(筆記)当日の持ち物・留意事項はこちら。
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この記事で分かること(全体像)
- 二次筆記の概要(目的・日程・費用・過去問の入手)
- 二次で問われる力(読解/思考/表現)と、伸ばし方
- 80分で迷わない「型」と、10分単位のトレーニング
- 過去問の回し方(質を上げる自己分析テンプレ付き)
- 一次発表前〜直前期までのスケジュール設計
- 独学で詰まったときの質問・勉強会・添削(フィードバック)の取り方
=>「概要はいいから、はやく対策と勉強法を知りたい!」という方はこちら(対策パートへ)
中小企業診断士 二次試験の概要
まずは二次試験の全体像を、サクッと整理します。ここが曖昧だと、学習の順番(前提)で迷いが出ます。
中小企業診断士 二次試験の目的(何を見られている?)
二次試験は、診断士として必要な応用能力(=与件をもとに、課題を整理し、助言を筋道立てて書けるか)を判定する試験です。
中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。(抜粋)
試験方式と受験資格(筆記・口述/受けられる年度)
二次には筆記と口述があります(本記事は筆記)。
受験資格は、一次試験の合格年と翌年に二次を受験可能、というルールが基本です(詳細は年度の案内で確認)。
申し込み・受験料(ここは必ず最新を確認)
筆記は全国7地区で実施されます。
受験手数料は年度の公式案内に従います。近年はWeb申込(インターネット)が前提となっている年度があり、オンライン決済の事務手数料が別途かかることもあります。
【参考(公式)】
令和7年度からの第2次試験の受験申込をインターネットにより行うにあたり、事前にご準備いただくものなどについて
日程(年度で前後するので「固定せず」最新で)
例として、令和7年度の案内では、筆記は10月下旬、合格発表は翌年2月上旬という流れです。
ただし、日程は年度で前後します。必ず最新の公式情報で確認してください。
科目・時間(1日で4事例=体力勝負)
試験科目と時間は、下記の通り(各80分)です。
- A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ(組織・人事中心)
- B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ(マーケ・流通中心)
- C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ(生産・技術中心)
- D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ(財務・会計中心)
過去問と「出題の趣旨」(模範解答がない時代の“答え”)
過去問は、公式サイトの「中小企業診断士試験」ページから確認できます(PDF)。
https://www.jf-cmca.jp/contents/007_shiken.html
模範解答は公表されませんが、設問ごとに「出題の趣旨」が公表される年度があります。過去問演習では、これを「出題者が求めた答えの方向性(意図)」として活用しましょう。
なお、日本中小企業診断士協会連合会の位置づけ等は下記記事も参考にどうぞ。
合格率と難易度(“20%”の意味を誤解しない)
二次の合格率は例年おおむね2割前後です。
ただし、その2割は「一次を突破した受験者の中の2割」です。つまり、上位層同士の勝負。だからこそ、必要なのは“満点”ではなく、合格点を安定して取り切る型です。
免除(養成課程/登録養成課程)
養成課程または登録養成課程を履修すると、一次合格後に二次試験を免除されるルートがあります(条件・費用・期間は制度・年度・校により異なります)。
| 養成課程 | 国(正確には独立行政法人中小企業基盤整備機構)の運営する「中小企業大学校」で実施(国が直接運営するカリキュラム) |
| 登録養成課程 | 経済産業大臣が登録した大学院等が実施するカリキュラム(全国で複数校) |
費用・期間の目安は、費用100万〜300万円台、期間は半年〜2年など幅があります。多くは平日実施のため、働き方によって難易度が大きく変わります。
詳細は下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士 二次試験 対策と勉強法(最短で伸ばす)
ここからが本題です。二次は「勉強した量」よりも、「勉強のやり方(質)」で伸び幅が変わります。
なお、この記事は二次全体の共通対策を扱います。事例別の深掘りは、以下の記事も参考にしてください。
二次で問われるのは「読解力 × 論理的思考 × 文章表現」
二次の本質は、与件(事例企業の情報)をもとに、課題を整理し、助言を論理的に、短い文章で「伝わる形」にすることです。
- 読解力:与件から根拠を拾い、設問に必要な情報だけを抽出する
- 論理的思考力:原因→課題→打ち手→効果を筋道立てて組み立てる
- 文章表現力:字数制約内で、採点者に伝わる日本語で書き切る
実務の診断でも、優秀な提案は「難しい言葉」ではなく、判断ができる形で分かりやすいことが条件です。二次はその縮図だと思ってください。
二次の構成(与件+設問)と、時間不足の正体
| 与件文 | 事例企業の状況を説明した文章(2,000〜3,000字程度)。図表が付くこともある(事例Ⅳは必ずデータあり) |
| 設問 | 20〜200字程度の設問が6〜8個。合計の解答文字数は600〜900字前後になりやすい |
時間不足の正体は、読む量そのものよりも、「何を拾い、何を捨てるか」が曖昧で、思考が散らかることです。だから最初に型(プロセス)を固定します。
80分で迷わない!答案作成プロセス(10分トレーニング対応)
おすすめは、まず80分の使い方を固定すること。思考を整理し、ブレを減らす“前提”になります。
おすすめの基本配分(例)
- 設問解釈:10分(問われていること/制約条件/視点を整理)
- 与件確認:15分(根拠を拾い、使えるキーワードをマーキング)
- 解答メモ:15分(根拠→言うこと→言い方を並べる)
- 解答作成:40分(清書。空欄は作らない。最後に誤字チェック)
ポイントは、「考える時間」をダラダラ伸ばしてしまうのを防ぐことです。最初はうまくいかなくて当然なので、まずは10分単位で区切って「設問解釈だけ」「与件マーキングだけ」と分解して練習していきましょう。
設問解釈(10分)で必ず確認する4つ
- 誰の立場で書く?(経営者/現場/顧客/取引先など)
- 何を聞いている?(原因/課題/助言/施策/効果 など)
- 制約条件は?(字数、時制、対象、条件、優先順位)
- 求める視点は?(経営戦略/組織人事/運営管理/財務・会計 など分野)
与件確認(15分)で「拾う」→「捨てる」を明確に
与件文を全部使おうとすると、時間も字数も足りなくなります。設問に関係する根拠だけを拾い、関係しない情報は捨てる判断をします。これができると、回答が論理的になりやすいです。
対策の大枠①|戦略の方向性は「経営戦略の策定プロセス」を軸にする
一次「企業経営理論」で学ぶ経営戦略の策定プロセスは、二次の“背骨”になります。二次で独創的な戦略をひねり出すより、採点者が期待するオーソドックスな筋道で書く方が得点しやすいです。
経営戦略の策定プロセス詳細は以下の記事を参考にしてください。
対策の大枠②|自分なりの解答手順を確立する(つまみ食いしない)
二次には模範解答がないため、各予備校や教材で解法が異なります。ここで一番やってはいけないのが、あれこれ手法を変えて迷子になること。
通学・通信の講座を受けているなら、まずはその講座の手順を徹底的にマスターするのが効率的です。
・受験校の手順がどうしても合わない
・独学で、どの手順を選べばよいか分からない
このような場合は、無料で入手できる「中小企業診断士 加速合格法」PDF小冊子にある「ロジックマップ」の考え方がシンプルで使いやすいです。
加速合格法(PDF冊子)【画像出典:スタディングより】このPDF小冊子は、スタディング中小企業診断士のお試し講座(無料)に登録すると、無料ダウンロードできます。
=>スタディングのお試し講座(無料)の登録はこちらロジックマップの基本は、
- まず、与件文を読み込み、
- 設問の指示・条件を確認し、
- 解答のロジックを作って、解答文を書く
そして、必ず守るべき“2つ”がこちら。
- 与件文以外から材料を持って来ない。
- 設問の指示・条件には必ず従う。
実は、この2点を守るだけで答案のズレが減り、レベルが上がりやすいです。
対策の大枠③|出題形式に慣れる(過去問以外は“後”でいい)
二次は「知っている」と「できる」の距離が遠い試験です。出題形式に慣れるには、結局過去問が最強です。
予想問題に手を出してしまうと、目的(型の定着)から外れて迷いやすいので、まずは過去問を軸に据えましょう。
対策の大枠④|世界観の統一(答案の一貫性)
二次の解答は、4事例それぞれで「診断と助言」を構成します。設問ごとに言うことがバラバラだと、読み手(採点者)にとって説得力が落ちます。
各設問が、同じ方向性(世界観)でつながっているかを最後に必ず確認しましょう。ここができると、点が取りやすいです。
対策の大枠⑤|一次知識は「使える形」にしておく(運営管理など)
二次は「国語」と言われがちですが、実際は一次知識が答案の芯になります。とくに事例Ⅱ・Ⅲは、分野の基本を押さえていると判断が速くなります。
- 事例Ⅰ:組織・人事(企業経営理論)
- 事例Ⅱ:マーケ・流通(企業経営理論+運営管理の一部)
- 事例Ⅲ:生産・技術(運営管理が軸)
- 事例Ⅳ:財務・会計(計算力+ミス防止の型)
一次で学ぶ経済学・経済政策は直接問われにくい一方、与件の背景理解(時代・環境判断)に効くことがあります。「覚える」より「答案で使う」練習に寄せていきましょう。
事例Ⅳだけは、別の対策・勉強法が必要(得点源にする)
事例Ⅳは財務・会計の計算が中心なので、努力が点に直結しやすい科目です。
頻出テーマ(CVP、NPV、意思決定会計、経営分析など)をしっかり回して、ミスを減らすことが最優先。事例Ⅳが安定すると、合格がぐっと近づきます。
過去問は「5年分×3回転」より、“復習の質”で差がつく
目安としてよく言われるのが5年分×3回転(=のべ60事例)です。
ただし本当に差がつくのは「解いた後」。過去問を回しても伸びにくい人は、ここが弱いことが多いです。
解いた後の「自己分析」テンプレ(ここで差がつく)
二次は、解いた直後の分析(振り返り)が合否を分けます。
自己分析(コピペ用)
- 今回の設問の出題意図は何だった?(一言で)
- 与件の根拠を拾い漏れた箇所は?(どこ)
- 失点の原因は?(知識不足/設問解釈ミス/時間不足/文章表現 など)
- 次回の改善は何を1つだけやる?(行動に落とす)
- 「やってはいけない」を何にする?(例:考えすぎて書き始めが遅い)
- 今回の気づき(学び)を一言でメモ
これを毎回やるだけで課題が明確になり、「次に何を取り組み、どこを直すか」が分かりやすいです。結果として、過去問演習の質が上がり、得点が安定していきます。
学習スケジュール|一次発表前〜直前期まで(迷わない全体像)
二次は期間が短いので、先にスケジュールを決めた方が勝ちやすいです(年度で前後)。
導入期(一次試験〜一次合格発表まで)
- 過去問を1年分でいいので触り、全体像(何を問われ、何を書かせるか)を掴む
- 事例Ⅰ〜Ⅲは「型(プロセス)」の素振り、事例Ⅳは計算の基礎トレ(毎日)
演習期(一次合格発表〜本番の約7〜8週間)
- 事例Ⅰ〜Ⅲ:年度別に回しつつ、設問解釈→与件根拠→骨子→清書を固定
- 事例Ⅳ:頻出論点を反復して「ミスを減らす」
- 週1回は自己分析をまとめ、課題を1つに絞って改善
直前期(最終2週間)
- 新しい解法に手を出しすぎて混乱してしまうのを防ぐ(型を固定)
- 当日想定で80分×4事例の通し練習(体力・集中も本番仕様へ)
- 誤字・字数・設問制約の最終チェック(「書けているつもり」を潰す)
独学で詰まったときの「質問・勉強会・添削(フィードバック)」の取り方
二次は独学だと「自分の答案がズレているか」に気づきにくいのが落とし穴です。必要に応じて、勉強会や添削、質問の場を使ってフィードバックを取りにいきましょう。
- 勉強会:他者答案との比較で“ズレ”に気づきやすい
- 添削:文章表現・根拠の薄さ・方向性が明確になる
- 質問:課題を言語化でき、改善が速くなる
サービスを使う場合は、提出期限や回数など利用規約・条件を先に確認して、直前期に詰まないようにしましょう。
質問テンプレ(これで回答がもらいやすい)
- どの事例/どの設問か
- 自分の解答(80〜100字)
- 根拠にした与件(該当文)
- 悩みのポイント(例:制約条件の解釈、助言の視点がズレていないか)
二次試験の模試は「本番の空気」に慣れるために1回は推奨
過去問が最重要なのは変わりませんが、模試は「1日で4事例」「会場の緊張感」「休憩の使い方」など、本番に近い体験ができます。
模試の活用については、こちらも参考にどうぞ。
2023年・2024年の公式発表から学ぶ「当日リスク」
近年は、会場運営や問題文に関する公式文書が公表された年度もあります。受験生の責任ではありませんが、当日は想定外が起こり得るので、型と時間配分を固定し、焦って崩れない準備が効果的です。
二次試験の勉強時間は?(目安200時間+“前”倒しが効く)
一つの目安として、二次対策は200時間がよく挙げられます。
ただし、一次合格発表から二次までの期間は短いので、ストレート合格を狙うなら、一次学習と並行して過去問に触れておく“前”倒しが効きます。
中小企業診断士試験の勉強時間については、こちらも参考にしてください。
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現在、クレアールの中小企業診断士講座へ資料を請求するだけで、受験ノウハウ本(市販品)が無料で進呈されます。
試験に関する最新情報を始め、難関資格である診断士試験を攻略するための「最速合格」ノウハウが詰まっています。
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中小企業診断士 二次試験の対策と勉強法 まとめ
いかがでしたか?
二次試験は難しいです。ですが、必要以上に怖れる必要はありません。
ポイントは、「自分なりの解答作成プロセス(型)の確立」+「過去問の反復」+「フィードバックによる改善」です。
最後まで諦めず、やるべきことを固定して積み上げれば、合格は十分に狙えます。あなたの挑戦を応援しています。
なお、二次試験当日の持ち物、留意事項については、以下の記事を参考にしてください。
| 著者情報 | |
| 氏名 | 西俊明 |
| 保有資格 | 中小企業診断士 |
| 所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |
