こんにちは、トシゾーです。
民間で「経営コンサル」を名乗るのは簡単です。ですが、国(経済産業大臣)が“経営コンサルの専門家”として位置づける唯一の国家資格が中小企業診断士です。
弁護士・税理士・公認会計士・不動産鑑定士などの超難関資格と比べると知名度は高くありません。それでも近年は、中小企業支援・補助金・経営改善・DXなどの需要が積み上がり、資格としての注目度もじわじわ上がってきました。
この記事を読んでいるあなたは、きっとこんなことが気になっているはずです。
- 中小企業診断士って、偏差値で言うとどのくらい?(62?63?64?)
- 1次・2次の難易度は、合格率や合格基準で見るとどれくらい?
- 難しいなら、時間(勉強時間)とスケジュールをどう立てるべき?
- そもそも“難易度に見合うメリット”はある?(キャリアアップ、需要、更新など)
<この記事で分かること>
- 偏差値62〜64と言われる理由(公式の偏差値が“ない”理由も含めて)
- 合格率・合格基準から見た難易度(1次・2次)
- 2次が難しい“本当の理由”(応用×論述×実践)
- 学習スケジュールの立て方(独学/講座の使い分け)
- 合格後のキャリア・需要・更新・デメリットまで整理
下の目次から、気になるところだけ読むのもOKです。
よろしくお願いします!
目次
結論|中小企業診断士の偏差値は「62〜64」と言われがち(ただし“公式の偏差値”は存在しない)
「中小企業診断士 偏差値」で検索する方がまず知りたいのは、“数字の目安”だと思います。
結論:ネット上では、中小企業診断士は偏差値62〜64(63前後)と言われることが多いです。
- ただし大学受験のような公式の偏差値はなく、あくまで目安
- 目安の根拠は、主に合格率(度)・勉強時間・合格基準(1次/2次)
- 大事なのは数字の見栄えではなく、あなたの環境で合格に必要な行動を具体化できるか
偏差値62〜64と言われる“3つの根拠”(合格率・合格基準・2次の論述)
根拠①:合格率(近年は「1次:2〜4割」「2次:約2割」→ストレート合格は約5%前後)
偏差値っぽい難易度を語るなら、まずは合格率です。特に2020年以降は受験者数の変化もあり、年度ごとにブレがあります。
1次試験(全科目受験者ベース)
| 年度 | 受験者数(欠席なし) | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度(令和7年度) | 18,360人 | 4,344人 | 23.7% |
| 2024年度(令和6年度) | 18,209人 | 5,007人 | 27.5% |
| 2023年度(令和5年度) | 18,755人 | 5,560人 | 29.6% |
| 2022年度(令和4年度) | 17,345人 | 5,019人 | 28.9% |
| 2021年度(令和3年度) | 16,057人 | 5,839人 | 36.4% |
| 2020年度(令和2年度) | 11,785人 | 5,005人 | 42.5% |
2次試験(筆記)
| 年度 | 受験者数(欠席なし) | 合格率 | メモ |
|---|---|---|---|
| 2024年度(令和6年度) | 8,442人 | 18.7% | 合格者数:1,516人 |
| 2023年度(令和5年度) | 8,601人 | 18.9% | 例年おおむね「約2割」で推移 |
| 2022年度(令和4年度) | 9,110人 | 18.7% | 年度ごとの変化はある |
| 2021年度(令和3年度) | 9,190人 | 18.3% | “安定して難しい”のが特徴 |
| 2020年度(令和2年度) | 7,082人 | 18.4% | 近年の起点として参考 |
ここから言えるのはシンプルで、「偏差値◯◯」だけで固定的に判断するのは危険ということ。年度ごとに上下するからです。
根拠②:合格基準(1次・2次)=「一部だけ強い」では通りにくい設計
難易度の“正体”は、合格率だけでなく合格基準にもあります。
- 1次:総点数60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満がないこと(科目合格制度も別に存在)
- 2次:筆記の総点数60%以上、かつ1科目でも40%未満がなく、口述も評定60%以上
つまり、「得意科目でぶん殴る」だけでは突破しにくい設計です。これが偏差値が高いと言われる理由のひとつです。
根拠③:2次が「応用×論述×実践」だから(知識を“使える形”に変える試験)
中小企業診断士の2次は、暗記だけでなく実践(事例に対する助言)を論述で表現する試験です。
- 問われるのは「専門知識を知っているか」より、中小企業の現場で役立つ形に変換できるか
- つまり基本を理解した上で、ケースに合わせて使っていく“応用力”が求められます
偏差値より大事|合格後のキャリア・需要・更新(デメリットも含めて把握)
偏差値の数字を知ったら、次は「その難易度に見合う価値があるか?」です。
- 需要:中小企業支援・補助金・経営改善・DXなどで、専門家ニーズは近年も継続
- キャリアアップ:企業内(経営企画・金融・士業連携)/独立・副業など“幅”が出る
- 更新:登録後は更新要件(研修・実務ポイント等)があるため、合格後も「学び直し」が前提
- デメリット:独占業務はない(=資格だけで仕事が自動的に増えるわけではない)
よくある質問(FAQ)
Q. 「合格者が785人」と見たけど本当?
A. 数字だけ(例:785人)が独り歩きすることがあります。合格者数・合格率は年度ごとに変化するため、一次・二次それぞれの公式統計で確認するのがおすすめです。
Q. 誰なら合格しやすい?
A. 目安は「学習時間を確保できる人」です。先にスケジュールを立て、科目ごとに過去問と参考書を回せる人ほど強いです。
(内部リンク)
・おすすめ参考書:中小企業診断士のテキストおすすめ
中小企業診断士試験|合格率からみた難易度(全体像の概要)
総合の目安:ストレート合格はおおむね約5%前後(=難関)
中小企業診断士試験は、一次試験と二次試験があり、両方をクリアして初めて合格です。
- ストレート合格率(目安) ≒ 一次合格率 × 二次合格率
たとえば一次が約2〜3割、二次が約2割なら、掛け算で約5%前後になります(厳密には年度またぎの受験者もいるため“目安”として理解してください)。
| 試験の種別 | 合格率(目安) |
|---|---|
| 中小企業診断士 一次試験 | 20% ~ 40% |
| 中小企業診断士 二次試験(筆記) | 約20% |
| ストレート合格(全体の目安) | 約4% ~ 8%(=年により変化) |
以下、一次試験と二次試験を具体的に見ていきましょう。
中小企業診断士 一次試験(マークシート方式)総合的な難易度
一次試験の受験者数・合格者数・合格率(全科目総合)
一次試験の合格率は年度で上下します。2020年度(令和2年度)は合格率が高く、近年は2〜3割台が中心です。
注)受験者数は、欠席した科目がひとつもない者の人数です。
一次試験の科目
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
| 経済学・経済政策 | 60分 | 100点 |
| 財務・会計 | 60分 | 100点 |
| 企業経営理論 | 90分 | 100点 |
| 運営管理 | 90分 | 100点 |
| 経営法務 | 60分 | 100点 |
| 経営情報システム | 60分 | 100点 |
| 中小企業経営・政策 | 90分 | 100点 |
一次試験は例年8月上旬の週末に実施されます。7科目というボリュームがあり、体調管理も含めて“総合力”が求められます。
合格基準は、7科目合計700点中、総点数60%以上が目安です。さらに1科目でも40点未満があると不合格(足切り)になります。
苦手科目を作らない設計なので、ここが難易度を押し上げる要因です。
中小企業診断士 一次試験 科目別の難易度(傾向)
ここからは科目の特徴を押さえます。「何をどれだけ深掘りするか」を判断するためのパートです。
経済学・経済政策の難易度
経済学・経済政策は暗記だけでなく“積み上げ”が必要で、理解に時間がかかります。関連で言えば「経済学検定試験(EREミクロ・マクロ)」に近いです。
財務・会計の難易度
財務・会計は中核科目の一つ。経営コンサルの現場でも最も役立つ専門知識です。苦手でも避けずに、きちんと習得できるよう進めましょう。
管理人の体感としては「簿記2級」が内容・難易度とも近いです。
企業経営理論の難易度
企業経営理論は範囲が広く(戦略・組織・マーケ)演習量がものを言います。関連資格としては「経営学検定(初級・中級)」が挙げられます。
運営管理の難易度
運営管理は「生産管理」と「店舗/販売管理」の二本立て。店舗/販売管理の関連資格としては「販売士(リテールマーケティング)」が近いです。
経営法務の難易度
経営法務は暗記寄りで、二次との関連は相対的に薄い科目です。効率よく対処したい一方、年度によって難化することもあります。関連資格としてはビジネス実務法務検定など。
経営情報システムの難易度
経営情報システムはIT経験で差が出やすいです。難易度感としてはITパスポート相当と捉える方もいます。ITが苦手なら先にITパスポートを通して“地ならし”するのも手です。
中小企業経営・政策の難易度
中小企業経営・政策は白書が絡むため、毎年出題テーマが変化しやすいのが特徴です。過去問だけで完結しにくいので、年度版の教材で対応しましょう。
中小企業診断士 二次試験(筆記)に見る難易度
二次試験の受験者数・合格率
二次試験(筆記)は、例年約2割の合格率で推移します。難しい理由は「解答プロセスが見えにくい」ことと、「限られた時間で、助言を論述に落とす」点にあります。
二次試験の科目
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
| 1.組織・人事の事例 | 80分 | 100点 |
| 2.マーケティングの事例 | 80分 | 100点 |
| 3.生産・技術の事例 | 80分 | 100点 |
| 4.財務・会計の事例 | 80分 | 100点 |
二次は10月に実施されます。80分×4事例。読解→分析→助言→論述までを4回繰り返すため、内容的にも体力的にもハードです。
合格基準は、公式には「総点数60%以上、かつ40点未満の科目がないこと」とされています。一方で採点の詳細(どの要素をどう点数化したか)が公表されないため、受験生が不安になりやすい試験でもあります。
※「二次筆記試験の対策」は下記を参考にしてください。
二次試験(口述試験)に見る難易度
筆記合格後は口述試験です。10分程度の面接形式で、事例に関連する質問が数問出ます。
ここは“落とす試験”というより、最低限の理解と受け答えができるかを見る場と考えるのが現実的です。普通の受け答えができれば、まず問題ありません。
「口述試験の詳細」は下記記事へ。
高い難易度を避けるための“制度”もある(科目合格・養成課程)
科目が多くて「無理かも…」と思った方へ。逃げ道(=制度)もあります。
① 科目合格制度
一次で60点以上を取った科目は、最大3年間免除されます。戦略的に使うと学習負担を分割できます。
「科目合格制度を有利に使いこなす方法」はこちら。
② 二次を受けない手(養成課程・登録養成課程)
一次合格後、試験ではなく養成課程へ進む道もあります。費用は100万〜300万円台、期間は半年〜2年など幅があり、時間的・金銭的制約は大きいです。
養成課程はこちら。
偏差値“っぽく”考えるなら|勉強時間・勉強期間(スケジュールの立て方)
勉強時間の目安は1000~1200時間(“何を捨てるか”が合否を分ける)
中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1000~1200時間前後と言われます。
1年合格を狙うなら、50週で割って
1,000時間÷50 = 20時間/週
週20時間の捻出が必要です。だからこそ、参考書→過去問→復習の回転と、科目ごとの“捨て/攻め”が重要になります。
詳しくは下記。
中小企業診断士の勉強期間(合格に必要な年数)は?
平均受験回数は約3回(ただし設計次第で短縮は可能)
中小企業診断士試験は年1回。平均受験回数は約3回と言われます。つまり平均的には数年単位で取り組む資格です。
ただ、これは「戦略なしで漫然と続けた平均」でもあります。逆に言えば、学習設計(スケジュール)とアウトプット量で短縮は狙えます。
他資格と比較した場合の難易度(偏差値・ランキングは“参考”に留める)
偏差値ランキングは60〜64と幅がある(結局は“あなたの適性”)
厳密には資格試験に偏差値は存在しません。ただし、ネット上で独自算出された偏差値(60〜64など)が掲載されることがあります。
ここで大事なのは「64だからすごい/62なら低い」ではなく、あなたが“広く浅く”が得意か、“狭く深く”が得意かという適性です。
TACの2021年度(令和2年度)版 資格ランキングによる難易度
資格の学校TACではビジネス系資格の難易度ランキングを掲載しています。参考として比較すると、診断士は社労士・行政書士と同程度に置かれることが多いです。
| 公認会計士 | ★★★★★ |
| 税理士 | ★★★★★ |
| 社会保険労務士 | ★★★★ |
| 中小企業診断士 | ★★★★ |
| 司法書士 | ★★★★★ |
| 行政書士 | ★★★★ |
| 宅建(宅建士) | ★★★ |
勉強時間から見た各資格試験(国家資格)の難易度
- 弁護士(司法試験):6,000時間
- 公認会計士:3,000時間
- 司法書士:3,000時間
- 弁理士:2,500~3,000時間
- 税理士:2,500時間
- 社会保険労務士(社労士):1,000時間
- 行政書士:500~800時間
- 宅地建物取引士(宅建士):300時間
- 管理業務主任者:300時間
中小企業診断士の勉強時間は1,000~1,200時間ですから、勉強時間の面でも社労士が近いイメージです。
ダブルライセンスの発想も強い(“どっちが上”より“組み合わせ”)
診断士と社労士・行政書士は科目が違うため単純比較が難しいです。広く浅い診断士に対して、社労士・行政書士は狭く深い世界。
管理人の意見としては、「どちらが難しいか」より、組み合わせて強みを作る方が実務では効きやすいと考えています。
「中小企業診断士のダブルライセンス」はこちら。
中小企業診断士試験は、難易度に見合ったメリットはある?(キャリア・年収・ネットワーク)
結論:メリットは大きいが、「資格をどう使うか」で差がつくです。
難易度の割には、知名度が低い?(独占業務がない現実)
中小企業診断士は独占業務がありません。極論、資格がなくても経営相談はできます。だから昔から「取っても食えない」と言われることもありました。
ただし最近は、補助金・伴走支援・DXなどで専門家ニーズが増え、「相談できる人材」としての需要が強くなっています。
中小企業診断士の転職事情はこちら。
難易度に見合った年収はあるの?
企業内では資格だけで年収が大きく上がるケースは多くありません。一方、独立・副業は実績・専門領域・営業力で差が出ます。
「中小企業診断士の年収事情」はこちら。
最大のメリットは、診断士ネットワーク(仕事・学びの“加速装置”)
私個人的には、診断士同士のつながり(ネットワーク)は大きな価値だと思っています。案件だけでなく、先輩からのアドバイス、学びの機会、共同受注など、広がりが出ます。
「中小企業診断士協会連合会」関連はこちら。
中小企業診断士は独学でも合格できる?(結論:可能だが“設計と回転”が必須)
- 自分で一から学習計画(スケジュール)を立てる
- 理解→過去問→復習の回転を自走する
独学は可能ですが、難易度が高い分、設計を誤ると時間が溶けます。通学講座や通信講座、スマホ学習など、環境に合わせて“使い分け”するのが現実的です。
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中小企業診断士の通信講座 おすすめは? ~独学にも使える、2026年最新版 比較・ランキング
中小企業診断士の難易度 まとめ
中小企業診断士は、偏差値で言えば62〜64と言われがちですが、そもそも偏差値は公式に存在しません。
本質は、
- 一次:7科目を“広く”押さえる(足切り回避)
- 二次:助言を“論述”でまとめる(応用×実践)
- 合格後:需要はあるが、更新や実績づくりもセット
という“総合戦”です。
簡単な試験ではありませんが、学べる内容は「日本版MBA」と言われる通り濃く、キャリアアップにもつながります。挑戦する価値は十分あります。
■
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参考:中小企業向けコンサルとは?大手企業一覧からランキング、魅力まで徹底解説
| 著者情報 | |
| 氏名 | 西俊明 |
| 保有資格 | 中小企業診断士 |
| 所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |
