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女性でも中小企業診断士になれる?合格者の割合は?
こんにちは、トシゾーです。
近年、女性の中小企業診断士が増えています。
そもそも、中小企業診断士とはどのような資格なのか、最初にカンタンに確認しておきましょう。
- 企業の経営に関わる知識を横断的に身につけている者に与えられる資格
- 国から認められた経営コンサルタント(国家資格)
- お客様やクライアントに対して経営の診断や助言を行う
ビジネスパーソンが取得したい資格の1位に中小企業診断士は輝いています(2016年、日経新聞)。
受験資格に性別は関係ありませんので、当然のように女性も取得して資格を活かして働き続けることが可能です。
女性合格者の割合がどのくらいなのか、2020年度の試験の情報をまとめてみました。
<男性>
1次試験:申し込み者数18,146名、合格者数4,655名
2次試験:申し込み者数6,595名、合格者数1,076名
<女性>
1次試験:申し込み者数2,023名、合格者数350名
2次試験:申し込み者数487名、合格者数98名
まだまだ男性の受験者や合格者が多い国家資格ですが、一昔前と比べてみると徐々に増えています。
今は女性が積極的に社会進出する時代ですので、合格者の割合が増えても不思議ではありません。
中小企業診断士は男性の資格なの?
上記の受験の申し込み者数や合格者数のデータだけを見ると、「男性向けの資格」とイメージされる方も多いでしょう。
上記の一次試験合格者の中では、女性の割合は全体の7%に過ぎません。
しかし、特定の資格に限った話ではありませんが、次のように時代はどんどん変化しています。
- 社会進出する女性が多く、女性弁護士や女性起業家が増え続けている
- 同じ士業である社会保険労務士は、受験者層の4割が女性
- 中小企業診断士界に女性を増やしたいという意見が出ている
実際には、「中小企業診断士は魅力的な資格なのに、なぜ女性が少ないのか?」と疑問に感じている方も多くいます。決して男性だけしか取得できない格ではないのです。
女性の中小企業診断士にチャンスが多い理由
「中小企業診断士は男性が多いから女性だと稼げないのでは?」と考えている方はいませんか?
しかし、女性だから稼げないという情報は間違っていますよ。
女性のチャンスが多く、その理由をいくつか見ていきましょう。
- 女性である強みを活かしてお客様やクライアントに対応できる(男性は視点が凝り固まる傾向の方も多いが、女性は柔軟な発想で多彩に考えを変えられる方が多い)
- 診断士のコミュニティに属すことで、容易に仕事をいただくことができる(女性の診断士が少ないのが理由)
- 物腰の柔らかい女性は、役所や商工会議所の窓口相談で大活躍できる(人気が高い)
男性にはない女性の強みはたくさんありますので、活躍することは十分にできます。
もちろん、診断士としてのスキルではなく女性だという点が評価されて仕事をもらうことも実際にはあるため、「自分には実力がある」と勘違いしてはいけません。
それでも、既に中小企業診断士として成果を残している女性はいますので、「今よりも仕事の幅を広げたい」「転職先にアピールしたい」「組織の枠組みを超えて人脈を広げたい」といった方は資格勉強を始めてみてください。
女性に向く分野や仕事
診断士の基本的な業務は、上記でも説明したように経営コンサルティングです。
中小企業が抱える問題を解決するのがメインの仕事ですが、製造業のコンサルタントや流通業の経営相談など個人によって得意分野が異なります。
つまり、女性も自分の得意分野や強みを活かした業務ができれば、活躍できるわけです。
ここでは、女性の診断士に向く分野や仕事内容をまとめてみました。
- スキンケアや美容クリームなどの化粧品を取り扱う販売店の経営コンサルタント
- エステサロンやネイルサロン、ヨガ教室を拡大したい店舗の経営コンサルタント
- ケーキやお菓子の販売ショップを運営する企業へのコンサルタント
- 公的支援機関の窓口相談で商品開発やマーケティングのアドバイス
- 女性向けの健康食品やサプリメントを販売する会社への売り上げ戦略のアドバイス
化粧品やエステサロン、窓口業務などの業種で働いてきた経験を持つ女性であれば、診断士として効果的なアドバイスや助言ができます。
販売実務や商品管理の経験に乏しい男性よりも、女性の方が親身になってサポートできるのは間違いないでしょう。
皆さんが想像している以上に活躍できる分野や業界は多いため、中小企業診断士は女性から注目を集めています。
中小企業診断士の実力は男女関係なし!
女性よりも男性の診断士の方が圧倒的に人数が多いのは仕方がありません。
しかし、実力は男女関係なく、その理由をいくつか挙げていきます。
- 正しい知識やスキルを持っていれば、性別に関係なく資格を取得できる
- 最後はコンサルタント力やネットワークを作る力など、自分の実力がものを言う
- 美容系の商品販売やサロンの経営に関するアドバイスは、男性よりも女性の方が向いている
「女性が少ないからこそニーズが多い」という意見も聞かれます。
女性の中小企業診断士の数が男性を上回ることはなくても、経営コンサルティングは男女の性別に関わらず活躍可能なのが魅力的ですね。
女性ならではの視点を求める中小企業や公的機関からのニーズは増えていますので、「自分は女性だから・・・」と諦めないでください。
出産や育児をしている女性中小企業診断士の強み
「女性は出産や育児でキャリアアップを諦めないといけない」と考えている方は少なくありません。
一度仕事を辞める形になりますが、厚生労働省の調べによると出産後も仕事を続ける女性の割合は73.7%だとデータが出ていました。
出産や育児を経験した女性中小企業診断士が、仕事に復帰しやすい理由としては以下のようなものがあります。
- 国から認められている経営コンサルタントの国家資格で、一度取得すれば一生涯に渡って使える(更新は必要)
- 診断士の資格やスキルを活かして出産や育児の後にフリーランスとして働く選択肢もある
- 診断士に限らないが、結婚や出産をしても産休や再雇用がされている企業の割合がどんどん増え続けている
「資格さえ持っていれば再就職や転職に困らない」というわけではありません。
今までの社会経験によって左右される部分もありますが、出産や育児で現場を離れている女性でも、資格を活かして再び働き続けることはできます。
子育てをしながら中小企業診断士にチャレンジしている女性も現在ではたくさんいますので、今よりも仕事の幅を広げたい方は資格を取得する勉強を始めてみましょう。
※診断士資格取得後の就職・転職について詳しくは、下記の記事をチェックしてみてください。
まとめ
少しずつですが、女性の中小企業診断士の割合は増えています。
女性ならではの強みを活かして業務ができる資格ですので、中小企業診断士は意外にもチャンスが多いのです。
現在ではパソコンやスマホで資格を取得できる通信講座がたくさんありますので、自分に合うサービスを見つけて、ぜひこの資格を目指してみてください。
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<中小企業診断士コラム>
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- 診断士は女性にチャンスが多い?【人気!】
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著者情報 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |