目次
- 1 ITパスポート完全ガイド:この記事でわかること
- 2 ITパスポート試験とは?まずは全体像をつかもう
- 3 試験概要と最新情報(形式・日程・合格基準)
- 4 最短合格ルートと「ライト版ナレッジマップ」
- 5 出題範囲と最新シラバス完全マップ
- 6 独学合格までのロードマップ(スケジュール設計)
- 7 学習リソースの選び方と使い分け(テキスト・動画・過去問)
- 8 分野別攻略法①:ストラテジ系をサクッと得点源にする
- 9 分野別攻略法②:マネジメント系で“わかったつもり”を防ぐ(修正版)
- 10 分野別攻略法③:テクノロジ系・苦手分野のつぶし方
- 11 擬似言語・アルゴリズム対策:文系でも怖くない書き方・読み方
- 12 生成AI・DXなど“新しいキーワード”の押さえ方
- 13 過去問の回し方とスコアアップ戦略
- 14 よくある失敗パターンと回避策
- 15 合格後のロードマップ:キャリアと上位試験へのステップ
- 16 ITパスポート完全ナレッジマップ(ブログ・動画・教材の最終ポータル)
- 17 まとめ:今日から始める3ステップ
ITパスポート完全ガイド:この記事でわかること
「ITパスポート、受けてみようかな…」
でも、
- 何から手をつければいいのか分からない
- どのテキストを選べばいいのか迷う
- 数字やアルゴリズムを見るだけで心が折れそう
そんな人のために作ったのが、このITパスポート完全ガイドです。
ざっくり言うと、このページで分かるのは次の3つです。
- どんな順番で勉強すれば、最短で合格にたどり着けるか
- どの分野をどのくらいの深さでやればいいか(=出題範囲の“地図”)
- あなたの状況(社会人/学生/文系/独学)に合わせた具体的な動き方
「とりあえず公式サイトを読みながら、なんとなく始める」ではなく、
“合格までの道筋”を最初にハッキリさせるのが、このページの役割です。
このページは、1本読み切ればそれだけで
- 勉強の全体像がつかめて
- 自分に合った勉強スタイルがイメージできて
- 「じゃあ今日はここからやろう」が決まる
そんな“スタート地点+道案内”になっています。
途中には、
- 出題範囲を一望できる最新シラバスのマップ
- 分野別の攻略のコツ
- あなたのブログ・YouTube・著書などへのナレッジマップ
への導線もたくさん散りばめます。
なので、
- まずはこのページを上からざっと眺める
- → 気になるところから読み込む
- → 手を動かして勉強を始める
というイメージで使ってください。
ITパスポート完全ガイドのゴール
このページのゴールは、すごくシンプルです。
「迷わず、独学で合格まで走り切れる状態にしてあげること」
もう少し分解すると、こんな状態を目指します。
- 「ITパスポートって結局、何を問う試験なのか」が分かる
- 「ここだけは落とせない」という優先順位が見える
- 自分に合う勉強スタイルとスケジュール感がイメージできる
- 使うべきテキスト・サイト・動画が絞り込めている
- 明日からやることが3つ以内に絞られている
つまり、
情報を集めすぎて頭がパンパン
→ それでも手が動かない…
という「あるある状態」から抜け出してもらうのが、このガイドの役目です。
このページの想定読者(完全初心者〜独学合格を目指す社会人・学生)
このページは、こんな人を強くイメージして書いています。
- 完全初心者だけど、ITパスポートが気になっている人
「ITは苦手」「文系です」という自己申告大歓迎です - 忙しい社会人で、できれば独学で取りたい人
仕事終わりや通勤時間にしか時間が取れない
だからこそ、ムダ打ちはしたくない - 就活・転職を有利にしたい学生・若手社会人
「ITリテラシーはあります」と言える証拠がほしい
でも専門用語のオンパレードはちょっと怖い - すでに勉強を始めたけど、やり方に不安がある人
とりあえずテキストは買った
けれど、この進め方で本当に合っているのか分からない
もし、今のあなたが
「自分はどこから手をつけるのが正解なんだろう?」
と少しでも迷っているなら、
このページはまさにその悩みを解消するための“スタートガイド”です。
著者プロフィールと信頼性(ITパスポート/情報セキュリティマネジメント試験の著者・講師)
勉強法のページで、「誰がしゃべっているか」はとても大事です。
ここでは、コンパクトに自己紹介だけ。
- ITパスポート試験の著者
市販テキストとして、ITパスポートの入門書・合格本を執筆
「重要度の高いところに絞って、最短で合格へ」がコンセプト - 情報セキュリティマネジメント試験の著者
上位試験であるSGのテキストも執筆(2026/3発売予定)
セキュリティ分野は、ITパスポートと強くつながる“橋”のイメージで整理 - YouTubeでの解説講義・過去問解説(チャンネル登録者2万人)
ITパスポート・SGなどの試験対策動画を多数配信
実際の過去問を使って、「なぜその選択肢になるのか」を丁寧に解説 - 中小企業診断士としての実務経験
経営・会計・マーケティングなどの“ストラテジ系”は
試験だけでなく、現場での体験も踏まえて説明
このページでは、
- 市販テキストで「よく出るところ」を押さえつつ
- 最新シラバスで「抜けている論点」を補い
- 過去問解説・YouTube・ブログ記事で「理解の穴」を埋める
という形で、
あなたの「学習リソース」をひとつのナレッジマップとして束ねるつもりで構成しています。
この最初のパートは、
- これから先の内容の“予告編”
- 著者としての“宣言”
- 読者への“約束”
の3つをギュッと詰め込んだパートです。
ここまで読んで「よし、やってみよう」と思えたら、
次のセクション以降で、具体的な勉強の組み立て方を一緒に描いていきましょう。
ITパスポート試験とは?まずは全体像をつかもう
「とりあえず有名だから受けてみようかな」
「会社で受けろと言われたから仕方なく…」
こんなスタートだと、どうしても途中でモチベーションが切れがちです。
だからこそ、まずは
- ITパスポートって、そもそも“何者”なのか
- どんな力が身につく試験なのか
- あなたにとって、受ける意味があるのか
ここをサクッと整理してから、勉強を始めましょう。
ITパスポートの位置づけ(国家資格・情報処理技術者試験の入門)
ITパスポートは、経済産業省所管の国家資格です。
実施団体は、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)。
そして、IPAが実施する「情報処理技術者試験」の中では、
“レベル1”に位置づけられた入り口の試験です。
情報処理技術者試験は、大きく見ると、こんな「縦の階段」になっています。
- レベル1:ITパスポート
- レベル2:基本情報技術者/情報セキュリティマネジメント など
- レベル3:応用情報技術者
- レベル4:高度区分 各種
この一番入門編にあたるのが、ITパスポート。
つまり、
- ITを「使う側」のすべての人向けの試験であり
- 年齢・職種・文系理系を問わず、誰でも受験OKで
- ITの専門家になる前に、「ビジネス×ITの全体像」をざっくりつかむ
という役割を持った資格だとイメージしてください。
「エンジニアになるかどうかはまだ分からない。
でも、この先どの仕事でもIT抜きは考えにくいよな…」
もし、あなたが少しでもそう感じているなら、
「まず一段目に足を乗せてみる」のに、ちょうどいいのがITパスポートです。
どんな力が身につく試験か(ITリテラシー・ビジネス基礎・セキュリティ意識)
ITパスポートで身につく力は、ざっくり3つの軸に分けて考えるとスッキリします。
① ビジネス・経営の基礎力(ストラテジ系)
- 経営戦略・マーケティング
- 会計・財務(売上・利益・損益分岐点 など)
- 組織・法律・知的財産権 など
ビジネスパーソンとしての「共通言語」を、ひと通りなぞっていくイメージです。
数字が苦手な人も、「まずは雰囲気をつかむ」ところから入れます。
② プロジェクト・ITサービスのマネジメント力(マネジメント系)
- プロジェクトマネジメント(WBS・ガントチャート など)
- システム開発の流れ(要件定義 → 設計 → テスト → 本番)
- ITサービス運用(インシデント管理・SLA など)
ここを学ぶと、
- なぜITプロジェクトは炎上しがちなのか
- なぜ最初の要件定義がそんなに重要なのか
といった「しくみの部分」を、上から俯瞰して見られるようになります。
③ ITそのものの基礎力(テクノロジ系+セキュリティ)
- コンピュータの仕組み(ハード・ソフト・OS)
- ネットワーク・データベースの基礎
- 暗号化・認証・マルウェア対策などの情報セキュリティ
いわゆる「ITリテラシーのど真ん中」の部分です。
ここを押さえておくと、
- IT部門との打ち合わせ
- システム会社やベンダーとの会話
で、
「正直、何の話をしているのか分からない…」
という場面が、かなり減っていきます。
ポイントは、用語だけを丸暗記しないこと。
「自分の仕事に引き寄せると、どんな場面で役立ちそうか?」
とイメージしながら読むと、合格後も使える知識として残りやすくなります。
どんな人におすすめの資格か(社会人/学生/エンジニア志望/非IT職)
ITパスポートは、「ITのプロだけの資格」ではありません。
むしろ、次のような人ほど相性がいい試験です。
① 若手社会人・新入社員
- 会議で「DX」「クラウド」「SaaS」といった言葉が飛び交う
- なんとなく雰囲気で聞き流している自覚がある
そんな状況から抜け出して、
「最低限の共通言語は持っています」と言えるようになりたい人に向いています。
② 非IT職(営業・事務・企画・人事など)
自分はIT担当じゃない、と思っている人こそチャンスです。
- 社内システムの導入・改善に関わることがある
- 顧客向けサービスにITが深く絡んでいる
こうした場面でITの基本が分かっているだけで、
提案の質や会話の深さがガラッと変わります。
③ 学生・就活生
- エントリーシートや面接でアピールできる資格がほしい
- IT企業・Web業界にも興味がある
そんなあなたにとって、ITパスポートは
「IT業界の入り口に立つための、分かりやすい1本目の資格」として使いやすいポジションにあります。
④ エンジニア志望・情報系を目指す人の“0歩目”
将来的に基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメント試験を狙うなら、
- まずITパスポートで「ビジネス・マネジメントを含めた全体像」をざっくりつかむ
- そのうえで、専門分野を深掘りしていく
というステップを踏むと、理解がスムーズです。
⑤ 社内DX推進役・管理職
- ITプロジェクトのゴー/ストップを決める立場にいる
- 外部ベンダーと契約・発注を行う立場にいる
こうしたポジションの人にとっても、
「どこまでが“常識”で、どこからが“専門領域”なのか」
を見極めるための基礎資格として、ITパスポートはかなり役立ちます。
「自分はITのプロになるつもりはない。
だけど、“ITを使いこなす側”にはなりたい。」
もし少しでもそう感じているなら、
ITパスポートは十分に“元が取れる”資格だと思って大丈夫です。
試験概要と最新情報(形式・日程・合格基準)
試験形式・CBTのしくみと申込〜合格発表までの流れ
ITパスポートは、紙のマークシートではなく、CBT(Computer Based Testing)方式の試験です。
画面に問題が表示され、マウスで選択肢をクリックしていくスタイルです。
ざっくりとした流れは、次のとおりです。
- 受験者IDを登録
IPAの試験サイトでアカウントを作成します。 - 試験日・会場を予約
・全国47都道府県の会場から選択
・空きがあれば「来月」「再来月」など、かなり自由に予約可能 - 受験料の支払い(7,500円)
クレジットカード、コンビニ払い、バウチャーなどで支払います。 - 当日、会場で受験(120分)
- 試験終了後、その場で“手ごたえの目安”スコアが表示
- 公式な合否発表は、受験した月の翌月15日前後
「年2回きりのチャンス」ではなく、通年でほぼいつでも受けられるのが、ITパスポートの大きな特徴です。
出題数・試験時間・合格基準(スコアの見方)
試験の“スペック”は、まず次のポイントだけ押さえればOKです。
- 出題数:小問100問
- 試験時間:120分
- 形式:四肢択一式
- 試験方式:CBT方式
- 採点方式:IRT(項目応答理論)
出題分野の内訳(目安)は次の通りです。
- ストラテジ系:35問程度
- マネジメント系:20問程度
- テクノロジ系:45問程度
合格基準は、数字だけ見るとシンプルです。
- 総合評価点:1,000点満点中 600点以上
- かつ、各分野ごとに
- ストラテジ系:300点以上
- マネジメント系:300点以上
- テクノロジ系:300点以上
ここで大事なのは、
「600点取ればいい」のではなく、「バランスよく600点+各分野300点」が必要という点です。
極端な例として、
- 総合:700点
- ストラテジ:250点
- マネジメント:600点
- テクノロジ:700点
この場合は不合格になります。
合格率と難易度のリアル(初学者でも狙えるか?)
直近の統計を見ると、ITパスポートの合格率はおおむね50%前後で推移しています。
- 「国家試験」としては → かなりチャレンジしやすい部類
- とはいえ → 半分は落ちているのも事実
難易度イメージをざっくり言うと、
- 高度情報・応用情報 → 「専門職レベル」
- ITパスポート → 「全社会人の共通教養レベル」
つまり、「めちゃくちゃ難しい」わけではないが、「ノー勉で合格」はほぼ無理というポジションです。
特に、
- 文系の方
- ITに苦手意識のある社会人・学生
にとっては、「見たこともない単語のオンパレード」になりがちなので、体系立てたインプット+過去問演習は必須です。
必要な勉強時間の目安(仕事が忙しい社会人/学生別)
「どのくらい勉強すれば受かるのか?」の目安は、だいたい次のレンジに収まります。
IT知識ほぼゼロの初心者
- 目安:150〜180時間程度
- イメージ:1日1.5〜2時間 × 3〜4か月
- やること:
- 用語の意味を押さえつつ、動画+テキストで全体像をつかむ
- 過去問は「最初は解説を読みながら」でOK
多少IT用語は知っている人(一般的な社会人・学生)
- 目安:100〜120時間程度
- イメージ:1日1〜1.5時間 × 2〜3か月
- やること:
- 苦手分野(会計/セキュリティ/ネットワークなど)を厚めに学習
- 過去問と模擬試験でアウトプット比率を高める
IT実務経験あり・情報系出身の人
- 目安:50〜80時間程度
- イメージ:1日1時間 × 1〜2か月
- やること:
- ストラテジ系(経営・会計・法務)を重点補強
- 「知らない用語」を潰しつつ、過去問で形式に慣れる
ここでのポイントは、「時間の多さ」よりも「インプット:アウトプット=2:3」くらいのバランスで回すことです。
最短合格ルートと「ライト版ナレッジマップ」
「ITパスポート、できれば最短で受かりたい。」
多くの人がそう思っていますが、実際には――
- いきなりシラバスを最初から全部読んでしまう
- テキストを1ページ目から真面目に読み込みすぎる
- 過去問に手を出すタイミングが遅すぎる
こんな“遠回りルート”にハマりがちです。
ここではまず、
- 「何を」
- 「どの順番で」
- 「どのくらいの深さで」
やっていけばいいのかを、ざっくり地図にしてお見せします。
このH2-4は、後半の「出題範囲と最新シラバス完全マップ(H2-5)」の
“ライト版ナレッジマップ”です。
まずはここで全体像をつかむ。
そのあとで、シラバスを使って細かい論点まで埋めていく。
そんな2段階構成の「第1ステージ」として読んでみてください。
まず「何をどの順番でやるか」をざっくり決めよう
最短で合格したいなら、最初にやるべきことは「勉強」ではなく
ルート決めです。
ざっくり、こんな4ステップに分けて考えます。
- 試験の全体像と出題範囲をつかむ
- テキストで“よく出るところ”を一周する
- 過去問で「出題パターン」と「自分の弱点」をあぶり出す
- 弱点分野をピンポイントで補強する
ポイントは、「全部を完璧にやろう」と思わないこと。
ITパスポートは、
- ストラテジ系(経営・会計・法務など)
- マネジメント系(プロジェクト・サービスマネジメントなど)
- テクノロジ系(コンピュータ・ネットワーク・セキュリティなど)
と、幅広い範囲から少しずつ出題されますが、
“よく出るところ”と“そこまで深追いしなくていいところ”がハッキリ分かれます。
このH2-4のパートでは、
- どの分野から手をつけるか
- どの分野は「7割理解」で良いか
- どの分野は「8〜9割取りに行くべきか」
という“ざっくり優先順位”を決めていきます。
シラバス×出題頻度で見た“最短ルート”マップ
次に、「何からやるか」をもう一段具体的にします。
シラバス(公式の出題範囲)と、過去問の出題頻度を掛け合わせると、
だいたいこんな“最短ルート”が見えてきます。
- まずは「得点源にしやすい分野」から
- ストラテジ系の中でも
- 経営戦略の基本用語
- マーケティングの代表的な言葉(4P・3Cなど)
- 会計の超基本(売上・利益・原価のイメージ)
- テクノロジ系なら
- コンピュータの構成
- データの単位(ビット・バイトなど)
- ストラテジ系の中でも
- 次に「頻出だけど苦手が出やすい分野」
- 情報セキュリティ
- ネットワーク
- データベース
このあたりは、ITパスポートだけでなく上位試験にもつながる“おいしい分野”なので、
早めに「なんとなく分かる」状態にしておきます。 - 最後に「広く浅く押さえる分野」
- 詳しい暗記まではいらないけれど、
- “聞いたことあるレベル”にはしておきたいキーワードたち
ここでは詳しいシラバス項目は追いません。
あくまで「どのエリアを先に攻略するか」のレベルでOKです。
このあと続く H2-5「出題範囲と最新シラバス完全マップ」で、
具体的なキーワード・論点に落としていきます。
今は、
「あ、こういう順番で攻めればいいんだな」
と“ルートのイメージ”をつかむことに集中しましょう。
あなたの現在地チェック(初心者/経験者/再チャレンジ)
同じ最短ルートでも、「どこからスタートするか」は人によって違います。
ざっくり、次の3パターンに分けて考えてみてください。
① 完全初心者タイプ
- ITも資格試験もほぼ初めて
- 専門用語を見ると一瞬フリーズする
この場合は、
- ストラテジ系の「ビジネスより」の話から入り、
- 雰囲気をつかんでからテクノロジ系に進む
という“やさしい坂道ルート”をおすすめします。
② 実務経験ありタイプ
- IT系の仕事・勉強の経験がある
- ネットワークやセキュリティは聞いたことがある
この場合は、
- テクノロジ系をサクッと一周しつつ、
- 実務では触れてこなかったストラテジ系・マネジメント系を厚めに
という“得意を生かして苦手を埋めるルート”が向いています。
③ 再チャレンジタイプ
- 一度受けたけどあと少し届かなかった
- 過去問を少し解いたことがある
この場合は、
- まず前回のスコアシートで分野別の強弱を確認
- 苦手分野から順番に“穴埋め”していく
という“弱点集中ルート”が最短です。
ここでは、
「自分はどのタイプに近いかな?」
と考えながら読み進めてみてください。
このあと作るライト版ナレッジマップの中に、
あなたのタイプ別の「最初に読むべき記事・見るべき動画」を整理して配置していきます。
ライト版ナレッジマップの使い方(ブログ・動画への最短導線)
最後に、このH2-4全体をまとめる役割として、
「ライト版ナレッジマップ」をどう使うかを整理しておきます。
イメージしているのは、
「地図と案内板がセットになったポータル」です。
- シラバスの大きな分類(ストラテジ/マネジメント/テクノロジ)
- 出題頻度の高いテーマ
- あなたのブログ記事・YouTube・著書への導線
これらを“ごちゃ混ぜ”ではなく、ひとつの図(表)として束ねることで、
「今の自分は、次にどこへ進めばいいか」
が、一目で分かるようにします。
使い方のイメージはこんな感じです。
- まず、ライト版ナレッジマップをざっと眺める
- 自分のタイプ(初心者/経験者/再チャレンジ)に合ったルートを確認
- そこに書かれている
- ブログ記事
- YouTube動画
- 著書の該当チャプター
にアクセスして、実際に手を動かす
ライト版では、あえて“ざっくり”にとどめます。
細かいキーワードや論点レベルの整理は、このあと登場する
「出題範囲と最新シラバス完全マップ」の出番です。
つまり――
- この節:
「ルートと現在地をつかむための、ライト版ナレッジマップ」 - 後述:
「シラバスを使って、論点を漏れなく埋めるためのフルマップ」
という二段構えで、あなたのITパスポート学習を最後までナビしていきます。
※ここは内容本体としての「シラバス解説」
出題範囲と最新シラバス完全マップ
「範囲が広すぎて、どこから手をつければいいのか分からない…」
――はい。そこ、いちばん不安になるところです。
でも大丈夫。ITパスポートは、“地図”さえ持てば一気にラクになります。
このパートでは、試験の設計図であるシラバスを使って、
・何が出題範囲なのか
・どこが“よく出る”のか
・どこから優先して進めるべきか
を、迷わない形に整理します。
シラバスとは何か?(試験の“設計図”の読み方)
シラバスは一言でいうと、
「ITパスポートでは、ここから出します」という公式の範囲表です。
構造はシンプル。
ストラテジ系/マネジメント系/テクノロジ系の3分野に分かれ、
さらにテーマ(会計/法務/ネットワーク…など)がぶら下がっています。
ここで大事なのは、シラバスを暗記することではありません。
シラバスは、道に迷わないための“地図”です。
「これは範囲に入ってる」
「ここは頻出だから厚めに」
この優先順位づけに使えばOKです。
(参考)シラバスの全体像を別記事で先に掴みたい人は、こちらもどうぞ:
ITパスポート シラバス解説(全体像)
最新シラバス Ver.6.4 のポイントと変更点(生成AI・DXなど)
まず安心してほしいのですが、
Ver.6.4は“大改訂”ではありません。
学習の方向性は、そのままでOKです。
今回のポイントは、
法改正に伴う用語の置き換え(例:プロバイダ責任制限法 → 情報流通プラットフォーム対処法)など、
「押さえるべき言葉を最新にする」こと。
なので、ここでの正解はシンプルです。
① まず頻出の土台を固める
② 新しい言葉は“目的・効果・リスク”で整理
この順でいきましょう。
公式シラバス(PDF)も、必要ならここから確認できます:
IPA公式:シラバス Ver.6.4(PDF)
生成AIなどの“新しめ用語”をまとめて押さえるなら、こちらも便利です:
シラバスVer.6.2(生成AI)新用語まとめ
ストラテジ系の出題マップ(経営戦略・マーケ・会計・法務など)
ストラテジ系は、ざっくり言うと
ビジネス全体の話 + お金とルールの話です。
- 経営戦略・マーケ(SWOT、4P など)
- 会計・財務(損益計算書、利益率 など)
- 法務(知財、個人情報保護、独禁法 など)
ここは得点源にしやすい分野。理由はシンプルで、
暗記+イメージで点が取りやすいからです。
会計が苦手なら、まずは“損益計算書の見方”を一回だけ整えてしまいましょう:
損益計算書(P/L)をゼロから
マネジメント系の出題マップ(プロジェクト・サービスマネジメント・システム開発)
マネジメント系は、
ITを使った仕事を、どうやって“ちゃんと回すか”の話です。
- プロジェクト管理(WBS、ガント、クリティカルパス など)
- 開発の流れ(要件定義 → 設計 → 実装 → テスト → 運用)
- サービスマネジメント(SLA、インシデント管理 など)
ここで勝つコツは、用語の丸暗記ではなく流れです。
「どう進んで、どこで困って、どう立て直すか」
この筋道がつながった瞬間、問題がスッと解けます。
SLAやクリティカルパスは、過去問ベースで一気に理解が進みます:
SLAの典型(過去問)
クリティカルパスの典型(過去問)
テクノロジ系の出題マップ(コンピュータ・ネットワーク・データベース・セキュリティ)
テクノロジ系は、苦手意識が出やすい分野です。
でも、地図にすると実はきれいに分かれます。
- コンピュータ(CPU/メモリ/OS など)
- ネットワーク(LAN/IP/プロトコル など)
- データベース(主キー/正規化/SQLのイメージ など)
- 情報セキュリティ(暗号/認証/アクセス制御/マルウェア など)
この中でも、特に重要なのがセキュリティ。
出題頻度が高く、他分野にもつながります。
まずはここだけ“芯”を作りましょう。
機密性・完全性・可用性(CIA)が、いちばんの出発点です:
機密性・完全性・可用性(CIA)をゼロから
DBは、概念がつながると一気に強くなります:
DB操作とSQLのイメージ
DB設計と正規化の基礎
そして、アルゴリズム(擬似言語)は別パートで集中攻略したほうが伸びます。
擬似言語が気になる人は、ここからどうぞ:
擬似言語:初心者でもゼロからわかる超入門
出題頻度×重要度マトリクス(どこから優先して勉強するか)
範囲が広い試験ほど、いちばん効くのは優先順位です。
おすすめは、3分野をこの2軸で見ること。
- 出題頻度(どれくらい出るか)
- 重要度(合格に効くか/実務にも効くか)
イメージはこうです。
【頻度:高 × 重要度:高】
ここは最優先。何度も触れます。
・情報セキュリティ
・経営戦略・マーケの基本
・開発の流れ・ITサービスマネジメント
【頻度:中 × 重要度:高】
テキストで押さえ、過去問で固めます。
・会計(損益計算書・利益率)
・法務(知財・個人情報保護)
・ネットワーク/DBの基礎
【頻度:中〜低 × 重要度:中】
ここは“ついで拾い”で十分。
・細かすぎる規格名やレア用語
出題傾向をもう少し具体的に掴みたい人は、こちらも併用すると速いです:
出題傾向まとめ(頻出ポイント整理)
ここまでで、あなたの手元には「範囲の地図」ができました。
次は、この地図を持ったまま――
「どう回せば最短で受かるか」に入っていきましょう。
独学合格までのロードマップ(スケジュール設計)
ITパスポートは、才能よりも 設計 です。
ガリガリ長時間やるより、
「何を」「いつ」「どの順で」やるか。
ここが決まると、毎日の迷いが消えます。
そして、合格が近づきます。
静かに、でも確実に。
学習全体像:インプット → 過去問演習 → 弱点補強の3ステップ
まず結論。
インプットは短く。
過去問は長く。
弱点補強はピンポイント。
この順番が、いちばん強いです。
ステップ① インプット(全体を薄く1周)
最初の目的は「理解」じゃありません。
用語に慣れる。
地図を持つ。
- テキストは“読み込む”より“流す”
- 1テーマに時間をかけすぎない
- 「知らない単語」を拾えれば勝ち
ステップ② 過去問演習(ここが主戦場)
点数を上げるのは、ここです。
しかも、最短で。
- まずは通しで解く(時間を計る)
- 解説を読んで「なぜ」を1行で言えるようにする
- 間違えた問題だけ、翌日にもう一度
“過去問=答え暗記”になりそうなら、
選択肢の言い換え を自分でやってください。
それだけで、記憶の質が変わります。
ステップ③ 弱点補強(穴だけ埋める)
弱点補強は、全部やると終わりません。
穴だけ です。
- 正答率が落ちる分野を2つに絞る
- 用語まとめを作るより、問題を増やす
- 苦手は「短く・頻繁に」
“得意を伸ばす”より、
苦手を平均点に戻す方が合格は早いです。
学習期間別モデルプラン(1か月/3か月/6か月)
ここからは、現実的なプランを3つ。
あなたの生活に合うものを選んでください。
1か月プラン(短期集中)
目標:過去問で押し切る。
- 1週目:インプット薄く1周(ストラテジ/マネジ/テクノロジを“触る”)
- 2〜3週目:過去問を回す(毎日)
- 4週目:弱点2分野だけ補強+模試感覚で通し
ポイントはこれだけ。
過去問を最優先。
インプットに沼らない。
3か月プラン(王道)
目標:理解と得点を両立。
- 1か月目:インプット1周+小テスト感覚で過去問
- 2か月目:過去問中心(分野別で正答率を上げる)
- 3か月目:弱点補強+本番形式でタイムアタック
迷ったら、このプランがいちばんおすすめです。
無理が少ない。
でも伸びる。
6か月プラン(忙しい人向け)
目標:習慣で勝つ。
- 最初の2か月:インプットをゆっくり1周
- 次の2か月:過去問で“よく出る”を固める
- 残り2か月:苦手つぶし+タイムマネジメント
6か月の武器は、気合ではなく 継続。
だからこそ、やることは少なくしていいです。
社会人・学生・主婦(主夫)などライフスタイル別の学習戦略
スケジュールは、生活で決まります。
あなたに合わせて、形を変えましょう。
忙しい社会人:スキマ時間で“回数”を稼ぐ
- 通勤:用語・解説の音声/動画
- 夜:過去問を10問だけ
- 休日:通しで解いて弱点を確定
毎日30分でもOK。
大事なのは 触れる回数 です。
学生:演習量で差がつく
学生は伸びます。早いです。
その代わり、つい油断します。
- まず過去問で現状把握
- 間違えた分野だけインプットで補強
- “模試の回数”を増やす
点数が一気に伸びます。
主婦(主夫)・家事育児中:短時間×高頻度が最強
まとまった時間がないなら、
「10分」を武器にしてください。
- 朝10分:前日の復習
- 昼10分:過去問5問
- 夜10分:間違いだけ見る
これで十分勝てます。
モチベーションを保つための“仕組みづくり”
モチベーションは、波があります。
だから頼らない。
代わりに、仕組み を置きます。
仕組み①:やることを「3つ以内」に固定する
例)
- 過去問10問
- 間違い2問を復習
- 用語3つを確認
これ以上増やさない。
増やすと、止まります。
仕組み②:進捗を“見える化”する
おすすめはシンプルに。
- 今日やった問題数
- 正答率(ざっくりでOK)
- 苦手TOP2
見えると、続きます。
仕組み③:詰まったら、ここに戻る
うまくいかない日はあります。
そんな日は、これだけでOK。
「過去問を1問だけ」
ゼロにしない。
それが合格の人の習慣です。
学習リソースの選び方と使い分け(テキスト・動画・過去問)
ITパスポートは、情報が多すぎます。
テキストがある。
動画もある。
アプリもある。
だからこそ最初に、役割を固定します。
- 主役は 過去問
- テキストは 地図
- 動画は 補助輪
この3つが決まった瞬間、迷いが消えます。
そして、点が伸びます。
テキスト・参考書の選び方(著者本を含めた比較と位置づけ)
結論からいきます。
テキストは1冊でOK。
増やすほど、勉強が止まります。
選ぶポイントは3つだけ。
- 言葉がやさしい(専門用語を“日本語で”説明してくれる)
- 図が多い(文章だけだと脳が疲れる)
- 読み切れる厚さ(完走できない本は、最初から負け)
そして大事なのは、テキストの役割。
「理解する」より、まず“知る”。
知らない単語に、顔見知りになる。
それで十分、合格に近づきます。
ここでひとつ、選びやすい考え方があります。
このブログの記事も、YouTubeも、そして書籍(テキスト)も、
同じ トシゾー(西俊明) が作っています。
つまり、言葉づかいも、説明の順番も、例え話も、同じ頭でつながっている。
これ、地味に強いです。
勉強って「内容」だけじゃなく、“説明のクセ”でも迷うので。
もちろん、他のテキストでも合格できます。
ただ、迷いが出やすい人ほど、“同じ人の教材で揃える”とスムーズです。
テキスト:よく出る論点を最短で固める
シラバス:新語・周辺論点の抜けを埋める
この二段構えが、いちばん安定します。
テキスト選びに迷ったら、こちらも参考にどうぞ:
ITパスポートの参考書・テキストおすすめ(選び方のポイント)
無料の過去問サイト・アプリの比較と使い分け
ここが勝負どころです。
点数は、ここで上がります。
過去問は、大きく3系統です。
- ① 公式の公開問題(一次情報)
まず“公式”を押さえる。それだけで、学習の精度が上がります。 - ② Web過去問サイト(演習しやすい)
分野別・ランダム・模試形式。「解く導線」が強いのが魅力です。(例:過去問道場タイプ) - ③ 過去問アプリ(スキマ時間の鬼)
スマホで10問。待ち時間で10問。回数で勝つなら、これです。
迷わない使い分けは、こう。
- 休日:Webで模試(通しで解く)
- 平日:アプリで10問×回数
- 仕上げ:公式公開問題で最終チェック
無料ツール選びの基準は4つだけ。
- 分野別に解ける(弱点つぶしが速い)
- 間違いだけ復習できる(伸びる人の動きができる)
- 解説が薄すぎない(“なぜ”が分かる)
- 広告がストレスにならない(継続を削らない)
過去問道場タイプの使い方を固めたい人は、こちら:
ITパスポートに過去問道場だけで合格できる人とは?(おすすめ勉強法)
あわせて「過去問って本番に出ないの?」が気になる人は、こちら:
ITパスポート試験に過去問は出ない、ってホント?(効果的な活用法)
YouTube講義の活用法(倍速視聴・聞き流し・復習の仕方)
YouTubeは強い。
でも、使い方を間違えると弱いです。
よくある失敗はこれ。
「見て満足して、解かない」
だから順番を固定します。
過去問 → 解説 → 足りない所だけ動画
これが最短です。
おすすめの使い方は3つ。
- 使い方①:倍速で“地図づくり”
最初は理解より、全体像。1.5〜2倍で流してOK。耳が慣れます。 - 使い方②:間違えた問題の“補講”にする
動画は「最初に見る」より、“刺さった弱点だけ見る”ほうが効きます。 - 使い方③:聞き流しは“復習専用”
初見の聞き流しは危険。聞き流すなら、一度解いた範囲だけにしましょう。
YouTubeを「どれから見ればいい?」を一発で解決したい人は、こちら:
動画だけで完全合格!ITパスポート合格パーフェクトプラン(再生リスト案内)
独学の全体像(テキスト→過去問→復習の流れ)を確認したい人は、こちら:
ITパスポートの勉強方法(1000点満点合格者による独学のやり方)
ブログ記事の活用法(分野別の“穴埋め”に使う)
ブログは、参考書じゃありません。
ブログの最強の役割はこれです。
“穴埋め辞書”
使い方は、いつも同じ。
過去問で間違える
理由が分からない
その論点だけ、記事で補う
もう一度、同系統を解く
この流れにすると、ブログは爆発的に効きます。
特に相性がいいのは、こういう記事です。
- 混ざりやすい用語の整理(違いが一発で分かる系)
- 図解が効く分野(ネットワーク/DB/セキュリティ/会計)
- 毎回ひっかけられる論点(正規化、SLA、暗号、法務…)
逆に、最初から全部読むのはやめましょう。
それは「情報収集で疲れるルート」です。
必要なときに戻ればいい。
だから、必要な時だけ刺す。
それで十分です。
ITパスポート記事をまとめて探したいときは、記事一覧(カテゴリ)へ:
ITパスポート記事一覧(カテゴリ)
擬似言語で詰まったら、まずはここ(超入門):
ITパスポートの擬似言語 初心者でもゼロからわかる超入門
分野別攻略法①:ストラテジ系をサクッと得点源にする
ストラテジ系は、怖く見えます。
横文字が多い。
経営っぽい。
法律っぽい。
でも実は、やり方がいちばん素直です。
「理解しきってから解く」ではなく、
型(フレーム)を覚えて、典型問題を反射で取る。
ここができると、ストラテジ系は一気に得点源になります。
静かに、でも確実に。
関連:ITパスポートの出題傾向(ストラテジ系の全体像)
演習:令和6年度 ストラテジ系(問6〜10)過去問解説
ストラテジ系の全体像(経営戦略・マーケティング・会計・法務)
まず、ストラテジ系を4つの箱に分けます。
分けた瞬間に、ラクになります。
- ① 経営戦略(会社をどう強くするか)
競争優位、事業の方向性、組織、経営資源。
「この会社は何で勝つ?」の話です。 - ② マーケティング(どう売るか)
誰に、何を、どう届ける。
市場・顧客・施策の話です。 - ③ 会計(数字で何が起きてるか)
売上、費用、利益。
企業活動を数字で読む話です。 - ④ 法務(守る・守られる・やっちゃダメ)
知財、個人情報、契約、違反。
「何を守る?」の話です。
そして、勉強の順番はこれが最短です。
用語 → 型(フレーム) → 典型問題
いきなり深掘りしません。
まずは、問題が「どの箱の話か」だけ判別できれば勝ちです。
よく出るテーマと典型問題(経営戦略/マーケティング)
ストラテジ系で点が伸びる人は、ここをやっています。
「フレームワーク=文章の型」として覚える。
用語を暗記するより、“使いどころ”を押さえる。
よく出るのは、だいたいこのへんです。
経営戦略で頻出の「型」
- SWOT:強み・弱み(内部)/機会・脅威(外部)
→「内部か外部か」を聞かれがち - 3C:顧客・競合・自社
→「まず何を分析する?」が典型 - PPM(製品ポートフォリオ):市場成長率×市場占有率
→「金のなる木」などの位置づけ - バリューチェーン:価値を生む活動のつながり
→「どこで差別化?」が問われやすい
典型問題は、こうです。
- 「この説明はどの分析手法?」
- 「これは内部要因?外部要因?」
- 「この図のこの位置は何?」
ここは、問題パターンごと丸暗記でOKです。
“理解してから”だと遅い。
“見たことある”を増やす。これが正解。
マーケティングで頻出の「型」
- STP:市場を分けて、狙いを決めて、立ち位置を取る
- 4P(マーケティングミックス):売るための道具箱(製品・価格・流通・販促)
- CRM:顧客との関係を深める
- ロングテール:少数ヒットより、薄く広くの積み上げ
典型問題は、こうです。
- 「ターゲットを決めるのはどれ?」
- 「販促(Promotion)に該当する施策は?」
- 「既存顧客に繰り返し買ってもらう考え方は?」
迷ったら、こう言い換えてください。
マーケは“誰に、何を、どうやって”問題。
文章をその3つに分解できれば、選択肢が一気に削れます。
財務会計・KPI・損益計算書の超入門(数字アレルギー対策)
数字が苦手でも大丈夫です。
会計は、日本語にすると一気に簡単になります。
まず、損益計算書(P/L)のコアは1行です。
利益=売上-費用
これだけです。
これが分かれば、あとは「費用の種類が増えるだけ」。
最初に押さえるP/Lの流れ
- 売上:入ってきたお金
- 売上原価:仕入れ・製造など、売るために直接かかったお金
- 粗利(売上総利益):売上-原価
→「商品力」の利益 - 販管費:人件費、家賃、広告など、会社を回すお金
- 営業利益:粗利-販管費
→「本業の強さ」
ここまでで十分、戦えます。
一度、超ミニ例で慣れましょう。
売上100
原価60
販管費30
このとき、
粗利は40(100-60)
営業利益は10(40-30)
会計は、これを速くやるだけです。
暗記じゃありません。
計算というより“引き算の読み取り”です。
KPIは「比率」で見るとラク
KPIが苦手な人は、単語を見ています。
得意な人は、式で見ています。
利益率=利益÷売上
原価率=原価÷売上
この2つだけでも、問題が解ける場面が多いです。
練習用:令和6年度の公開問題(KPI・比率/個人情報保護法の解説あり)
ポイントはこれ。
“率”が出たら、割り算。
それだけで、怖さが半分消えます。
法務・知財・個人情報保護の押さえどころ
法務は、覚える量が多く見えます。
でも、実際はパターンです。
最短でいくなら、これだけ守ってください。
- ① 何を守る制度か
- ② だれの権利か
- ③ 何がNGか
知財(混ざりやすいのはここ)
知財は、まず「対象」で分けます。
- アイデア・技術の発明を守るのか
- デザイン(見た目)を守るのか
- 名前・ロゴ(ブランド)を守るのか
- 作品(文章・画像・音楽など)を守るのか(例:著作権の過去問解説)
試験は、ここを入れ替えて引っかけてきます。
だから、まずは“守る対象”だけ固定しましょう。
期間などの細かい数字は、後でOKです。
個人情報保護(ここもパターン)
ここで問われがちなのは、だいたいこの2つです。
- 個人情報ってどれ?(該当・非該当)
- やっちゃダメな扱いはどれ?(目的外利用、管理不備など)
細部より先に、軸を作りましょう。
「個人が特定できるか」
まずここ。
それから、
「勝手に使ってないか」
「漏れないようにしてるか」
この観点で読むと、選択肢が一気に絞れます。
演習用:個人情報保護法の公開問題(解説つき)
法務は“間違え方”が決まっている
法務で落ちる原因は、ほぼこれです。
- 似た言葉を雰囲気で選ぶ
- “禁止”と“義務”が混ざる
- 対象(守るもの)がズレる
だから対策もシンプルです。
「これは何を守る話?」
問題文を読んだら、まず1秒これ。
それだけで、正答率が上がります。
ストラテジ系は、
「広い」けど「深くない」。
そして、
型があるから速い。
ここでサクッと点を稼いで、
残りの分野に体力を回しましょう。
分野別攻略法②:マネジメント系で“わかったつもり”を防ぐ(修正版)
マネジメント系は、いちばん油断で失敗しがちです。
言葉は分かる。
雰囲気も分かる。
でも、問題を解くとズレる。
原因はシンプルです。
用語を「意味」では覚えているけれど、
「順番」や「場面」とセットで覚えていないから。
この分野は、暗記というより流れです。
「どの場面で」「次に何をするか」まで固定できると、点が安定します。
プロジェクトマネジメントの頻出ポイント(WBS・ガントチャート・クリティカルパスなど)
まず、プロジェクトマネジメントは、ここを押さえると強くなります。
- WBS=作業を“分解”して見える化
- ガント=作業を“日程”に落とす
- クリティカルパス=遅れたら“全体が遅れる道”
ここが混ざる人が多いので、短い言い換えで整理します。
- WBS:やることの棚卸し(作業を細かく分ける)
- ガント:いつやるかのカレンダー(横棒の工程表)
- クリティカルパス:絶対に遅れられない道(余裕ゼロの経路)
典型問題は、だいたい次の2パターンです。
パターン①:どの図を使う?
- 「作業を分割して管理したい」→ WBS
- 「工程を日付で並べたい」→ ガント
- 「最短日数を求めたい/遅延の影響を見たい」→ クリティカルパス
パターン②:言葉のひっかけ
- “作業の優先順位”っぽい文章でも、作業分解の話ならWBS
- “日程管理”っぽい文章でも、最短日数の話ならクリティカルパス
迷ったときは、この3語だけ戻ります。
「分解」ならWBS
「日付」ならガント
「最短・遅延」ならクリティカルパス
(参考:WBSが出る過去問解説(令和6年度))
(参考:アローダイアグラム/クリティカルパスの過去問解説(令和6年度))
システム開発ライフサイクルと開発手法(ウォーターフォール・アジャイルなど)
ここも、流れで整理すると強いです。
まずは順番を一列にします。
要件 → 設計 → 実装 → テスト → 運用
この流れをベースに、ウォーターフォールとアジャイルを「性格」で分けます。
- ウォーターフォール:最初に固めて、順番に進む
仕様変更が少ない案件に向く/計画・文書・工程を丁寧に進める/途中で戻るとコストが大きくなりやすい - アジャイル:小さく作って、早く試して、育てる
変化が多い案件に向く/反復(短いサイクル)が基本/完成形を最初に固定しないことも多い
典型問題の見分け方は、これで十分です。
- 「最初に全部決める」→ ウォーターフォール寄り
- 「短い期間で反復」→ アジャイル寄り
- 「仕様変更に強い」→ アジャイル寄り
- 「工程ごとに明確」→ ウォーターフォール寄り
そして、テスト工程は超頻出です。
ここは日本語で言い換えると、一気に分かりやすくなります。
- 単体テスト:部品が動くか
- 結合テスト:部品同士がつながるか
- システムテスト:全体として仕様どおりか
- 受入テスト:ユーザがOKを出すか
「誰が、何を確かめているか」まで見えると、
“わかったつもり”が消えていきます。
(参考:アジャイル開発の過去問解説(令和6年度))
ITサービスマネジメント(SLA・インシデント管理・変更管理)
ここは、意味よりも登場する順番で覚えるほうが安定します。
- インシデント → 復旧優先
- 問題 → 原因をつぶす
- 変更 → 影響を見てから変える
まず、SLAは一言でOKです。
SLA=サービスの“約束”(品質・時間・対応などの合意)
稼働率、復旧時間、受付時間…のように、
“数値で約束するもの”がSLAに入りやすいです。
次に、インシデント管理。
- インシデント管理=止血
- 目的:とにかくサービスを元に戻す
- 原因究明は後回しでもよい(まず復旧)
そして、問題管理。
- 問題管理=再発防止
- 目的:根本原因を見つけ、同じ事故を減らす
- インシデントの裏側を片づける仕事
最後に、変更管理。
- 変更管理=勝手に変えない
- 目的:変更による事故を防ぐ
- 影響評価、承認、手順、記録がポイント
よくある失点パターンは、ここです。
- “原因を探す”話なのに インシデント管理を選ぶ
- “復旧を急ぐ”話なのに 問題管理を選ぶ
- “変更してよいか”話なのに インシデント管理を選ぶ
迷ったら、問いを言い換えます。
今すぐ直す? → インシデント
二度と起こさない? → 問題
変えていい? → 変更
(参考:SLA(稼働率)の計算問題・サービスデスクの過去問解説(令和6年度))
(参考:問題管理などITサービスマネジメントの過去問解説(令和6年度))
品質・リスク・内部統制の基本
最後は、ぜんぶ「会社の守り」としてまとめます。
- 品質:良いものを安定して出す
- リスク:起こりうることを先に潰す
- 内部統制:ズル・事故・ムダを減らす仕組み
まず品質は、この区別が王道です。
- 品質保証:仕組みで守る(プロセス・標準・ルール)
- 品質管理:測って直す(検査・チェック・改善)
「仕組み」っぽければ品質保証。
「検査」っぽければ品質管理。
この見分けが、そのまま得点になります。
次にリスクは、基本の4択を押さえます。
- 回避:やらない/やめる
- 低減:対策して確率・影響を下げる
- 移転:保険・外部委託などで移す
- 受容:許容して備える
文章が「どうする?」を聞いてきたら、
この中から選ばせる問題が多いです。
(参考:リスク対応4パターン(回避・低減・移転・受容)の整理)
そして内部統制は、細部よりも目的で押さえるのが近道です。
- 業務をきちんと回す
- 不正やミスを減らす
- 情報を正しく扱う
- 法令・ルールを守る
内部統制は、気合ではなく仕組みです。
「担当を分ける」「承認を入れる」「記録を残す」
こういう話が出たら、内部統制の匂いがします。
(参考:内部統制が出る過去問解説(令和6年度))
マネジメント系は、
“覚えた気”になりやすい分野です。
だからこそ、勝ちに行く方法はひとつ。
用語を、流れに固定する。
場面ごとに、選ぶ。
これができると、点が安定します。
そして、他の分野に体力を回せます。
分野別攻略法③:テクノロジ系・苦手分野のつぶし方
テクノロジ系は、苦手な人ほどこう感じます。
「用語が多い」
「図が出ると止まる」
「計算が来た瞬間、白目」
でも大丈夫です。
この分野は、全部を理解しなくても点が取れるように作られています。
コツは、深く潜らないこと。
やることはシンプルです。
- “よく出る形”を先に覚える
- 図を「読む」ではなく「見分ける」
- 計算は「型」だけ固定する
苦手は、才能じゃありません。
手順でつぶせます。
コンピュータの仕組み・ハード/ソフトの基礎
ここは、細かい暗記よりも役割のセットで押さえます。
まずは、この3つを分けてください。
- CPU:考える(処理する)
- メモリ:作業台(いま使っているものを置く)
- ストレージ:倉庫(長期保存)
ストレージのイメージがぼんやりする人は、まずは SSDとは? を読んで「保存装置」の感覚をつかむとラクです。
この3つが頭に入ると、問題文が一気に読みやすくなります。
次に、ソフト側も3つだけ。
- OS:全体の管理人(アプリとハードの間にいる)
- アプリケーション:目的の作業をする人(ブラウザ、表計算など)
- ミドルウェア:間をつなぐ道具(DBやWebサーバなど)
ソフトウェア全体の整理は、ソフトウェアとは?(ITパスポート講座) がそのまま地図になります。
そして、テクノロジ系でよく聞かれるのは「仕組み」よりも、だいたいこのタイプです。
- 「どれが速い?どれが近い?」(メモリとストレージの比較)
- 「どれが役割として正しい?」(OS/アプリ/ミドルの役割)
- 「どれが適切な組み合わせ?」(CPU・メモリ・周辺装置)
迷ったら、こう言い換えます。
“これは考える話?置く話?保存する話?”
それだけで、選択肢が減ります。
全体像を一気に固めたい人は、コンピュータの5大装置 もあわせてどうぞ。
ネットワーク・データベースの頻出テーマ(OSI参照モデル・正規化など)
ここは、苦手な人が多いぶん、得点の伸びしろが大きいです。
ただし、いきなり全部はやりません。
ネットワーク:まずは「道路」と「住所」と「ルール」
ネットワークは、最初にこの3つのイメージだけ持てばOKです。
- IPアドレス:住所
- ポート番号:部屋番号(どのアプリに届けるか)
- プロトコル:会話のルール(HTTP、TCP、UDPなど)
典型問題は、こういう形で来ます。
- 「Webを見るときのプロトコルは?」(HTTP/HTTPS)
- 「名前をIPに変えるのは?」(DNS)
- 「メールで使うのは?」(SMTP/POP/IMAP)
- 「暗号化した通信は?」(TLS/SSLの文脈)
このあたりの頻出キーワードは、【令和6年度】公開問題 問76~問80(テクノロジ系)解説 にもまとまっているので、復習に使えます。
そして、OSI参照モデル。
ここは“完全暗記”ではなく、ざっくり配置で戦えます。
- 上のほう:人に近い(アプリの話)
- 下のほう:線に近い(通信の話)
迷ったら、こう戻します。
“これはアプリの約束?通信の約束?”
約束(ルール)なら上。
運ぶ(伝える)なら下。
データベース:正規化は「重複を減らすゲーム」
正規化は、名前で身構えがちです。
でもやっていることは、かなり素直。
同じ情報を何度も書かないように分ける。
これだけです。
最初に押さえる“勝ちパターン”は2つ。
- 更新時異常:同じ情報が複数あるせいで、直し忘れが起きる
- 挿入時異常:必要なデータが揃わないと、登録できない
つまり、試験が聞いているのはこういうこと。
- 「この表、同じ情報がダブってない?」
- 「直し忘れが起きそうじゃない?」
- 「分けたほうがよくない?」
正規化を体系で押さえるなら、データベース設計(正規化など)。
過去問ベースで一発で固めるなら、【令和6年度】公開問題 問81~問85(テクノロジ系)解説 が最短です。
情報セキュリティの基本と頻出論点(SG試験へのつながり意識)
セキュリティは、覚えることが多く見えます。
でも軸は、ほぼ同じところを回っています。
まずは「3つの守る」を固定する(超重要)
- 機密性:見せない
- 完全性:改ざんさせない
- 可用性:止めない
この3つは、問題のどこかに必ず顔を出します。
解説記事としては 情報セキュリティリスクアセスメント(機密性・完全性・可用性の整理) がそのまま復習になります。
次に「本人確認→権限→記録」の流れ
- 認証:あなたは誰?
- 認可:何をしていい?
- 監査ログ:あとで追える?
ここを順番で持てると、選択肢がきれいに整理できます。
暗号・ハッシュ・署名は“役割分担”で勝つ
- 暗号化:読めないようにする(秘密を守る)
- ハッシュ:改ざん検知(同じかどうかを見る)
- デジタル署名:本人性+改ざん検知(“本人が書いた”を証明)
暗号方式が混ざる人は、まずここだけでOKです。
そして、ITパスポートのセキュリティは、情報セキュリティマネジメント(SG)へ、きれいにつながります。
今のうちから意識したいのはこれです。
「攻撃」より先に「守り方(管理)」が問われる
ルール、手順、権限、教育、ログ。
このあたりが出たら、点のチャンスです。
計算問題・単位換算(ビット・バイト・スループットなど)の対策
計算は、怖いのではなく、慣れていないだけです。
ITパスポートの計算は、よく出る型が限られています。
型①:ビットとバイト(ここだけは即答にする)
- 1バイト = 8ビット
- KB/MB/GBは「何倍か」をそろえる(まず単位を合わせる)
迷ったら、最初にやるのはこれです。
単位をそろえる。8倍(または1/8)をそろえる。
先に数字をいじらない。順番が大事です。
型②:転送時間(スループット)問題
よくある形はこれです。
時間 = データ量 ÷ 速度
ポイントは、ここで止まること。
- 速度が bps(ビット/秒) なら、データ量もビットにそろえる
- データ量が B(バイト) なら、速度もバイト/秒にそろえる
bps(ビット/秒)の感覚が弱い人は、bpsの説明が出てくる記事(シリアル/パラレルインタフェース解説) を一度読むとスッと入ります。
型③:割合・効率(“率”が出たら割り算)
- 利用率
- 稼働率
- 圧縮率
この手の問題は、文章が難しそうに見えるだけで、結局はこうです。
“率”が出たら、だいたい割り算。
そして最後に、計算の現場ルール。
- 途中で細かくしすぎない
- 単位をそろえてから計算する
- 答えの桁感を確認する(おかしな巨大値に気づける)
計算は、速さよりも事故らない手順です。
テクノロジ系は、広いです。
でも、全部が深いわけではありません。
- 仕組みは「役割」で覚える
- ネットワークとDBは「見分け」で取る
- セキュリティは「軸」で整理する
- 計算は「型」で落とさない
この形ができると、苦手が“ただの作業”になります。
そして、点が安定してきます。
擬似言語・アルゴリズム対策:文系でも怖くない書き方・読み方
擬似言語って、最初は怖いです。
英語っぽい。
記号っぽい。
数字っぽい。
でも大丈夫。
擬似言語は、プログラミングじゃありません。
「手順を日本語っぽく書いたもの」です。
怖さの正体は、才能じゃない。
読み方の型を知らないだけ。
ここでは、文系でもスッと入るように、
「読む順番」と「見るポイント」を固定していきます。
擬似言語とは?出題傾向と配点のイメージ
擬似言語の問題は、ざっくり言うとこれです。
「この手順を動かしたら、最終的に何になる?」
つまり、求められるのは
理解力より、追跡力。
暗記より、手順。
ひらめきより、丁寧さ。
よくある形はこの3つ。
- 途中に 空欄(a) がある
- 条件分岐(if) がある
- 繰り返し(for / while) がある
ここで大事なのは、いきなり全部を理解しようとしないこと。
最初にやるのは、たった1つ。
「何が入力で、何が出力か」を先に押さえる。
これだけで、読みやすさが変わります。
まず覚えるべき基本構文(順次・分岐・反復・配列)
擬似言語は、基本パーツが少ないです。
まずは4つだけ。
① 順次(上から順にやる)
上から下へ。
書いてある順に実行。
いちばん素直。
② 分岐(if:条件で道が分かれる)
ここは「日本語化」すると速いです。
- 条件が真なら → こっち
- そうでなければ → あっち
迷ったら、「今この瞬間、条件は成り立つ?」だけ見ます。
③ 反復(for / while:同じことを繰り返す)
繰り返しは、怖く見えるだけで、見るポイントは固定です。
- 何回回る?(回数)
- どこからどこまで?(範囲)
- 毎回なにが変わる?(更新)
これだけ。
④ 配列(箱の列)
配列が出ると止まる人が多いです。
でも、イメージは簡単。
配列=番号つきの箱が並んでいる。
見るべきは2つだけ。
- どの箱を見る?(添字)
- どの箱に入れる?(代入)
そして最大の落とし穴はここ。
添字が「0から」か「1から」か。
問題文の定義を、最初に必ず確認します。
フローチャートとの対応づけで理解する
擬似言語とフローチャートは、同じ話を別の見せ方にしたものです。
対応が分かると、一気にラクになります。
- 開始/終了 → 「手順のはじまり/おわり」
- 処理(四角) → 代入・計算・出力
- 判断(ひし形) → if の条件
- 矢印が戻る → ループ(繰り返し)
ここもコツは同じ。
フローチャートは「絵」なので、つい雰囲気で見がちです。
でも、見るべきは固定。
ひし形(判断)の条件が何か。
そして、どっちに進むか。
判断が読めた時点で、半分勝ちに行けます。
擬似言語が苦手な人のための練習ステップ
擬似言語が苦手な人は、だいたい同じところでつまずきます。
- 頭の中だけで追おうとして、途中で崩れる
- 変数が増えた瞬間に、迷子になる
- for / while の回数でズレる
だから、練習も「型」でいきます。
ステップ1:変数リストを作る(最初に書く)
紙にこれだけ書きます。
- 変数名
- 初期値(最初の値)
- 役割(何を入れる箱か)
これで、途中の混乱が激減します。
ステップ2:1行ずつ「値の変化」だけ追う
理解しようとしません。
値がどう変わったかだけ追います。
ポイントは、追うのは「変わったものだけ」。
ステップ3:ループは「1回だけ」手で回す
いきなり全部回しません。
まずは1回。
次に2回目。
「変化のパターン」が見えたら勝ちです。
ステップ4:空欄問題は「前後」から決める
空欄(a)がある問題は、発想が逆です。
- 先に「aを探す」ではなく
- 後ろの結果に合わせて、前を整える
前後で「辻褄が合う形」にする。
これが一番速いです。
擬似言語が本当にゼロからの人は、まずここで土台を作るとスムーズです。
生成AI・DXなど“新しいキーワード”の押さえ方
新しいキーワードは、焦ります。
見たことない言葉。
聞いたことあるけど説明できない言葉。
なんとなく雰囲気で選ぶと、だいたい外れるやつ。
でも大丈夫です。
新語は「深い理解」を求められにくい代わりに、
“定義・目的・注意点”のどれかを素直に聞いてきます。
そして、最新シラバスは随時見直されます。
(Ver.6.4は2025年4月17日掲載)
だから、押さえ方はこうです。
- シラバスを「単語帳の親」にする
- 新語は「3点セット(定義・活用・留意)」で覚える
- 最後は過去問で“出る聞かれ方”に寄せる
この順番なら、新語は怖くなくなります。
シラバスで追加された生成AI関連キーワードの整理
生成AIは、シラバス側でも手当てされています。
Ver.6.2で「生成AIの仕組み・活用例・留意事項などの項目・用語例」が追加された、という流れです。
ここでのコツは、“丸暗記”に入る前に、棚を作ること。
生成AIまわりの用語は、だいたい次の3つの棚に入ります。
- ① 何をしている技術か(中身の棚)
生成AI/ディープラーニング/大規模言語モデル(LLM)…など - ② どう育てるか(学習の棚)
転移学習/ファインチューニング/教師あり・なし…など - ③ 使うときの注意点は何か(運用・留意の棚)
誤情報・著作権・個人情報・情報漏えい・社内ルール…の文脈
この3つに分けた上で、覚え方は「1単語=1行」でOKです。
- 定義(何):その言葉は何のこと?
- 使いどころ(どこで):何に使う?
- 注意点(気をつける):何が問題になりやすい?
試験で強いのは、ここです。
“説明できる”=選べる に直結します。
DX・クラウド・仮想化・ゼロトラストなどの最新トピック
DX系の新語は、見た目が強そうです。
でも実際は、問い方がかなりパターン化しています。
ポイントは「技術」より先に、目的→手段→リスクで読むこと。
DXは、目的の言葉です。
- 何を変える?(業務・顧客体験・意思決定)
- 何のため?(スピード・生産性・価値づくり)
クラウド/仮想化は、手段の言葉です。
- 何を外に出す?(サーバ・アプリ・データ)
- 何が嬉しい?(柔軟性・拡張性・コスト)
- 何に気をつける?(責任分界・障害・セキュリティ)
ゼロトラストは、守り方の言葉です。
- “社内だから安心”をやめる
- 毎回確認する(認証・権限・ログ)
この方向の選択肢が来たら、取りにいけます。
なお、あなたのブログにも「最新ITトレンド用語(時事用語)」として、AI・クラウド等を広く整理した記事があります。
新語の拾い方は、このタイプの記事と相性が良いです。
“用語丸暗記”ではなく、ニュースや実務イメージと結びつけるコツ
新語は、暗記だけで行くとブレます。
だから、イメージを1枚だけ持たせます。
おすすめは「ニュース1本=用語3つ」方式。
- ニュースを1本見る(短くてOK)
- そこから用語を3つ拾う
- それぞれ “一言説明+例” を書く
たとえば生成AIなら、
- 何ができる?(文章・画像・要約など)
- 何が便利?(作業の短縮、アイデア出し)
- 何が危ない?(誤情報、漏えい、権利)
この“実務の絵”があるだけで、選択肢が読みやすくなります。
そして最後は、いちばん大事な締め。
過去問で「問われ方」を固定する。
新語は、出題者の聞き方に慣れた人から点になります。
過去問の回し方とスコアアップ戦略
過去問は、ただ「解くもの」じゃありません。
合格まで運んでくれる、エンジンです。
ITパスポートは 100問・120分。
しかも、合格は 総合600点以上に加えて、3分野それぞれ300点以上が必要です。
だからこそ、過去問の回し方はこう決めます。
- 広く:3分野すべてを落とさない
- 深く:よく出る形は、反射で取れるまで
- 速く:時間切れを起こさない
この「3つ」を同時に満たすのが、ここからの戦略です。
過去問を使った3サイクル学習法(①通し → ②解説 → ③テーマ復習)
過去問は、1回で仕上がりません。
でも、回し方を固定すると、ちゃんと伸びます。
おすすめは 3サイクル。
サイクル①:通しで解く(まず現実を見る)
- 100問を通す(時間も測る)
- “自信なし”に印をつける(迷ったら印。そこで止まらない)
- ゴールは満点じゃなくて、弱点を見つけること
サイクル②:解説を読む(理由を1行で言えるまで)
- 正解・不正解より、「なぜその選択肢か」を取る
- 1問につき、メモは1行で十分
- 例:「SLA=サービス品質の合意。稼働率や復旧時間が出たらSLA」
サイクル③:テーマ別に復習(弱点だけを集中的に)
- 分野(ストラテジ/マネジ/テクノロジ)で切る
- さらに「論点」で切る(例:法務、SLA、正規化、暗号…)
- 同じ論点を3問続けて解く(点が“安定”し始めます)
ポイントはこれです。
「通し」→「理由」→「テーマ」。
順番を変えない。これだけで、迷いが消えます。
(参考)過去問学習を「過去問道場中心」で組み立てたい方は、こちらもどうぞ。
過去問道場だけで合格できる?勉強法の結論
(参考)公開問題の解説を「論点別」に拾って復習したいときは、ここが入口になります。
ITパスポート過去問解説(公開問題)一覧
分野別正答率の可視化と“弱点ノート”の作り方
過去問で伸びる人は、頭が良いというより、見える化が上手いです。
理由はシンプル。
ITパスポートは、分野別に300点未満があると不合格になり得るから。
なので、管理は最低限でOK。
おすすめは、3つだけ記録します。
- 分野別の正答率(ストラテジ/マネジ/テクノロジ)
- 苦手TOP3(論点名だけでOK)
- “ミスの型”メモ(各TOP3に1行)
弱点ノートも、分厚くしないのがコツです。
「覚えるノート」じゃなく「戻るノート」にします。
- 1論点=1ページ(または1画面)
- 例題は貼らない(時間が溶けます)
- 書くのはこの3つだけ:①一言定義 ②ひっかけポイント ③見分けワード
これで、復習が速くなります。
速くなると、回数が増えます。
回数が増えると、点が安定します。
(参考)学習の「見える化」をテンプレでやりたい方は、こちら。
GPP学習のチェックシート(管理テンプレ)
本番1か月前〜前日までの追い込みプラン
ラスト1か月は、「やる気」より「配分」です。
おすすめは、次のリズム。
(1か月前〜3週間前)通し演習を増やす
- 週2〜3回:通し(または50問×2)
- 通しの目的は「弱点の更新」
(3週間前〜1週間前)弱点TOP3を潰す週間
- 1日:弱点論点を1つだけ
- その論点の問題を“まとめ解き”
- 次の日に同じ論点をもう一度(ここで定着します)
(1週間前〜2日前)時間対策+取りこぼし防止
- 120分で解き切る動きに慣れる
- “計算”“長文っぽい問題”の扱いを決める(後回しルール)
(前日)新しいことはやらない
- 弱点ノートの見直し
- 公式公開問題を軽く眺める程度
- 睡眠を優先(ここが一番点に効きます)
(参考)学習全体の組み立てを、もう一度「独学ロードマップ」として確認したい方へ。
ITパスポートの勉強方法(独学ロードマップ)
(参考)「時間が足りない…」側の悩みは、ここで整理できます。
ITパスポートの勉強時間を最短にする考え方
CBT本番で時間切れにならないための解き方戦略
CBTで一番怖いのは、知識不足より時間の事故です。
試験時間は120分で、遅刻しても終了時刻は延びません。
だから、本番の動きは「3周」が安定します。
1周目:テンポ重視(止まらない)
- 迷ったら印をつけて次へ
- 目的は「確実に取れる問題」を回収する
2周目:印の問題を回収(思考はここで使う)
- 選択肢を2つまで絞る
- 計算は、単位をそろえてから(焦って数字をいじらない)
3周目:最後の勝負(落とし穴ケア)
- “禁止/義務”などの日本語ミスをチェック
- 設問の条件(〜の場合、〜を除く)を強く意識
そして将来的には、ここに導線を作れます。
- 「通し演習 → このサイト内の“解答を選ぶ形式”で復習」
- 「弱点論点だけを自動で出す」
ただ今は、公式の公開問題や疑似体験、Web過去問の導線でも十分戦えます。
(参考)本番で迷いがちな人ほど、まず「出題のクセ」を先に知っておくとラクです。
ITパスポート試験の出題傾向(どこが出る?)
(参考)新語・改訂対応で不安がある方は、こちらで整理できます。
最新シラバスの変更点と、押さえ方(Ver.6.3)
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よくある失敗パターンと回避策
ITパスポートは、才能で差がつく試験ではありません。
でも、やり方のズレで失点しやすい試験です。
「ちゃんと勉強してるのに、伸びない」──この状態の多くは、失敗パターンが決まっています。
ここでは、よくある4つの落とし穴と、抜け出し方をセットで整理します。
“頑張り方”ではなく、“戻し方”を手に入れましょう。
「広く浅く」だけで終わってしまう勉強の罠
最初に起きがちなのが、これです。
- 用語を一通り見た
- テキストも一周した
- でも、問題が解けない
原因はシンプルです。
「知ってる」と「解ける」は別物だから。
対策は、順番を変えるだけ。
- テキストは“理解”ではなく“地図づくり”
- 得点は“過去問で作る”
- わからない所だけ、テキストに戻る
おすすめの比率は、こうです。
インプット:3 / 演習:7
もし今「広く浅く」で止まっているなら、次の一手はこれ。
今日から、過去問を先に解く。
そして、間違えた論点だけ戻る。
過去問中心の動き方は、こちらでも詳しく整理しています:
過去問道場だけで合格できる?勉強法の結論
過去問の“答え暗記”に陥るパターン
過去問をやっているのに伸びない人は、ここで詰まりがちです。
「これ、前に見たやつ」で正解できる。
でも、ちょっと言い回しが変わると外れる。
これは暗記が悪いのではなく、暗記の仕方が“薄い”だけです。
薄い暗記になっているサインは、これ。
- 正解の理由を言葉にできない
- 他の選択肢がなぜ違うか説明できない
- 似た問題でまた同じ所を落とす
回避策は、1問につき「理由を1行で言う」だけでOKです。
さらに強いのが、次の2つ。
- 選択肢の言い換えを自分でやる(言い換えられる=理解できている)
- 同じ論点を3問まとめて解く(散らすより定着が速い)
過去問は回数で伸びます。
でも、“理由つきの回数”で伸び方が変わります。
参考:独学の全体設計(インプット⇄アウトプットの組み方)はこちら:
ITパスポートの勉強方法!独学合格のためのロードマップ
忙しくて中断→挫折…を防ぐスケジュール管理のコツ
挫折の正体は、気合不足ではありません。
多くは「復帰できない設計」です。
忙しい日が来る → 一度止まる → 再開するハードルが上がる → そのまま消える。
これを防ぐコツは、たった1つ。
“止まらない計画”ではなく、“戻れる計画”にする。
具体策はこれです。
- 最低ラインを決める(10分/1問)──忙しい日でもゼロにしない
- 学習を“場所とセット”で固定する(通勤=アプリ10問、夜=間違いだけ)
- 週1回だけ、通し演習の枠を確保する(平日が崩れても立て直せる)
そして、スケジュールはこう組むのが現実的です。
- 平日:軽く(回数を稼ぐ)
- 休日:重く(弱点を確定する)
学習の“型”を作るなら、これが便利です:
動画だけで完全合格!ITパスポート合格パーフェクトパッケージ(完全無料)
「時間が足りない…」を最短で整える考え方はこちら:
ITパスポートの勉強時間を最短にする考え方
メンタルが折れそうなときの立て直し方
折れそうになる瞬間は、だいたい同じです。
- 過去問の点が伸びない
- 苦手分野だけが残る
- 周りが進んで見える
ここで必要なのは、励ましより手順です。
気持ちは波があるので、波に左右されない動きを用意します。
立て直しに効くのは、この4つ。
- やることを「3つ以内」に戻す(過去問10問/間違い2問/用語3つ)
- “伸びない期”は当然だと決める(点数は階段で伸びる)
- 苦手は「短く・頻繁に」(長時間より毎日ちょっと)
- 最悪の日は「1問だけ」でいい(ゼロにしない)
メンタルが重い日は、勉強内容を変えましょう。
“重い作業”を捨てて、軽い復習に切り替える。
それで十分、前に進めます。
まとめ:失敗パターンを知ると、合格は近づく
- 広く浅くで止まる → 過去問中心にする
- 答え暗記になる → 理由を1行で言う
- 中断して戻れない → 最低ラインを作る
- 折れそうになる → 3つ以内に戻す
勉強は、気合ではなく設計です。
設計が整うと、点数はあとからついてきます。
合格後のロードマップ:キャリアと上位試験へのステップ
合格した。
よし、終わり。
……にしてしまう人が、いちばんもったいないです。
ITパスポートは、点数のための知識ではなく、
仕事の中で「話が通じる人」になるための入口です。
ここから先はシンプル。
- 合格を「信用」に変える
- 次の一手で「役割」に変える
- 小さな実績で「評価」に変える
合格を、実利に変えに行きましょう。
ITパスポート合格で何が変わるか(社内評価・就活・転職への影響)
まず変わるのは、派手さじゃありません。
会話の立ち位置が変わります。
会議で出てくる言葉。
上司が言うDX。
外注先が言うクラウド。
ニュースの生成AI。
これらが「なんとなく」から、
説明できる(=判断に参加できる)に変わる。
これが強い。
就活・転職でも同じです。
未経験でIT寄りに動くとき、最初に必要なのはスキルより“証拠”。
- 学んだことを言語化できる
- 用語を「自分の言葉」で説明できる
- 話が噛み合う
この3つが揃うと、面接の空気が変わります。
社内でも、地味に効きます。
- 企画・営業でも、IT部門と話が通じる
- 業務改善が「ふわっとした提案」で終わらない
- 「それ、セキュリティ的に大丈夫?」が言える
合格はゴールではなく、信用の下地です。
ここで止まるか、使うか。差が出るのはここからです。
基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験へのステップアップ
次の一手は、基本的に2方向です。
どっちが正解、ではなく 目的で選ぶのがいちばん速い。
ITパスポート合格者の次の一手(FEかSGか)も、合わせて参考にしてください。
① 技術の土台を太くする → 基本情報(FE)
アルゴリズム、ネットワーク、DB。
「わかる」から「解ける」へ。
技術の筋トレをしたいならこちら。
② 守りの実務を強くする → 情報セキュリティマネジメント(SG)
ルール、手順、教育、権限、ログ、インシデント対応。
現場に近い。
そして、ITパスポートのセキュリティがそのまま伸びる。
迷ったら、この基準で十分です。
- エンジニア寄りに行きたい → FE
- 事務・企画・情シス寄りで強くなりたい → SG
そして現実的な話をすると、
多くの人は SGのほうが取りやすく、効果が出やすいです。
(合格後の業務にそのまま刺さるから)
社内DX推進・IT担当へのキャリアパス例
合格をキャリアに変える人は、資格のあとに“動き”があります。
やることは3つだけ。
① 「改善」を言語化する
現場のムダを、ITの言葉に翻訳できる人は強いです。
- 「ここ、テンプレ化で減らせます」
- 「権限とログ、先に決めましょう」
- 「運用ルールがないと事故ります」
言えるだけで、立場が変わります。
② 小さく実績を作る
いきなりDX大改革は不要。小さくでいい。
- 共有フォルダの整理(命名・階層・アクセス権)
- Excelの定型作業をテンプレ化
- 問い合わせ対応をFAQ化
- アカウント管理ルールを整備
“数字が出る小改善”は、次の仕事を連れてきます。
③ 上位資格で「役割」を固定する
資格は点数ではなく、ラベルです。
- ITパスポート:共通言語の人
- SG:守り(運用・統制)の人
- FE:技術の土台の人
こうやって社内でのポジションが作れます。
次の節へ(第2段目:本気のナレッジマップ)
ここまでが「合格後の使い方」。次は本丸です。
ブログ・動画・教材を一本の導線にして、
「迷う瞬間」をゼロにする。
最終ポータル(本気のナレッジマップ)に入ります。
ITパスポート完全ナレッジマップ(ブログ・動画・教材の最終ポータル)
ここまで読んできたあなたは、もう分かっているはずです。
ITパスポートで一番こわいのは、難問じゃない。
迷うことです。
今日は何をやる?
どれを使う?
どこが弱い?
――この“判断”で、時間が溶けます。
だから、このH2-16は最終ポータルにします。
迷った瞬間、ここに戻る。
そして、次の一手が秒で決まる。
このページは、そんな「戻る場所」です。
ブログ記事マップ(勉強法/過去問解説/擬似言語/シラバス解説/コラム)
ブログは、読み物ではありません。
“検索して刺す辞書”です。
迷いを消すために、用途で分けます。
① まず「合格の設計図」を持つ(勉強法)
いきなり細部に行かない。
まず全体の順番を固定する。
「インプット→過去問→弱点補強」が、ブレない軸になります。
② 伸びる場所だけを取りにいく(過去問解説)
点数は、ここでしか上がりません。
通しで解く。
理由を1行で言えるまで読む。
弱点論点をまとめて叩く。
この流れで、点が“安定”します。
③ 苦手の最短ルート(擬似言語)
擬似言語は才能じゃない。
追い方を知らないだけ。
変数表を作る。
1行ずつ値だけ追う。
ループは1回だけ手で回す。
これで崩れなくなります。
擬似言語の超入門(ゼロから土台づくり)
擬似言語(カテゴリ)
④ 最新シラバスは「抜け」を消す(シラバス解説・新語)
学習が強いほど、落とし穴は「抜け」になります。
生成AI・DXなどの新語は、深掘りよりも
定義/活用/留意点の3点セットで押さえる。
過去問の“聞かれ方”に寄せて固定する。ここまでやれば十分です。
シラバス徹底解説(Ver.6.3)
シラバスVer.6.2の新用語(生成AIなど)
⑤ コラムは「理解の補助輪」
疲れた日、手が止まりそうな日。
ガチの学習だけだと、続きません。
軽く読めて、でも芯はズレない。
コラムは、そのために置きます。
このブログの使い方は、結局これです。
過去問で刺さる → 理由が分からない → 記事で穴を埋める → 同系統を解き直す
“読む”じゃない。
刺して、戻って、直す。
それが最速です。
YouTube講義マップ(再生リストとおすすめ視聴順)
YouTubeは、強い。
でも、使い方を間違えると弱い。
一番多い失敗はこれです。
見て満足して、解かない。
なので、順番を固定します。
- ① まずは全体像(地図づくり):最初は理解より配置。「どの分野に何があるか」を掴む。
- ② 頻出論点で“型”を作る:フレームワーク、SLA、テスト工程、CIA…よく出る形だけ先に固める。
- ③ 過去問で詰まった所だけ“補講”:過去問→解説→足りない所だけ動画。時間対効果が一番いい。
- ④ 聞き流しは“復習専用”:初見は危険。一度解いた範囲だけ耳で回す。
YouTubeは、主役じゃない。
でも、主役(過去問)を加速させるには最強です。
著書・テキスト・講座の位置づけと使い分け
教材が増えるほど、学習は止まります。
だから、主軸を決めます。
軸は「テキスト1冊」。
テキストは、理解のためというより
“用語の顔見知りを増やす地図”です。
そして強みは、ここにあります。
ブログも、YouTubeも、書籍も、同じトシゾー(西俊明)が作っている。
言葉づかいも、説明の順番も、例え話も、つながっている。
学習で消える時間の多くは、内容じゃなく
“説明のクセの切り替え”だからです。
講座は「伴走が必要な人の加速装置」。
独学が崩れやすい人は、設計より先に“環境”が必要です。
その場合、講座は「理解」ではなく継続の仕組みとして効きます。
無料コンテンツと有料コンテンツの組み合わせモデル
最後に、ここをハッキリさせます。
あなたがやるべきなのは「全部」じゃありません。
勝ち方を選ぶだけです。
モデルA:無料完走モデル(まず受かる)
ブログ+YouTube+公式公開問題+過去問演習。
時間はかかる。でも強い。王道です。
モデルB:最短合格モデル(時間を買う)
テキストを軸に、過去問中心。
間違えた論点だけ記事で補う。
無駄が消えます。
モデルC:伴走モデル(折れやすい人向け)
講座+過去問+弱点記事。
「戻れる設計」を先に作る。
止まらなくなります。
迷ったら、このポータルに戻ってください。
ここで、ルートを選び直す。
それだけで、また前に進めます。
合格後の次の一手も、ここで決められます。
次はFEかSGか(合格後ロードマップ)
まとめ:今日から始める3ステップ
ここまで読んだのに、手を動かさない。
これがいちばん、もったいないです。
ITパスポートは「知識勝負」ではなく、段取り勝負。
今日からやることは、たった3つに絞ります。
まず決めるべきこと(受験日・学習期間・目標スコア)
まずは決めてください。
受験日が決まると、迷いが止まります。迷いが止まると、点が伸びます。
- 受験日:カレンダーに入れて、動かさない
- 学習期間:1か月/3か月/6か月のどれで走るか決める
- 目標スコア:合格ラインより“少し上”を狙う(安全運転)
目標スコアは、迷うならこうでOKです。
- 総合:700点を目標(合格は600点以上)
- 3分野それぞれ:400点以上を目標(足切り対策)
学習期間の設計は、ここにまとめています。
最初の1週間でやることリスト
最初の1週間で、勝負の8割が決まります。
理由は簡単で、ここで「学習の型」が固定されるからです。
- Day1:受験日を決める → 現状チェック
過去問を「通し」または「50問」解いて、弱点の方向だけ掴みます。
参考:過去問をどう回すか(過去問学習の結論) - Day2〜3:テキスト(または講義)を薄く1周
目的は理解ではありません。用語に慣れて「地図」を作ること。
深追いしない。止まらない。 - Day4〜6:過去問を回し始める(毎日)
10問でもOK。大事なのは「ゼロにしない」こと。
間違えた論点だけ、ブログで補強して戻る。 - Day7:弱点TOP2を決める(固定する)
「苦手を全部やる」は破綻します。
TOP2だけを決めて、そこに短く・頻繁に触れます。
もし擬似言語で止まりそうなら、最初の1週間のうちに“入り口”だけ作っておくとラクです。
次に読むべきおすすめ記事・動画へのリンク
「次、どれ読む?」で迷うと、そこで止まります。
ここから先は、目的別に1本だけ選んで進めてください。
- 学習設計を固めたい:独学ロードマップ
- 出題の当たりを付けたい:出題傾向(どこが出る?)
- 過去問を主戦場にしたい:過去問学習の結論(回し方)
- 公開問題の解説を使いたい:ITパスポート過去問解説(公開問題)一覧
- 擬似言語が不安:擬似言語の超入門
- 最新シラバスの抜けを消したい:最新シラバスの変更点と押さえ方(Ver.6.3)
- 新語(生成AIなど)を拾いたい:最新用語(Ver.6.2 追加用語)
- 進捗管理を仕組みにしたい:GPP学習のチェックシート(管理テンプレ)
最後に、これだけは約束してください。
今日、過去問を1問でいいので解く。
ゼロの日を作らない。これが、合格する人のいちばん強い習慣です。
